第2回イベントテーブル編「クリスマステーブル」〜色で楽しむ〜

生活のなかには、年間を通して色々なイベントがありますよね。お正月や七夕など、日本らしい行事もあれば、イースターやハロウィンなど、海外ならではのイベントも。そういった季節の行事やイベントは、生活に彩りを添え心を豊かにしてくれますので、忙しい日々のなかでもぜひ楽しみたいものですよね。

12月を迎え、街のイルミネーションが美しく光る今月は、海外ではもちろんのこと、今やすっかり日本でも定着したワールドワイドなイベントであるクリスマスを取り上げ、イベント用のテーブルを家でどのように作ることができるかをお伝えしたいと思います。

イベントテーブルのポイント

クリスマスと言っても、色々なアプローチがありますが、今回は、「お子様向けというよりはどちらかというと大人向けなクリスマステーブル」のアイデアを、ご紹介したいと思います。
ポイントを3つにしぼり、今回もできるだけ簡単にお伝えしていきますので、クリスマス以外のイベントでも、同じ手法にて様々に応用していただけたら嬉しいです。

ポイント① イベントを表す色をピックアップ

前回の記事でもお話ししましたが、今回も同じく、テーブルのテーマカラーとなる色を決めることからスタートしたいと思います。というのも、色を決めてテーブルを作り始めることは、コーディネートの基本の“き”であると同時に、統一感を生む重要ポイントでもあるからです。

イースターなら黄色、ハロウィンならオレンジ…など、そのイベントをわかりやすく表すテーマカラーがあるものですよね。クリスマスならば、赤や緑がパッと思い浮かぶ色ではないかと思います。けれど、考えてみれば、金色などもクリスマスらしいですし、白でホワイトクリスマスのイメージなども。また、最近では、ブルーであったりピンクであったりなど、ツリーのオーナメントのカラーに多種多様な色があるように、クリスマスカラーはほぼ全ての色で表現できるように思います。

というわけで、クリスマステーブルのテーマカラーは無限大! ぜひ、ご自分の好きな色で、あるいは、お家にあるクリスマスアイテムや使いたいクロスや食器などのテーブルアイテムから、“○○クリスマス”となるように色をピックアップしてみてくださいね。

今回のテーブルでは、わかりやすくゴールドを取り上げてみることにしましょう。そして、それに華を添えるように、ポイントカラーとして赤も掛け合わせてみます。

“Red x Goldクリスマス”で、大人受けのモダンなクリスマステーブルにしてみたいと思います。

ポイント② イベントらしい小物を加える

色が決まったら、次は、テーブルの上で活躍してくれそうな小物を選びましょう。イベントのアイコン的存在のものをいくつか取りそろえてみると良いと思います。クリスマスで言えば、ツリーや星やリースやプレゼントなど。サンタやトナカイ、ソリなどもありますね。ツリーに飾るオーナメント類を使ってみるのも素敵かもしれません。

今回は、大人っぽくまとめるために、あまり色々なクリスマスモチーフを使わず、ツリーのみにしぼってみることにします。クリスマスクラッカーも用意してみました。

ミニツリーには、せっかくですから今回のポイントカラーである赤のキャンドルホルダーも組み合わせて。

そして、同じく、赤とゴールドの組み合わせをナプキンとナプキンリングでも。クリスマスローズの花に見立てたナプキンワークをゴールドのリングでとめています。

このナプキンをお皿の上にのせてみましょう。立ててみたら、赤い色の効果もあってか、まるでポインセチアのようですよね。

お皿類も、赤いアンダープレートに、ゴールドやガラスのプレート類を重ねています。ナプキンと一緒に、クリスマスクラッカーを添えて…。会が盛り上がってきた頃がクラッカータイム♬ みんなでパンッて引っ張り合ってみましょう。

そうそう、このクラッカーのところに、こんなふうにスターアニスをちょこっとのせてみたりするのも可愛いかもしれません。こういった遊びゴコロ、テーブルコーディネートには欠かせないところです。

更には、イベントテーブルですから、普段の食卓とは少し違う演出も。特別感を出すために、燭台を使ってみるのはどうでしょうか? 背の高いテーパードキャンドル…日本の食卓ではなかなか馴染みはないですが、海外にいるからこそ使ってみたいものですよね。

こんなふうに、ピックアップした色から、そして作り出したい雰囲気から、テーブルで使う小物やアイテムをぜひ厳選してみてくださいね。

ポイント③ テーブルフラワーも色を揃えて簡単に

さて、ここからはテーブルフラワーです。テーマカラーにて色を揃えて作ってみることにしましょう。というのも、それが一番簡単であるうえに、今回目指す雰囲気の「大人でモダン」を表現しやすいからです。

クリスマスと言えば、赤い実をつけるヒイラギを思い出しますよね。ヒイラギの実を彷彿とさせる赤いヒペリカム、花材はそれだけで、簡単アレンジ。ゴールドに色付けされたフェイク素材も使ったら、今回の色テーマにまさにぴったりです。

中央に置くための大きめのものに加え、小ぶりのものも2つ作ってみました。

大きめは、キャンドル台に乗せ、小ぶりは、キャンドルホルダーが花器代わりです。

ただ切って挿し込んだだけの、とってもとっても簡単テーブルフラワーの出来上がりとなりました。

さあ、いよいよクリスマステーブルへと!

クリスマスを演出する色や小物を揃えてきましたので、ここまで来たら、早速に全体をまとめていきましょう。そのまとめ役としての大役を担うのが、いつものようにテーブルクロスですが、今回は、テーブルにのるアイテムを目立たせるためにも、大役ながら脇役に徹してもらいます。

色味はグレージュ・・・(写真の左側です) え? せっかくのクリスマスなのに、華やかさに欠けるのでは?と思われましたよね。でも、このクロスに、繊細なレース素材(写真の右側)をかけてみると・・・

なんだか別のクロスのよう! グレージュが、シャンパンゴールドのような色味の趣きを醸し出すようになりました。

どこのご家庭にもありそうな普段使いにぴったりなこのようなテーブルクロスでも、ちょっとした工夫で変身させてあげることができます。レースは、布屋さんで安価に手に入りますので、ぜひ試してみてくださいね。

ではでは、このテーブルクロスに、アイテム類を展開してみましょう。

Red x Goldクリスマステーブル!! いかがでしょうか?

一人分はこんな感じに。

センターには、このようなスタンドタイプのお皿を置いてみるのもいいですね。前菜用でもいいですし、シュトーレンをのせたりしても楽しいかもしれません。

そして、シャンパンで乾杯! それから赤ワインへと。

なので、ワイングラスも2つ用意しました。つるんとしたタイプより、このようにカットが入ったグラスの方が、光を反射して綺麗です。

さあ、クリスマスツリーと共に、夜のディナータイムに、クリスマス料理でお友達をお迎えしてみましょう。

少し照明を落としたお部屋で、ツリーを点灯させ、燭台のキャンドルにも火を灯して、するとグラスがキラキラと反射…なんて想像してみると、なんだかとっても楽しくなってきますよね。

いかがでしたか?

イベントは、テーブルコーディネート欲が湧き上がる絶好のタイミングです。たとえ普段使いの食器やカトラリーでも、色や小物の工夫次第で、いくらでもそのイベントを表現することができますので、ぜひ気楽にチャレンジしてみていただけたらなと思います。

今年のクリスマス、何色クリスマスになりそうですか? 大切なご家族や大好きなお友達たちと、素敵な色のテーブルを囲んで楽しいクリスマスをお過ごしくださいね!

