第22回「中高生の肌悩みNo.1「思春期ニキビ」!その原因は?」

第22回「中高生の肌悩みNo.1「思春期ニキビ」!その原因は?」

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更新日: 2023年10月12日

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中高生の肌悩みNo.1「思春期ニキビ」!その原因は?

ある化粧品会社が行った、全国の中高生とその母親へのアンケート調査(2019年2月16日〜18日)によると、64.9%の中高生が「ニキビ」に悩んでいると回答しました。そこで今回は、ニキビができる原因、ニキビの種類などについて探ってみました。

なぜ思春期にニキビができやすくなるの?

思春期ニキビとは、10代から20代初めの成長期にホルモンの変化によって発生するニキビのことです。額や鼻など皮脂が多いTゾーンにあらわれやすく、ホルモンバランスが安定してくると自然と治っていきます。思春期は、皮脂の分泌が増加し、毛穴が詰まりやすくなる傾向があります。その結果、ニキビや吹き出物が発生しやすくなるのです。

思春期ニキビができる毛穴が詰まりの原因は、主に2つです。1つは、思春期におけるホルモンの変化です。思春期には、性ホルモンである「テストステロン」の分泌量が増え、皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を増加させる作用があります。この増加した皮脂が毛穴に詰まり、細菌の繁殖や炎症の発生を引き起こして、ニキビや吹き出物の形成につながります。
もう1つは、思春期には皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が活発に行われるため、古い角質が毛穴に残りやすくなります。これも毛穴の詰まりを促す要因です。

心や環境の問題も思春期ニキビの原因に!

しかし、思春期ニキビの発生には個人差があり、遺伝的要因や生活習慣、ストレス、食生活なども関与する可能性があります。一般的には、小学校の高学年から中学生頃にでき始め、高校生の頃にピークを迎えます。成長期が終わった20歳前後になると、皮脂の分泌が落ち着いてきて、自然とできなくなるものです。
10代は身体が大きく変化するだけでなく、通学・部活動・受験など、生活も忙しくなる時期で、心もアンバランスになりやすいため悩みも複雑です。ニキビができると視線が気になって前髪を上げられない、鼻や頬など隠せない部分にできると気持ちが落ち込んで勉強や部活に集中できない、といった悩みを抱えている10代は多いと思います。また、思春期にニキビができると劣等感や恥ずかしさから、自分に自信が持てなくて友人との付き合いが消極的になることも・・・。
反抗期などで、親や友人など身近な人にも相談しにくいと感じて、悩みを打ち明けられない人もいれば、ニキビができない人がうらやましくて、イライラをぶつけてしまうこともあります。
したがって、思春期ニキビはホルモンの変化だけでなく、心のバランスや環境の変化など、複数の要因が組み合わさっていると言えます。この悩みを少しでも解消するために、正しい知識を身につけましょう。

ニキビにはどんな種類があるの?

思春期ニキビは、脂っぽい肌にできやすく、季節的には春から夏にかけて増えます。思春期にできたニキビは炎症のある「赤ニキビ」へと進行しやすく、さらに「黄ニキビ」へと悪化して、クレーター状に肌がへこむ「ニキビ跡」になりやすいのが特徴です。このようにニキビは、白・黒・赤・黄の4種類のニキビに分けられます。それぞれ特徴や原因の違いを解説します。

白ニキビ(閉塞性コメドまたはホワイトヘッド)

毛穴の詰まりによって、皮脂や角質が閉塞されたニキビの初期段階です。肌細胞の生まれ変わりである「ターンオーバー」がうまく行われないと、角質が厚くなって毛穴をふさぎ、皮脂が毛穴の外へ出られなくなります。表面が白く見え、毛穴が詰まっているため目立ちますが、炎症がないため赤みや腫れはありません。

白ニキビ(閉塞性コメドまたはホワイトヘッド)
毛穴の詰まりによって、皮脂や角質が閉塞されたニキビの初期段階です。肌細胞の生まれ変わりである「ターンオーバー」がうまく行われないと、角質が厚くなって毛穴をふさぎ、皮脂が毛穴の外へ出られなくなります。表面が白く見え、毛穴が詰まっているため目立ちますが、炎症がないため赤みや腫れはありません。

黒ニキビ(開塞性コメドまたはブラックヘッド)
白ニキビを放置していると、毛穴の詰まりによって皮脂や角質が酸化し、黒色に変化した状態です。表面が黒く見えますが、白ニキビと同様に炎症や腫れはありません。

赤ニキビ(パプル)
赤く盛り上がった炎症性のニキビで、毛穴の中で皮脂をエサとしてアクネ菌が増殖し、赤みや腫れなど炎症を起こします。触れると痛みを伴うことがあります。これは、毛穴の詰まりによって細菌が増殖し、炎症反応が起こることで形成されます。赤く腫れているため、目立ちやすくなっています。

黄ニキビ
炎症が悪化して、黄色っぽい膿が中に詰まったニキビです。一般的には赤ニキビや白ニキビの進行形態として現れ、細菌感染が進行していることを示すことがあります。

無月経が続いていたり、体毛が濃くなったりしている場合には、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)によるホルモン異常があることもありますので、ヨクミルで皮膚科の専門医に相談してください。

監修:医師 野田一郎氏

ヨクミル利用者の声

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図を見ながらの解説がとても分かりやすい
カナダ在住/30代女性 Yさん

耳の自閉感、鼻詰まりについて相談しました。特に耳は、詰まっているような、こもっているような違和感が続いていたので、耳鼻咽喉科の先生に相談しました。
先生が耳の構造図を使って、一緒に画面で見ながら細かく説明してくださったので、自分の症状をよく理解することができました。親身になって話を聞いて、落ち着いた口調で丁寧に説明してくださり、とても好感が持てる先生でした。 相談が終わった後も、先生が記入してくださった相談内容をいつでも確認することができるので安心です。こちらで購入できる市販薬なども教えていただけて、大変助かりました。ありがとうございました。

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