第2回イベントテーブル編「クリスマステーブル」〜色で楽しむ〜
生活のなかには、年間を通して色々なイベントがありますよね。お正月や七夕など、日本らしい行事もあれば、イースターやハロウィンなど、海外ならではのイベントも。そういった季節の行事やイベントは、生活に彩りを添え心を豊かにしてくれますので、忙しい日々のなかでもぜひ楽しみたいものですよね。
12月を迎え、街のイルミネーションが美しく光る今月は、海外ではもちろんのこと、今やすっかり日本でも定着したワールドワイドなイベントであるクリスマスを取り上げ、イベント用のテーブルを家でどのように作ることができるかをお伝えしたいと思います。
イベントテーブルのポイント
クリスマスと言っても、色々なアプローチがありますが、今回は、「お子様向けというよりはどちらかというと大人向けなクリスマステーブル」のアイデアを、ご紹介したいと思います。
ポイントを3つにしぼり、今回もできるだけ簡単にお伝えしていきますので、クリスマス以外のイベントでも、同じ手法にて様々に応用していただけたら嬉しいです。
ポイント① イベントを表す色をピックアップ
前回の記事でもお話ししましたが、今回も同じく、テーブルのテーマカラーとなる色を決めることからスタートしたいと思います。というのも、色を決めてテーブルを作り始めることは、コーディネートの基本の“き”であると同時に、統一感を生む重要ポイントでもあるからです。
イースターなら黄色、ハロウィンならオレンジ…など、そのイベントをわかりやすく表すテーマカラーがあるものですよね。クリスマスならば、赤や緑がパッと思い浮かぶ色ではないかと思います。けれど、考えてみれば、金色などもクリスマスらしいですし、白でホワイトクリスマスのイメージなども。また、最近では、ブルーであったりピンクであったりなど、ツリーのオーナメントのカラーに多種多様な色があるように、クリスマスカラーはほぼ全ての色で表現できるように思います。
というわけで、クリスマステーブルのテーマカラーは無限大! ぜひ、ご自分の好きな色で、あるいは、お家にあるクリスマスアイテムや使いたいクロスや食器などのテーブルアイテムから、“○○クリスマス”となるように色をピックアップしてみてくださいね。
今回のテーブルでは、わかりやすくゴールドを取り上げてみることにしましょう。そして、それに華を添えるように、ポイントカラーとして赤も掛け合わせてみます。
“Red x Goldクリスマス”で、大人受けのモダンなクリスマステーブルにしてみたいと思います。
ポイント② イベントらしい小物を加える
色が決まったら、次は、テーブルの上で活躍してくれそうな小物を選びましょう。イベントのアイコン的存在のものをいくつか取りそろえてみると良いと思います。クリスマスで言えば、ツリーや星やリースやプレゼントなど。サンタやトナカイ、ソリなどもありますね。ツリーに飾るオーナメント類を使ってみるのも素敵かもしれません。
今回は、大人っぽくまとめるために、あまり色々なクリスマスモチーフを使わず、ツリーのみにしぼってみることにします。クリスマスクラッカーも用意してみました。
ミニツリーには、せっかくですから今回のポイントカラーである赤のキャンドルホルダーも組み合わせて。
そして、同じく、赤とゴールドの組み合わせをナプキンとナプキンリングでも。クリスマスローズの花に見立てたナプキンワークをゴールドのリングでとめています。
このナプキンをお皿の上にのせてみましょう。立ててみたら、赤い色の効果もあってか、まるでポインセチアのようですよね。
お皿類も、赤いアンダープレートに、ゴールドやガラスのプレート類を重ねています。ナプキンと一緒に、クリスマスクラッカーを添えて…。会が盛り上がってきた頃がクラッカータイム♬ みんなでパンッて引っ張り合ってみましょう。
そうそう、このクラッカーのところに、こんなふうにスターアニスをちょこっとのせてみたりするのも可愛いかもしれません。こういった遊びゴコロ、テーブルコーディネートには欠かせないところです。
更には、イベントテーブルですから、普段の食卓とは少し違う演出も。特別感を出すために、燭台を使ってみるのはどうでしょうか? 背の高いテーパードキャンドル…日本の食卓ではなかなか馴染みはないですが、海外にいるからこそ使ってみたいものですよね。