リダックくらぶ会員限定のお得な特典

テーブルコーディネーターのじゅんこ先生のプライベートご自宅レッスンがリダックくらぶ会員の皆様限定で20%OFFでご利用いただけます。
ご興味がある方は是非「自宅で習える!プライベートテーブルコーディネートが20%OFF」をクリックして詳細についてご確認ください。


著者プロフィール

じゅんこ CJY
テーブルコーディネート教室 Table C’est JOYeux~テーブルセジョワイユ~ 主宰

2016年ロンドンでスタート。テーブルコーディネートレッスン、サロンなどのディスプレイ、テーブルコーディネートコンサルティングなどを通し、「テーブルコーディネートを日常に!」「花のある食卓を!」をコンセプトとした活動をおこなっている。更なるテーブルファンが増えることを楽しみに、2019年よりNYでの活動をスタートさせたばかり。

お問合せはこちら table.cestjoyeux@gmail.com

Website: https://table-cestjoyeux.com
Blog:https://ameblo.jp/table-cestjoyeux
Instagram: https://www.instagram.com/table.cestjoyeux
Facebook:https://www.facebook.com/TableCestJOYeux

第6回ティーテーブル〜家で気軽にお茶会〜 「おうちアフタヌーンティーテーブル」

半年に渡ってお届けしてきました、お家で気軽にテーブルを楽しんでいただくためのコラム、いよいよ今月で最後となりました。最終回は、ティーテーブルのご紹介です。

食事をとることが目的のテーブルとは違い、ティーというツールを通して社交の場を提供することが目的のテーブル…。と説明をすると、なんだか尻込みをされてしまいそうですが、要はお茶会を気楽に楽しむというふうに考えていただければ良いかなと思います。そのために会話の場がはずむようなテーブルをしつらえるということが、ティーテーブルの目的なのですから、それはとっても楽しいことですよね。

家にお呼びするのはなんだか気が引けて…と思ってしまいがちなところですが、レストランやホテルでの緊張しながらのティータイムや、気楽ではあるけれど少し味気ないカフェでのおしゃべりよりも、お家で心を込めておもてなしされるお茶の時間は、どれだけホッとできるか…を想像してみたら、その価値に気付いていただけるのではないかと思います。

ホテルのアフタヌーンティーのようなものほどに難しく考えず、おうちアフタヌーンティーと銘打って、気楽に「お茶しに来て!」とお友達に声をかけてみられるくらいのテーブルをご用意するのはいかがでしょうか? そのために役立つアイデアを、ぜひお伝えしたいと思います。

ティーテーブルのポイント

ティーテーブルと言っても、何も紅茶をご用意しなければいけないというわけではなく、広義な意味で、社交の場を楽しむテーブルというように考えられるといいのではないかと思います。ですので、そのためのツールは、紅茶はもちろんのこと、コーヒーでも中国茶でもなんでも良いと思います。

けれど、いただく飲み物によって、テーブルの内容も少し違ってきますし、今回は、お家アフタヌーンティーですので、ティーテーブルという言葉のイメージそのままに、紅茶をいただくテーブルにてご紹介していきましょう。ポイントはもちろん、今回も3つほどに絞って簡単に!!

①カップ&ソーサーやケーキ皿を用意

ティーテーブルのお楽しみと言えば、カップ選びではないでしょうか。もちろん、気楽にマグカップで…というのも悪くないと思いますが、せっかくですから、カップ&ソーサーで! 色や形も様々に、繊細な作りから可愛らしいポップな雰囲気のものも…。磁器でハイブランドのものもあれば、ぽってりとした風合いの陶器製のものもあり、お呼びした方のお好みや、作りたいテーブルの雰囲気に合わせて、ぜひ選んでみてくださいね。

選ぶ際、気をつけていただきたいのが、紅茶用かコーヒー用かを見極めることです。メーカーが、紅茶カップ、コーヒーカップと銘打っていれば、それに従えば間違いありませんが、それがわからない場合は、形がヒントとなります。

紅茶カップは大抵が口の方が広がり、下の方がすぼんでいるものが多いです。100度で淹れる紅茶が適温になりやすく、かつ、水色(すいしょく)を楽しむことに適しているからと言われています。一方、コーヒーの方は、寸胴に上から下まで大きさに変わりがないタイプのものが多く、質感としても、薄めのものはもちろんのこと厚めに作られたものも使われたりします。 ん? ふと思いつきましたが、イメージとしては、紅茶カップは肩幅広めなスーパーマン体型で、コーヒーカップはドラえもん体型ってこと!?笑 

そして、実は、紅茶とコーヒーとの兼用カップなるものもあったりします。両方の特徴をちょうど良い具合にミックスしたような形です。

スーパーマンとドラえもんがパパママですね。紅茶派・コーヒー派と好みに偏りがなかったり、お家の収納事情によっては、どちらでも使える兼用カップは優れものです。
さて、カップ&ソーサー選びを更に楽しくしてくれるのが、ケーキ皿選びです。カップ&ソーサーとお揃いで用意されているものもあり、その場合は、3点セットで「トリオ」というように呼ばれます。

けれど、こういったトリオのようなものがなくとも、ご自分のアイデアやセンスで、「オリジナルトリオ」を作ってみるのもオススメです。そしてまさにそれこそが、テーブルをコーディネートする大きな楽しみとなるのではないかと思います。

例えば、①のように、カップ&ソーサーはセットで、ケーキ皿のみ違うものにしてみたり、②のように、トリオからカップとケーキ皿のみ残して、ソーサーを変えてみたりなどなど。

その際、色味が似ている、柄の雰囲気が似ている、金彩・銀彩で同じコンセプトのトリムであるなど、どこか共通点を見つけて合わせてみるのが鍵となります。以下の写真のようなトリオもいいですよね。

あるいは、共通点に困った場合は、ガラスのお皿であれば万能な活躍ぶりを見せてくれます。

②ティーフード用にトレイを使ってみる

お家アフタヌーンティーですから、もちろん、ティーフードも用意しましょう。アフタヌーンティーは、基本3種類のものから構成されています。サンドイッチ、スコーン、スイーツ類です。全て用意するのは少し荷が重いようでしたら、せめて、しょっぱいもの&甘いもので、2種類は用意できると良いのではないかなと思います。サンドイッチも、ロールサンドやオープンサンドなどバリエーションを効かせられますし、甘いものも、究極駄菓子・袋菓子出身のものでも、プレゼンテーションによっては立派なスイーツです。

ぜひ活用していただきたいのがトレイです。二段・三段トレイは、まさにアフタヌーンティーのアイコンのような存在ですよね。お皿を取り替えられるタイプのものもあれば、組み立て式のものもあります。

けれど、このようなトレイを使わなければアフタヌーンティーテーブルが出来上がらないということではなく、サンドイッチトレイ・スコーン入れ・ケーキスタンド・・・といったように、それぞれバラバラな扱いでも全く構わないのです。ケーキスタンドのように、足が付いているものがあれば、それ一つでも充分にティーテーブル気分を上げてくれます。

あるいは、もしこういったアイテムがお家にないといった時にでもご安心ください。以下のように普通のお皿の下に“何か”を加えることで、立派に足付きトレイのピンチヒッターを果たしてくれたりもします。

アイテムに少しでも高さを出すことによって、ティーテーブル“らしさ”がぐんとアップしてしまいます!

③ティーテーブルへの固定観念をはずす

ティーテーブルというと、紅茶=イギリスのイメージから、ついついレースイメージのTHE英国な雰囲気のテーブルを想像してしまいがちですよね。けれど、お家で楽しむテーブルですから、そのイメージ通りのテーブルを作らなければと決め込まずに、自由に好きなテイストやスタイルでティーテーブルを作ってみると良いと思います。

例えば、こちらのカップ&ソーサーですが、合わせるケーキ皿やクロスなどによって、違うイメージで使うことができます。

トラディショナルなイメージ ↓

モダンなイメージ ↓

ほんのちょっとした違いで何通りにも出来上がるのが、テーブルコーディネートの楽しさですよね。ぜひ、お家にあるアイテムを色々に活用させてみてくださいね。

さあ、いよいよお家アフタヌーンティーテーブル!!

上記ポイントでご紹介してきたオリジナルトリオを作ってみたり、高さを出したトレイをサンドイッチやスイーツ用に置いてみました。そして、オーソドックスなティーテーブルのイメージからは少し離れ、鮮やかな光沢のあるターコイズブルーのブリッジと白をコントラストに、ゴールドとお花の赤オレンジがアクセントです。

モダンな雰囲気を醸し出しつつ、アイテムの可愛らしさとのアンバランスさがかえって魅力的?なんて、自画自賛なテーブルとなりました。

そうなのです!!
まさに、テーブルコーディネートの醍醐味はそこ!! お家でコーディネートするぶんには、もう楽しんだもの勝ちで、「今回のテーブル、結構素敵じゃない?」「この色とアイテムの組み合わせがもう大好き!」なんて、自画自賛の自己満足の・・・そんな嬉しい瞬間をいっぱい生んでくれるのです。もちろん、その上、家族やお友達から褒めてもらえたりしたら、それはもう至福以外の何物でもありません。

6回にわたってお届けしてきたテーブルコーディネート術、ここまで読んでいただいた方であれば、今までテーブルに抱いていたイメージが少し変わったのではないでしょうか。非日常どころかその逆で、お家にあるものを工夫しながら使いつつ、どんどん日常に取り入れてしまえるものだというように。そのように、テーブルコーディネートを楽しもう!と思っていただけるようになっていたとしたら、それが私のお伝えしたかったこと、本当に嬉しく思います。

これからも、ぜひお家で、ご家族のため、お友達のため、そして何より自分のために、テーブルコーディネートを楽しんでくださいね。

リダックくらぶ会員限定のお得な特典

テーブルコーディネーターのじゅんこ先生のプライベートご自宅レッスンがリダックくらぶ会員の皆様限定で20%OFFでご利用いただけます。
ご興味がある方は是非「自宅で習える!プライベートテーブルコーディネートが20%OFF」をクリックして詳細についてご確認ください。


著者プロフィール

じゅんこ CJY
テーブルコーディネート教室 Table C’est JOYeux~テーブルセジョワイユ~ 主宰

2016年ロンドンでスタート。テーブルコーディネートレッスン、サロンなどのディスプレイ、テーブルコーディネートコンサルティングなどを通し、「テーブルコーディネートを日常に!」「花のある食卓を!」をコンセプトとした活動をおこなっている。更なるテーブルファンが増えることを楽しみに、2019年よりNYでの活動をスタートさせたばかり。

お問合せはこちら table.cestjoyeux@gmail.com

Website: https://table-cestjoyeux.com
Blog:https://ameblo.jp/table-cestjoyeux
Instagram: https://www.instagram.com/table.cestjoyeux
Facebook:https://www.facebook.com/TableCestJOYeux

第5回キッズテーブル〜子供たちがお客様〜「キッズフレンドリーテーブル」

このコラムを読んでくださっている方のなかには、お子さんをお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。私にも経験がありますが、子供連れでの海外生活には、学校のこと、友達関係のこと、言葉の不安などなど、何かと心配事がつきものですよね。

小学校低学年の年齢の頃は、お子さん同士を遊ばせるために、親がまずは約束を取り付けて送迎をして…などといった、日本事情とは異なる習慣に慣れないことも多いかと思います。

そんな時、ぜひ試してみていただきたいのが、キッズテーブルです。お家でお子さんがお友達とプレイデートする時でも、バースデーパーティーでも、キッズフレンドリーなテーブルを作り、お子さん達を喜ばせてみましょう。お友達との楽しい時間を過ごすきっかけとなるように、また、そこから友達の輪が広がっていくように…。

今回の記事では、子供達のための楽しく明るい色のテーブルをお伝えしたいと思います。キッズテーブル、ぜひ、一緒に見ていきましょう!

キッズテーブルのポイント

子供達のためのテーブルと言っても、何歳かによって、大きく内容が変わってくるのではないかと思います。幼稚園くらいの年齢か、就学年齢か…、それも小学校低学年や高学年でも違いが出てくるのではないでしょうか。中学生や高校生は、ほぼ大人と同じ扱いでも構わないかもしれないですね。

ということで、今回は、テーブルにある程度きちんと座っていられるくらいの年齢で、かつ、キッズと呼ばれるにふさわしい小学校低学年くらいのお子さんのイメージにて、考えていきたいと思います。もちろん、そこから、もう少し小さいお子さんにも、あるいは大きいお子さんにも、応用いただけたら嬉しく思います。

①テーブルクロスやマットはこぼしても良いもので!

子供達が囲む食卓での一番の悩みは、“こぼされてしまう”ということではないでしょうか。となると、テーブルクロスをかけることはできるだけしたくないと思ってしまいますよね。けれど、せっかくのキッズテーブルのコーディネートですから、テーブルの雰囲気を大きく決めるクロスをかけない手はないと思います。ですので、これはもう、こぼされることを前提としたクロスやマットでテーブルを作っていくのが一番の解決策となるのではないでしょうか。

こぼされてもいい…ということは、「洗濯がしやすくてシミになりにくい」ということか、「汚れても拭いてしまえば大丈夫」ということか、「汚れたら捨ててしまえる」ということか・・・。なんだか謎解きのようですが、これはもうすぐにおわかりいただけるかと思います。そう、つまり、化繊か、ビニールか、紙か、ということですよね。

一般的なテーブルコーディネートのイメージからすると、ビニールや紙で作るテーブルでは、なんだかつまらないわ…と思われがちかもしれません。けれど、以前から何度かお伝えしているように、必ずしも贅沢なクロスが敷かれているものばかりがテーブルというわけではないのです。

料理内容・食卓につく人・会のシチュエーションによって、色々なグレードがあるものが、テーブルコーディネートで、フォーマル度の高いものからカジュアル度の高いものまで、それに合わせてテーブルを作っていくことが必要です。カジュアルな化繊やビニールや紙製のものには、質の良い生地のクロスとはまた違った魅力があり、案外捨てたものではありません。

子供達のための普段のテーブルであれば、多少こぼしてしまっても怒られずに済むように、カジュアルなアイテムで気楽に作ってあげましょう。そのテーブルを囲む人の居心地の良さを考えて・・・。要は、子供達に思う存分こぼしてもらいましょう〜!というためのクロス選びが肝心です。それって、子供達はもちろんのこと、親にとっても、汚さないで〜のドキドキ・ソワソワ・イライラから解放される重要ポイントでもありますものね。

ということで、今回は、ビニール製のこちらの黄色のクロスを使ってみたいと思います。

ビニールですが、カット入りでおしゃれな仕上がりのクロスです。そしてもちろん洗濯要らず! 汚れたら拭くだけでOKなので、キッズテーブルにぴったりです。

②食器は落としても壊れないもので!

汚しても良いクロスとくれば、落としても壊れない食器が必要になってくるでしょう・・・だなんて、どれだけ防御体制に入るのか!と思ってしまいますが、ここまで徹底すれば、キッズテーブルも怖いものなしです。

なんと言っても、怒られたくない子供達&イライラしたくない親達の構図なのですから、双方にとってストレスフリーなテーブルを作ることが、まさに、「テーブルを囲む人の居心地の良さを配慮する」というコーディネートの目的に叶うことになるはずです。

と、ここで登場するのが、プラスチックやメラミンの食器。

定番のIKEAのプラスチック食器はもちろんのこと、最近では、とても可愛い北欧のメラミン食器なども手に入りやすくなりました。無地でも模様入りでも、お気に入りを見つけてみたいですよね。

そして、カトラリーは、基本は落としても壊れにくいものではありますが、食器に合わせて同じくプラスチック製のものを用意すると良いかもしれません。

これらのアイテムがキッズテーブルにふさわしい理由は、その壊れにくさ以上に、カラフルさや遊びゴコロに富んでいるところではないかと思います。子供達が好きなビビッドなカラーや、彼らが惹かれる可愛い図柄など、まさにコーディネート魂をくすぐってくれる存在です。

今回のテーブル用には、先ほど選んだ黄色のクロスに合わせ、同じくビビッドな色合いの食器類を選んでみました。

③ナプキンは紙!