こんなふうに、ピックアップした色から、そして作り出したい雰囲気から、テーブルで使う小物やアイテムをぜひ厳選してみてくださいね。
ポイント③ テーブルフラワーも色を揃えて簡単に
さて、ここからはテーブルフラワーです。テーマカラーにて色を揃えて作ってみることにしましょう。というのも、それが一番簡単であるうえに、今回目指す雰囲気の「大人でモダン」を表現しやすいからです。
クリスマスと言えば、赤い実をつけるヒイラギを思い出しますよね。ヒイラギの実を彷彿とさせる赤いヒペリカム、花材はそれだけで、簡単アレンジ。ゴールドに色付けされたフェイク素材も使ったら、今回の色テーマにまさにぴったりです。
中央に置くための大きめのものに加え、小ぶりのものも2つ作ってみました。
大きめは、キャンドル台に乗せ、小ぶりは、キャンドルホルダーが花器代わりです。
ただ切って挿し込んだだけの、とってもとっても簡単テーブルフラワーの出来上がりとなりました。
さあ、いよいよクリスマステーブルへと!
クリスマスを演出する色や小物を揃えてきましたので、ここまで来たら、早速に全体をまとめていきましょう。そのまとめ役としての大役を担うのが、いつものようにテーブルクロスですが、今回は、テーブルにのるアイテムを目立たせるためにも、大役ながら脇役に徹してもらいます。
色味はグレージュ・・・(写真の左側です) え? せっかくのクリスマスなのに、華やかさに欠けるのでは?と思われましたよね。でも、このクロスに、繊細なレース素材(写真の右側)をかけてみると・・・
なんだか別のクロスのよう! グレージュが、シャンパンゴールドのような色味の趣きを醸し出すようになりました。
どこのご家庭にもありそうな普段使いにぴったりなこのようなテーブルクロスでも、ちょっとした工夫で変身させてあげることができます。レースは、布屋さんで安価に手に入りますので、ぜひ試してみてくださいね。
ではでは、このテーブルクロスに、アイテム類を展開してみましょう。
Red x Goldクリスマステーブル!! いかがでしょうか?
一人分はこんな感じに。
センターには、このようなスタンドタイプのお皿を置いてみるのもいいですね。前菜用でもいいですし、シュトーレンをのせたりしても楽しいかもしれません。
そして、シャンパンで乾杯! それから赤ワインへと。
なので、ワイングラスも2つ用意しました。つるんとしたタイプより、このようにカットが入ったグラスの方が、光を反射して綺麗です。
さあ、クリスマスツリーと共に、夜のディナータイムに、クリスマス料理でお友達をお迎えしてみましょう。
少し照明を落としたお部屋で、ツリーを点灯させ、燭台のキャンドルにも火を灯して、するとグラスがキラキラと反射…なんて想像してみると、なんだかとっても楽しくなってきますよね。
いかがでしたか?
イベントは、テーブルコーディネート欲が湧き上がる絶好のタイミングです。たとえ普段使いの食器やカトラリーでも、色や小物の工夫次第で、いくらでもそのイベントを表現することができますので、ぜひ気楽にチャレンジしてみていただけたらなと思います。
今年のクリスマス、何色クリスマスになりそうですか? 大切なご家族や大好きなお友達たちと、素敵な色のテーブルを囲んで楽しいクリスマスをお過ごしくださいね!
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著者プロフィール
じゅんこ CJY
テーブルコーディネート教室 Table C’est JOYeux~テーブルセジョワイユ~ 主宰
2016年ロンドンでスタート。テーブルコーディネートレッスン、サロンなどのディスプレイ、テーブルコーディネートコンサルティングなどを通し、「テーブルコーディネートを日常に!」「花のある食卓を!」をコンセプトとした活動をおこなっている。更なるテーブルファンが増えることを楽しみに、2019年よりNYでの活動をスタートさせたばかり。
お問合せはこちら table.cestjoyeux@gmail.com
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