さて、ここまで来たら潔く、どこまで徹底するのか…というくらいに徹底させてみましょう。そうです、ナプキンも紙にて!!

言わずもがなですが、昨今、ナプキンこそ、多種多様に色々な色や柄のものが巷に出回っています。紙ナプキン、なんでもいいや〜なんて思わずに、コーディネートに合わせて選んでみると楽しいと思います。

そして、ここで一つ重要なこととしてお伝えしたいのが、紙ナプキンの扱いについてです。今までの記事でいくつかお見せしてきたナプキンワークですが、紙の場合は、このナプキンワークはNGで、購入した時のままの四つ折りなり六つ折りなりのまま、もしくは、四つ折りを更に三角にした形くらいに留めておきましょう。

理由は想像されている通りで、紙ナプキンを色々に折ってしまうと、使用する時にその折り目が邪魔をしてしまいますし、衛生面からもお勧めできないからです。

さて、それでは、ここまで選んできたクロスや食器類に合わせて、こちらのナプキンを今回のテーブルでは使ってみることにします。

さあ、いよいよキッズフレンドリーテーブル!

以上、ビニール・プラスチック・紙など、選んできたアイテムをテーブルにひとまとめにしてみると・・・。

このようなテーブルとなりました。お友達とできるだけ近くに座れるよう、斜め座りのカウンター風に…。

安価なアイテムを利用したテーブルでも、このような雰囲気のものを作ることができます。

子供のためのテーブルとはいえ、いつものようにお花を忘れることなく! 食事をとることには不要なものではありますが、心の栄養にとってはとても大切な存在です。ぜひ、子供だからとあなどることなく、きちんとテーブルに添えてあげたいですよね。

もちろん簡単なものでOK! 今回のお花はこのように! 大判ガーベラを大胆投入しました。

最後にちょっぴりおまけ

以上、子供達のためのテーブルをご紹介しましたが、キッズオンリーのバージョンだけではなく、大人と一緒、つまり母子共にといったシチュエーションも、割とあるものですよね。子供と一緒にテーブルを囲む母子バージョンも、せっかくですからご提案したいと思います。

キッズオンリーでご紹介したテーブルを、ほんの少し変化させての母子カップルx2組の4人テーブルです。

大人達には通常通り、陶器のお皿とステンレスのカトラリーと布のナプキンです。子供達はプラスチックにて。けれど、このように色を統一することで、異素材同士でも統一感が生まれます。こちらのテーブルは、女の子が好きそうですが、青や緑などに置き換えて、男の子にも喜んでもらえるテーブルに変化させることができます。

ママと一緒のテーブルで、ちょっぴり大人の仲間入りが楽しい♡ 子供のプレイデートで親も集まった時に、こんな風に一緒に楽しんでしまうのもありですよね。

いかがでしたか?

食卓を用意する側としては、テーブルをコーディネートする楽しみは格別ですが、一方で、汚れる・壊れるに怯えてしまう本音も見え隠れ…その最たるものが子供達が座るテーブルですよね。でもちょっとした工夫が解決してくれるのですから、その恐怖に打ち勝ち(←大げさ!?笑)、テーブルを楽しむに越したことはないのではないでしょうか。

何より、小さな頃から彩り美しく丁寧にしつらえられたテーブルは、成長の過程で豊かな心を育むための糧となり、お子さんたちが大人になった時には、その心に刻まれ豊かな思い出となっていてくれることと思います。ぜひ、テーブルをコーディネートする生活を、お子さんと一緒に楽しんでみてくださいね。

リダックくらぶ会員限定のお得な特典

テーブルコーディネーターのじゅんこ先生のプライベートご自宅レッスンがリダックくらぶ会員の皆様限定で20%OFFでご利用いただけます。
ご興味がある方は是非「自宅で習える!プライベートテーブルコーディネートが20%OFF」をクリックして詳細についてご確認ください。


著者プロフィール

じゅんこ CJY
テーブルコーディネート教室 Table C’est JOYeux~テーブルセジョワイユ~ 主宰

2016年ロンドンでスタート。テーブルコーディネートレッスン、サロンなどのディスプレイ、テーブルコーディネートコンサルティングなどを通し、「テーブルコーディネートを日常に!」「花のある食卓を!」をコンセプトとした活動をおこなっている。更なるテーブルファンが増えることを楽しみに、2019年よりNYでの活動をスタートさせたばかり。

お問合せはこちら table.cestjoyeux@gmail.com

Website: https://table-cestjoyeux.com
Blog:https://ameblo.jp/table-cestjoyeux
Instagram: https://www.instagram.com/table.cestjoyeux
Facebook:https://www.facebook.com/TableCestJOYeux

第4回ディナーテーブル〜普段の夕食をおしゃれに〜「和洋折衷テーブル」

年が明けてひと月が過ぎ、すっかり日常に戻りつつある日々をお過ごしでしょうか。お正月から人日の節句、そして小正月を終え、今月は節分があり、来月は桃の節句を迎えるなど、一年の始まりの初春は、日本から離れて暮らす私たちとしては、自国を思い出すような行事が目白押しな時季だと思います。

そんな折に、ご提案したいのが“和洋折衷”のテーブルです。
戦後以来の日本の食事の洋食化により、実際のところ私たちの普段の食卓シーンは、和洋中の料理が混在するなんとも贅沢なものになっていますよね。

日本人は、海外からの文化を取り入れ、自分達流にアレンジしてしまうことに長けた素晴らしい能力があるように思います。色々な国の食事を楽しめるということは、日本人として生まれてきた醍醐味なのかもしれません。そうであれば、せっかくですから、テーブルにもひと工夫してみると、その醍醐味を更に楽しむことができるのではないでしょうか。

そこで、今回の記事では、和食を和のテーブルで、洋食を洋のテーブルで、といったそのままの表現ではなく、和と洋をクロスオーバーさせるような形のテーブルをご紹介したいと思います。日本人の日常の食卓シーンに活用していただけるように、そして、工夫次第で、その日常がほんの少しおしゃれになるような…そんなアイデアです。

和洋折衷テーブルのポイント

和洋折衷と一口に言っても、実は色々な切り口があると思います。そもそも料理自体が和と洋のミックスであったり、あるいはテーブルコーディネートが和と洋のイメージが混じりあっていたり、また、それら料理とコーディネート両方がそれぞれに和洋絡み合っての食卓である…というような、複雑なものもあります。

けれど、いつも“簡単!”をモットーとしているコラムですから、和洋折衷テーブルもシンプルにとらえていきたいと思います。お家で再現していただけるように、「洋食を和のテーブルでいただく」、「和食を洋のテーブルでいただく」…といったように、料理とコーディネートのクロスオーバーにしてみることにしましょう。

①まずは、雰囲気のあるテーブルクロスを用意

前回の記事(朝食テーブルの回)でも触れましたが、日本の食卓シーンにはなかなか馴染みのないテーブルクロスは、ついつい避けてしまいがちなアイテムです。「お醤油こぼされたら嫌〜」とか「洗濯が面倒だし、ましてやアイロンがけなんて絶対に無理!」などなど、避けてしまう理由は、本当に頷けるものばかり!

けれどこのテーブルクロスこそが、テーブルコーディネートアイテムの中での王様であり、パワーアイテムでもあるのです。
しっかりと物を選べば、上記のような「シミ・シワ」といった悩みからは解消されます。(って、なんだかお化粧品トークみたい!?・・・笑)

本来、テーブルクロスは亜麻リネンのものが高級品ですし、綿混などの自然素材のものの方が良いとされていますが、普段お家で使うものとしては、化繊のもので充分です。であれば、シミも落ちやすく、洗濯後も乾きやすく、何よりアイロン要らずです。
そんななかから、ぜひとも、和洋両方の雰囲気を兼ね備えるようなテーブルクロスを見つけてみましょう。以下のような、どちらにも捉えることができるような色や柄は、案外存在するものです。

その時に、できたらプリント地ではないもの、つまり織りのものを選んでみると、裏側の織りの出方が面白いため、裏側も使える=リバーシブルクロスとなる場合もあります。
というのも、プリント地の場合は、裏側はこのような感じで、使うことは難しそうですよね。

けれど、織りの生地であれば、裏側の柄の出方が変わり、変化激しいものから、ちょっとしたニュアンスが違うものなど色々に、別のクロスとして使えたりするのです。

一枚のクロスなのに、まるで色違いのクロスのようですよね。
ということで、今回は、モアレ柄の出た織りの生地の、以下のグリーンのクロスを使ってみたいと思います。表には黄色の糸の織り柄が出ていますが、裏は黄色が出ずに緑が出ています。

一枚で二度美味しい! なんともお得感いっぱいなのが、プリントではない織りのクロスの魅力ということです。和にも洋にも対応できるよう、そんなクロスをぜひ選んでみてくださいね。

②洋食を和のテーブルで: 和食器とカトラリーを組み合わせる

それでは、早速に、洋食を和のテーブルでいただく和洋折衷テーブルを作ってみましょう。
和食器&洋食の場合、洋食を小さいサイズの食べやすいプレゼンテーションにして、お箸でいただくこともできますが、今回はあえて、洋食はいつも通りナイフ&フォークでいただく形で、それを和食器に…ということにしてみましょう。
和食器は、有名窯のいかにもザ・和食器もありますが、ナイフで切ることを考え、和風な食器というくらいの気楽なもので。

これらの和風食器は、すべて欧米のメーカーのものです。こういった和風テイストの食器も、最近では海外で手に入るようになりましたよね。
そして、江戸風呂敷を使ったナプキンワークです。

最初のアミューズメント用の足付き器をのせてみました。実際のところ、素材上拭くという意味ではナプキンとしての役割は果たせませんが、お皿とコラボのプレゼンテーションで、テーブル最初のコーディネートとしての役割は充分に果たしてくれます。
お花は、いつものごとく簡単に。

和の雰囲気を醸し出してくれるルスカスとアルストロメリアのみを、ただ挿し入れただけのものです。

さあ、これらを使って、先ほどご紹介したクロスの、黄色の織り柄が出ている面の方にて作った和洋折衷テーブルはこちらです。

足付き器で豆腐系の前菜、小さめスクエア皿で野菜系前菜、そして大皿で肉のメイン。飲み物も、白ワインと赤ワインを用意しています。もちろん、ナイフ&フォークがカトラリーです。

③和食を洋のテーブルで: 洋食器にお箸を添える

今度は、和食を洋食器でいただく和洋折衷テーブルです。
和食は基本、お箸で食べることが前提とされています。料理の味を染み込みやすくさせる隠し包丁は、切りやすさ・食べやすさへの配慮でもあり、そもそもお箸自体が、その一つの存在で、ナイフの役割もフォークの役割も果たしてくれる優れものですよね。
ですので、和食&洋食器の和洋折衷テーブルの場合は、ぜひお箸にしてみましょう。もちろん、メニューによっては、フォークやスプーンなども用意するのも良いかもしれません。
先ほどのナプキン代わりの江戸風呂敷を、こちらではこのような使い方にしてみました。箸置きも添えています。

そしてお皿は、海外でも日本でもどこでも手に入る、シンプルな磁器のものを使っています。

丸皿でも角皿でも、どちらでもお好みで。

お花は、同じくルスカスと、白のポムにしてみました。

花も葉も短く切り、横長のトレイ皿に入れ込んだだけの、やはりシンプルアレンジです。

では、これらを使って、先ほどご紹介したクロスの、今度は織り柄が緑のままの面の方にて、和洋折衷テーブルを作ってみましょう。

重ねたお皿の一番上は副副菜2種、二枚目は副菜、三枚目は主菜…といった考え方でお料理を用意してもいいですよね。ボウルは、飯物でも汁物でもどちらにでも。そして、飲み物は冷酒とお水にしてみました。
あるいは、一番上は刺身皿と醤油皿。二枚目は野菜系のお料理、三枚目はタンパク質系のお料理にお米系も加えて…などとして、日本の食卓によくある多国籍になんでもいただく食事という考え方でもいいと思います。カレー、オムライス、ハンバーグ・・・などなど、ワンプレートにのせる楽しさも魅力だったりしますものね。

いかがでしたか?
日本人の食事は、気付けば和洋折衷なものに自然となってしまうくらい、他国にウエルカムでオープンなものだと思います。であるからこそ、テーブルコーディネートもその延長線上で、和洋をミックスさせて楽しみたいですよね。それは、和の国に生まれた日本人が得意とするところであり、洋の国で暮らす日本人だからこそ、その得意を更に活かすチャンスがあるということなのかもしれません。

外国に住むというせっかくの環境なのですから、和食・洋食と共に、和洋折衷の面白さをもっと生活に取り入れて、どんどん楽しんでしまいましょう!!


著者プロフィール

じゅんこ CJY
テーブルコーディネート教室 Table C’est JOYeux~テーブルセジョワイユ~ 主宰

2016年ロンドンでスタート。テーブルコーディネートレッスン、サロンなどのディスプレイ、テーブルコーディネートコンサルティングなどを通し、「テーブルコーディネートを日常に!」「花のある食卓を!」をコンセプトとした活動をおこなっている。更なるテーブルファンが増えることを楽しみに、2019年よりNYでの活動をスタートさせたばかり。

お問合せはこちら table.cestjoyeux@gmail.com

Website: https://table-cestjoyeux.com
Blog:https://ameblo.jp/table-cestjoyeux
Instagram: https://www.instagram.com/table.cestjoyeux
Facebook:https://www.facebook.com/TableCestJOYeux

第3回朝食テーブル編〜和食派? 洋食派?〜「ブレックファーストテーブル」

あけましておめでとうございます!
2020年、新年のスタートですね。新しい年の始まりに思いを馳せるこの時期、皆さんはどのような目標を立てられていますか? 仕事や勉強? 家族のこと? 趣味や旅行などの楽しい計画もきっとありますよね。

そんな色々な今年の抱負のなかに、よかったら、“朝食テーブルの活性化!”を加えてみませんか? (これぞまさしく、「朝活」!?なんて…笑)

朝食は食べないという方もいらっしゃるかもしませんし、食べるにしてもバタバタと済ませてしまう方も多いのではないかと思います。あるいは、たとえ食事内容には手を抜かないにしても、テーブルにまでは頭も手も回らないというところが本音ではないでしょうか?

なぜ、朝食はこんなにないがしろ(?)にされてしまうのか…というと、やはり「朝は忙しいから!」に尽きますよね。けれど考えてみたら、朝食こそ、1日の生活のクオリティを決めるとても大切な食事のはずですし、だからこそ、食卓としては、一番充実したものにする価値があってもおかしくないですよね。

一年の計は元旦にあり! 新年最初の記事としては、少し華がないかもしれませんが(笑)、ぜひ、この一年が体も心も健康になる良い一年となるように、2020年最初の今回の記事で、一日の計は朝食にあり!となるよう、朝食テーブルについてのアイデアをお伝えしていけたらと思います。

朝食テーブルのポイント

時間との戦いである朝ですから、とにかく簡単に! 今回も、いつものごとく“簡単さ”を中心に、ポイントも3つです。忙しいなかでも、どれだけ体にも心にも栄養を取り込むか…に焦点を当てたアイデアの一つ一つをみていきましょう。

ポイント① ブリッジランナーやマットを使用

朝から真っ白なクロスをフワ〜ッとかけたテーブルで優雅に朝食を・・・なんて憧れますが、どちらかと言うと、朝はお皿を直接テーブルにボンッで済ませたいですよね。けれど、それではテーブルとしてはやはり淋しい・・・。ですから、クロスとはいかないまでも、せめてマットだけでも使いたいところです。ビニール素材や布製・木製など、色々な種類のものがありますので、お好みによって。

あるいは、ブリッジランナーもオススメです。テーブルの真ん中に敷くタイプのランナーとは違い、テーブルのお向かいさんと橋渡し(ブリッジ)してくれるスタイルのものが、ブリッジランナーと呼ばれます。マットの進化系、あるいはクロスの簡略系といったところでしょうか。

つまり、マットよりも多少マイナス・カジュアル感&プラス・特別感を感じられるので、朝から気持ちが上がりそうですよね。なんといっても、テーブルの向こうに座るご主人と?お子さんと?繋がっている気分がまた嬉しいかも!?(あれ?それは必要ない!?)
今回は、このブリッジランナーを使ってみましょう。

こちらのものは、リバーシブルとなっていて、両面使えるので、その日の気分で色々に対応させられる優れものです。今回は石のテーブルに合わせますが、木のテーブル、ガラスのテーブルなどのどんなテーブルにも、またクロスの上にかけても使うことができます。

ポイント② お皿の数は最小限に

さて、朝は、食事が終わった後もまだまだ戦いは続きます。お皿を下げるところまではそれぞれにやってもらえたとしても、洗い物業務は主婦に回ってくることがほとんどでしょうか? しかも働く主婦であればその後に出社が控えていたり、お子さんを急ぎ支度させて送るという使命を待っていたりなどしたら、結構忙しいものですよね。

ここはメニューとの相談です。和食であれば、お茶碗・汁椀とお箸は必須。あとは、何をおかずとして用意するかですよね。洋食であれば、お皿と飲み物用のカップは必須。でも、カトラリーは、手食のみで済ませられれば必要ないですし、お皿も食事内容によって、ワンプレートで済ませられるかもしれません。

などなど、しっかりと朝の栄養を摂れるメニュー内容で、でも、用意や片付けの大変さを抑えられるアイテム数で・・・と、この2つのバランスの攻防戦となるのではないでしょうか。

今回は、先ほどのブリッジランナーのそれぞれの面を和食用・洋食用として、必要なアイテムを使いながら両バージョンをお見せしてみたいと思います。

ポイント③ ほんの少しでもお花を

ここまでは散々に、忙しいとか時間との戦いとか、余裕のなさを煽ってきてしまいましたが、テーブルコーディネートとは、本来その真逆にあるもので、心への栄養に働きかけてくれるものですよね。言ってみれば、体への栄養自体は、食事内容さえしっかりしていれば摂り入れることができるわけです。けれど、そこに何かプラスアルファな要素があることで、嬉しい気持ちが生まれたり、ホッと一息できたり、気分が上がったりとなり、心にも栄養を行き渡らせてくれるのが、コーディネートの役割と言えるのだと思います。

色々なことに時間を割くことができない朝だからこそ活躍する一番簡単なプラスアルファ要素と言えば、お花です。え?お花なんて飾ってる暇なんてない!と、きっと思われるかもしれませんが、何も、たくさんの、しかも何種類ものお花を、大きな花瓶に飾って・・・なんていうことまでしなくても良いのです。本当に1種類か2種類だけ、しかも、1本でも2本でも。庭に咲いているものでも道端から取ってきたものでも、もっと言えば、かなり短くなってしまっている花首だけでも。どんなに少しであろうとも、それがテーブルにのっているかどうかで、全く印象が違ってきます。

お花は、朝わざわざ朝食のために用意せずとも、日々テーブルに置いておくこともできますし、夜のうちに用意することもできます。ご家族のためにこうやってお花を準備する心の余裕そのものが、自分自身にとっての心の栄養ともなっていくのだと思います。

今回は、安価でどこのお花屋さんやスーパーにも売っているような普段使いの気楽なポムとグリーンを用意してみました。切って入れるだけの簡単アレンジでテーブルにのせてみたいと思います。

和食派? 洋食派? 朝食テーブル2パターン!!

それではいよいよ、ご紹介したブリッジランナーを使って、朝食テーブルを作ってみましょう。せっかくですから、和食・洋食両方に、あえて同じスクエアのマットも併せて使ってみたいと思います。そうすることで、ブリッジランナーが汚れにくく、お洗濯もより簡単に!となりそうですものね。

和食

まずは、和食で朝ごはん。先ほどお見せしたブリッジランナーの緑色側を使用してみます。

お茶碗・汁椀、そして朝用の主菜のお皿と、香の物が乗る豆皿を。普段使いのお箸と箸置きも。中央には、ご飯のお供を3種用意してみるのはどうでしょうか? もちろん、お茶セットも。

お花は、グリーンと白のポムを木製の花器に入れ込んだだけです。

洋食

さて、今度は、青色側にて、洋食でブレックファーストです。

中央には、焼き立て(温め立て?)パン。そして、手元にはパン用のお皿と、スープ用のココット皿と、フルーツ用のミニボウル。スープのスプーンとフルーツのフォーク以外カトラリーは必要ありません。ナプキンも紙ナプキンで済ませましょう。コーヒーや紅茶をポットに入れて、マグカップでたっぷりいただきます。

お花はあえて、白のポムだけにしてみます。ブルー&ホワイトの世界観が、朝の爽やかさにぴったりですよね。

どうでしょう?

和食も洋食も、朝にぴったりな気軽なメニューにて、お皿数もそれほど多くなく、でも、ブリッジランナーとお花の効果で、それなりに食卓がしつらえられている印象を作り出してくれているのではないかと思います。和と洋と2パターンのコーディネートが、たった1枚のブリッジランナーから生まれました。

さてさてそれでは、せっかくのリバーシブル・ブリッジランナーですから、更にそれを活用すべく、今度は、青色側の和食&緑色側の洋食というように、色と和洋を入れ替えてみます。週末少し時間のある時のための朝食テーブル案のコーディネートです。

週末和食

青色側に、赤と黒の折敷をマット代わりに使ってみました。

同じようにお茶碗・汁椀、主菜と、香の物は2種です。そして中央には、やはり同じくご飯のお供3種にて。お茶セットも。

そして、平日バージョンと全く同じお花を、花器だけ替えて再現してみました。

週末洋食

さて、洋食のほうは、緑色側で、籐のマットを使ってみます。

中央には同じくパン用に、こちらでは籐カゴ。ポットは同じものを使いました。平日とは少し違うメニュー…オムレツあたりでしょうか。ナイフとフォークでいただきます。今回は、紙ではなく、布ナプキンにて。

お花は、白いポムとグリーンをシンプルにまとめてみました。

いかがでしたか?
ブリッジランナーでもマットや折敷でも何か一つあるだけで、「朝食がしっかり用意されている感」が増し、ただ切って器に入れるだけの少しのお花があるだけで、「食卓が特別になる感」が出るのが朝食テーブルです。

本当はとってもとっても簡単なこと、でもつい日々の忙しさにかまけてしまいがちとなってしまう朝食テーブルを、ぜひ楽しんでみていただけたら嬉しいです。朝食を活性化の「朝活!」にて心豊かに1日をスタート…今年はそんな日々が続く素敵な一年にしていきましょう!!

リダックくらぶ会員限定のお得な特典

テーブルコーディネーターのじゅんこ先生のプライベートご自宅レッスンがリダックくらぶ会員の皆様限定で20%OFFでご利用いただけます。
ご興味がある方は是非「自宅で習える!プライベートテーブルコーディネートが20%OFF」をクリックして詳細についてご確認ください。


著者プロフィール

じゅんこ CJY
テーブルコーディネート教室 Table C’est JOYeux~テーブルセジョワイユ~ 主宰

2016年ロンドンでスタート。テーブルコーディネートレッスン、サロンなどのディスプレイ、テーブルコーディネートコンサルティングなどを通し、「テーブルコーディネートを日常に!」「花のある食卓を!」をコンセプトとした活動をおこなっている。更なるテーブルファンが増えることを楽しみに、2019年よりNYでの活動をスタートさせたばかり。

お問合せはこちら table.cestjoyeux@gmail.com

Website: https://table-cestjoyeux.com
Blog:https://ameblo.jp/table-cestjoyeux
Instagram: https://www.instagram.com/table.cestjoyeux
Facebook:https://www.facebook.com/TableCestJOYeux

知って得するテーブルコーディネート術 「テーブルコーディネートとは!?」

リダックくらぶの皆さま、初めましてテーブルコーディネーターのじゅんこと申します。
ロンドンでテーブルコーディネート教室を運営し、2019夏からNYでの活動をスタートさせました。主にマンハッタンでのレッスン教室と、ニューヨーク近郊のご自宅に伺わせていただくテーブルコーディネートコンサルティングを行っています。
今月からリダックくらぶのコラムにて、テーブルコーディネートをご自宅で楽しむためのヒントやアイデアをご紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

テーブルコーディネートとは?

テーブルコーディネートとは、もともとの欧米のテーブル文化に端を発し、戦後洋食文化が根付き始めた日本で華開いた新しい文化です。欧米では当たり前の食卓シーンが日本で展開されることによって、日本人独自の美的視点が欧米の食文化と融合されて、新しく生まれたものが、「テーブルコーディネート」なのです。

よく誤解されがちなのは、アメリカでこそ、ヨーロッパだからこそ、さぞかし素晴らしいテーブルコーデイネートがなされるのだろうということです。けれど、西欧の人々にとっては、テーブルコーディネートは案外ごく普通の日常のものであり、そういった食卓シーンを文化的に楽しむものとして取り入れていったのは、実は日本人なのです。

テーブルコーディネートって敷居が高い!?

それでも、西欧文化がベースになっており、テーブルコーディネートというとどうしても敷居を高く感じられる方が多いのではないでしょうか? 実際、レッスンにいらしたばかりの生徒さんに、テーブルコーディネートのイメージをお聞きしてみると、皆さん、興味はあるものの、日常ではほとんどしないし、なんとなくご縁がないような…というように答えられる方がとても多くおられます。

確かに、元々が西欧文化からということで、非日常の側面はあるのかもしれません。だからこそ、いつもとは違う演出が楽しかったりもするのですが、それではいつまでたってもテーブルコーディネートとの距離感は縮まらないまま、特別な日のものであり続けてしまいますよね。

普段の食卓こそテーブルコーディネートを楽しむ

テーブルコーディネートを楽しもうと取り入れた日本人として、本来はもっと生活に密着したものであっていいのではないかなと私は思っています。普段使いの食器でも、いつも通りの普通の日であっても、ほんの少しの工夫で食卓をとても素敵なテーブルに変身させることができます。日常だからこそ、ちょっとした心のゆとりを楽しむ…そういったマインドこそが、テーブルコーディネートに一番必要なことなのです。

日本とは違う文化や習慣のなかで、ちょっぴり緊張しながら暮らしておられる皆さんだからこそ、ぜひ、お家でテーブルコーディネートを楽しんでいただけたらと思います。異国の地ならではの食材で料理を作ったり、海外だからこそ手に入りやすいお花を飾ったりと、普段の生活にテーブルコーディネートを取り入れ、ご家族やご友人に喜んでいただきましょう! そして何より、自分自身が一番楽しんでしまいましょう!!

こんな風に、今まで知らなかったことにチャレンジし一日一日を大切にする日々は、海外生活の醍醐味となるはずだと思います。そして、そのような日々は、帰国されてからの生活にもきっとプラスとなることでしょう。

次回の11月号から6回にわたり、お家で楽しむテーブルコーディネートのヒントやアイデアを、シチュエーション別に分けてお届けしたいと思います。”ふだん使いの食器やグラスを使い、お花もほんの少しで簡単に作れて、それなのに、とても素敵に見えてしまう”そんなご提案をしていきますので、ぜひぜひ、お楽しみに!!

リダックくらぶ会員限定のお得な特典

テーブルコーディネーターのじゅんこ先生のプライベートご自宅レッスンがリダックくらぶ会員の皆様限定で20%OFFでご利用いただけます。
ご興味がある方は是非「自宅で習える!プライベートテーブルコーディネートが20%OFF」をクリックして詳細についてご確認ください。


著者プロフィール

じゅんこ CJY
テーブルコーディネート教室 Table C’est JOYeux~テーブルセジョワイユ~ 主宰

2016年ロンドンでスタート。テーブルコーディネートレッスン、サロンなどのディスプレイ、テーブルコーディネートコンサルティングなどを通し、「テーブルコーディネートを日常に!」「花のある食卓を!」をコンセプトとした活動をおこなっている。更なるテーブルファンが増えることを楽しみに、2019年よりNYでの活動をスタートさせたばかり。

お問合せはこちら table.cestjoyeux@gmail.com

Website: https://table-cestjoyeux.com
Blog:https://ameblo.jp/table-cestjoyeux
Instagram: https://www.instagram.com/table.cestjoyeux
Facebook:https://www.facebook.com/TableCestJOYeux

第1回ランチテーブル編「女子会テーブル」〜お友達を迎えて〜

海外生活がスタートしたばかりは、なかなかお友達を作るチャンスを見つけることが難しいものですよね。一人で過ごす日も多かったりと、淋しく感じることもあるかと思います。けれど少しずつ日常のリズムが出来上がってくる頃には、きっとママ友やレッスン仲間などが増えていて、おしゃべりが楽しくなってくるのではないでしょうか。
そのようなすっかり仲良くなった頃に、ぜひおうちにお友達をお呼びして、女子会を開いてみませんか?レストランでのランチはもちろん素敵ですが、気兼ねなく過ごせる家でのランチは、時間や周囲に気を遣うことなく、盛り上がること間違いなしだと思います。

女子会ランチテーブルのポイント

今回は、そんな「女子(と呼んでもいいですよね!?)がランチに集って楽しく盛り上がれるテーブル」のポイントとアイデアをご紹介したいと思います。 ポイントは3つあり、できる限り簡単にお伝えしていきますので、ぜひぜひ真似をしてみてくださいね。

ポイント① テーマの色を決める

まず、テーブルを作る上でとても基本となることが、そのテーブルのテーマとなる”色”を決めることです。その色に沿わせてテーブルを作っていくと、出来上がりに統一感が生まれます。1色だけでなく、もう1色と組み合わせると、更にトータルコーディネート感が増すのでおすすめです。女子会テーブルでは、女性ならばきっと好き!な色を選んでみましょう。女性は、原色を好む傾向にある男性とは違い、ニュアンスカラーが好きですし、どんな色もわりとオールラウンドに受け入れますので、色選びはそれほど難しくないと思います。まずは、とっても簡単テクニックとして、テーブルフラワーからの色選びをしてみましょう。ピンク味のパープルのバラをゲットして、その色をテーマの色にしてみることにしました。スーパーでも街角のマーケットでも、どこでも手に入る安価な束のお花でもちろんOKです。

そしてもう1色としてゴールドを選び、その色の花器にこのパープルのお花を入れてみました。難しい技術は一切なく、同じ長さに揃えて切って、並べて入れ込むだけの簡単アレンジです。

それでは、このテーブルフラワーを中心に、パープル&ゴールドで、女子ウケしそうなテーブルを作ってみることにしましょう。

ポイント② 女子が好きな形のアイテムを選ぶ

せっかくの女子会ですから、思い切り女性らしいテーブルを作ってみると楽しいですよね。そんな時に意識したいのが、出来るだけ女子が好きそうなアイテムを選ぶことです。直線でなく曲線、縞模様ではなく花柄、シャープさよりもデコラティブな感じ、そしてパールやビーズやリボンがモチーフになったものなども。キラキラ感やフワフワ感を上手に取り入れると、女性らしさが一気に跳ね上がります。

まずは、ウェーブのあるお皿やナプキン、植物を思わせるモチーフのマット、ガラスのリングなど、女性らしい繊細さが感じられるものを選んでみました。色合いはもちろん、今回のテーマカラーである「パープル&ゴールド」です。

アイデアは他にも色々…ナプキンの色を変えてみると、また少し違った印象になります。

色のコントラストがはっきりして、これもおしゃれですよね。

そして、マットやお皿をこんな風に変えてみるのもまた素敵。

ウェービーなゴールドアンダープレートにレースモチーフのお皿を組み合わせてみています。

女性が好きなアイテム候補は、本当にバラエティーに富んでいて、ある意味無限大です。好みによって、どのくらいの女子度でいくのか、あれこれ考えてみるのはとっても楽しい時間になるはずです。

ポイント③ お皿数を多めにする

さて、ここまでは色や形などを中心にお伝えしてきていますが、そもそもテーブルは、お料理があってのものですので、コーディネートはメニュー内容に沿っても考えていかなくてはなりません。

③-1 前菜&メイン
今回はランチテーブルですから、ディナーに比べたらきっと品数も少なめとなるでしょうし、気の置けないお友達で集まっての楽しい会のはずですから、それほど気を張らない簡単メニューでお迎えしたいですよね。
きっと、パスタなどのワンプレートのメニューに、サラダかスープなどを、添え物もしくは前菜として加えるくらいでも、充分なランチになると思います。
なので、お皿は一枚でOK!サラダかスープであれば、こんな風にちょこっとした深皿を脇に用意するだけで大丈夫です。できればソーサーも忘れずに。そんな一手間も、喜んでいただけるプラスアルファです。

あるいは、サラダでしたら、深皿ではなく、こんな風にお皿を重ねてのバージョンでも。テーマカラーのパープルにしてみることで、コーディネートのトータル感が生まれること必至です。

③-2 アミューズメントや箸休め
ランチですから、これだけでも充分なのですが、そうは言っても、女性は、少量で良いので種類をいただくのが好きな生き物!ですよね。なので、出来るだけいろいろなお皿やグラスなどをラインナップしてあげると、わぁってテンションを上げていただけるポイントとなります。
お皿の枚数は抑えて、出来るだけ洗い物を少なく…なんて、ついつい思ってしまいがちですが、喜んでいただける満足感とたくさん洗わねばならない苦悩感とを天秤にかけたら、やっぱり、前者に軍杯が上がってしまうものです…よね!!??
お料理に自信があったら、(いえ、なくても、ここアメリカには、たくさんの“そのまま使えるお惣菜”がありますから)、最初にお迎えする時のアミューズメントとして、あるいは、ちょっとした箸休めとして、小さな器にちょこっと盛ってお出しするのも、女子的にはかなりの高得点です。
ミニグラス、サンデーグラス、場合によってはデミタスカップでも! アイデアはそれこそ尽きません。女子会ランチは、ポットラックの持ち寄りとなる可能性も大なので、お友達に持って来ていただいたものを、こういった器にサッと盛ってお出しすると、喜ばれること間違いなしです。

③-3 ドリンク
さてさて、ドリンクですが、ランチなので、アルコールを控える場合でしたら、ゴブレットにお水や炭酸水などを入れてお出しするといいと思います。お水だから…と普通のコップでお出しするのではなく、足付きのものの方が、女子会モードがぐんとアップするはずです。その場合も、ペットボトルをぼん!と置くのではなく、ピッチャーに入れ替えるだけでも、特別感を感じていただけると思います。

そして、もし、アルコールOKな会となる場合は、ゴブレットではなくこのようにシャンパングラスに変えて、泡系ワインをお出しするのもいいですよね。

③-4 デザート
女子会お皿いっぱいの法則にのっとるとすれば、デザート関係一式を、最初にテーブルにセットしておくのもいいと思います。テーブルスペースに余裕がない場合は、サイドテーブルでも、コーヒーテーブルにでも、どこかしらゲストの方々の目につくところに置いておくと、デザートへの楽しみを感じながらテーブルについていただけると思います。ホストとしては、デザートへの流れをスムースにできるため、一石二鳥な演出でもあります。

いざ!女子会テーブル!

さてさて、ディテールにおけるポイントやアイデアをご紹介してきましたが、それでは、いよいよ全体像! 今までご紹介したものをそのままテーブル上に登場させても、充分に素敵に見えるとは思いますが、それらを一気にまとめてくれるのが、テーブルクロスです。
日本人にはあまり馴染みのないものですが、せっかく海外で生活しているからこそ、テーブルコーディネートの主役級のインパクトがあるテーブルクロスを、ぜひ取り入れていただけたら嬉しく思います。

ご紹介してきたアイテム類をテーブルクロス上で展開してみたら…。

このような感じ!!
パープル&ゴールドの、トータルな美しさが伝わっていたら嬉しいです。

最後にちょっぴりおまけ

テーブルフラワーを、中央にひとつではなく、小ぶりにふたつに分けてみるのもありだと思います。そして、余ったお花をナプキンにそっと添えてみると、女子心をくすぐってくれそうですよね。

いかがでしたか?
女子会ランチテーブルは、お昼に女性だけで盛り上がる魅惑の時間♡
今回ご紹介したテーブルに使われているアイテム類は、一つ$10未満で購入したものがほとんどです。ハイブランドでなくても、色を決めたりテイストをまとめたりすることで素敵に演出できるのが、テーブルコーディネートの楽しいところです。お家にある食器やグラス類の中から女子ウケしそうなものを選んで、女性らしさ満載なテーブルで、お友達をお迎えしてみてくださいね。

海外生活の楽しいことも辛いこともおしゃべりしながらシェアをして、素敵なテーブルでいっぱい盛り上がってしまいましょう!

リダックくらぶ会員限定のお得な特典

テーブルコーディネーターのじゅんこ先生のプライベートご自宅レッスンがリダックくらぶ会員の皆様限定で20%OFFでご利用いただけます。
ご興味がある方は是非「自宅で習える!プライベートテーブルコーディネートが20%OFF」をクリックして詳細についてご確認ください。


著者プロフィール

じゅんこ CJY
テーブルコーディネート教室 Table C’est JOYeux~テーブルセジョワイユ~ 主宰

2016年ロンドンでスタート。テーブルコーディネートレッスン、サロンなどのディスプレイ、テーブルコーディネートコンサルティングなどを通し、「テーブルコーディネートを日常に!」「花のある食卓を!」をコンセプトとした活動をおこなっている。更なるテーブルファンが増えることを楽しみに、2019年よりNYでの活動をスタートさせたばかり。

お問合せはこちら table.cestjoyeux@gmail.com

Website: https://table-cestjoyeux.com
Blog:https://ameblo.jp/table-cestjoyeux
Instagram: https://www.instagram.com/table.cestjoyeux
Facebook:https://www.facebook.com/TableCestJOYeux