第77回「おやつに焼餅(シャオピン)を焼こう!!」

第77回「おやつに焼餅(シャオピン)を焼こう!!」

アメリカでの健康な食生活を応援するおすすめレシピをご紹介します。

更新日: 2024年06月09日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽に、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。

海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦33年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

第77回「おやつに焼餅(シャオピン)を焼こう!!」

ここカリフォルニアでは、6月初旬からスクールは次々と夏休みに突入していますが、気温はさほど上がらず夏らしくないのが残念です。 それでもこれからがアウトドアシーズン。海や山でのキャンプを楽しんだり、世界各国への旅行、一時帰国を楽しんだりと、有意義な時間を過ごされていることでしょう。今回は、グルテンのない米粉を使って、ヘルシーな焼餅に挑戦です。健康的な食事を心掛け、また外食も楽しみながら、素敵な夏休みになることをお祈り致します。

今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト

米粉
米を引いた粉のことですが、小麦粉と違ってグルテンがなく、液体と合わせるとダマになりにくいので、使いやすいのが特徴です。現在は技術が進歩してキメの細かい米粉がアメリカでも購入出来るようになりパンやお菓子等も美味しく作ることが出来るようになりました。今回は、韓国マーケットにて普通の米粉を約4ドルで購入しました。天ぷら粉として使うと、サクサクに揚げる事が出来ます。

桜エビ
桜エビは、小さなエビの事ですが、海中では透明で、水揚げされると綺麗な桜色になるので、「桜エビ」と呼ばれているようです。栄養豊富で風味豊かなため、かき揚げ天ぷら、お好み焼き、炒め物、ご飯もの等、色々と活用出来ますので、常備しておきたいものです。ニジヤマーケットで約6ドル前後で購入出来ます。

花椒辣油
花椒は、中国語で「ホアジャオ」と呼ばれており、ミカン科のサンショウ属の植物で、四川料理によく使われています。身体をあたためたり、健胃効果、鎮痛効果、精神安定効果等期待出来ます。今回は、チリオイルタイプを中国マーケットで約3ドルで購入しました。なければ、普通の辣油で。

米粉入り焼餅(シャオピン)

チャイニーズレストランで誰でも一度は食べたことがある一品ではないでしょうか。今回は、小麦粉と米粉を混ぜて作る焼餅です。米粉にはグルテンがないので、グルテンや使用するオイルの量を減らして、ヘルシーに仕上げることが出来ます。中に入れる具はご自身のアイデアで色々楽しめますので、アパタイザーやお子様のおやつとして作るのも楽しそうです。

【食材と目安の量(2~4人分)】印はおすすめ食材リストを参照

オールパーパス粉・・・100g
米粉・・・200g
ベーキングパウダー・・・小1
水・・・200〜220cc程度

ごま油・・・適宜
塩・・・適宜

A
グリーンオニオン(青い部分)・・・3本(小口切り)A-Cで使用

桜エビ・・・1パック

B
グリーンオニオン・・・Aを使用
牛挽き肉・・・適宜(第74回万能そぼろ肉作り置きを使用)
シュレッドチーズ・・・適宜

C
グリーンオニオン ・・・Aを使用
昆布の佃煮・・・適宜
シュレッドチーズ・・・適宜

タレ・・・好みで醤油、ポン酢、花椒油

お料理の手順

  1. ボールにオールパーパス粉、米粉、ベーキングパウダーを入れて、混ぜ合わせてから水を入れて箸でボロボロとなるまで混ぜ合わせる。
  2. 1を手で捏ねて一つにまとめてラップをかけて30分程度室温で休ませておく。
  3. まな板にオールパーパス粉を少し敷いて、生地を少し伸ばして3等分にする。一つを麺棒で薄く丸く伸ばしてからごま油、塩をふりかけてからAを載せていく。
  4. 端からきっちりと巻いて、写真のように丸くつないで、最後の端の部分は、下に押し込む。具を入れて丸くなった生地を更に麺棒で直径約20cm位に丸く伸ばす。
  5. フライパンを中火強で熱し、全体にごま油を丸くたらす。熱くなったら4の生地を入れ、中火弱にして蓋をして少し焦げ目がつくまで約5〜10分焼き、焼いていない生地の表面にごま油を丸くたらし、ひっくり返して同様にする。  
  6. B、Cの食材は、3から4の工程を同様に行う。焼きあがって粗熱が取れたら、好みの大きさに切る。

【レシピのポイント】
残ってしまった焼餅は、翌日少し硬くなりますが、みそ汁の具に入れる事も出来ます。我が家の孫達は、コーンやグリンピースが大好き!!そぼろ肉やチーズと併せると喜んで食べてくれます。意外にひっつきやすいフライパンでもこびりつかないのでストレスフリーです!!

【料理を食べた方の感想】
・チーズと昆布の佃煮との相性が抜群でした。冷蔵庫に佃煮系のものが残っているので、ぜひ試してみたいです。
・美味しく頂きました。桜エビの焼餅が少し固めでしたが、美味しかったです。  

今回のまとめ

今回のレシピは、色々アレンジ出来る事が何よりです。揃える食材も少なめでしょうか。夏休みの間お子様と一緒に作られるのもよさそうですね。米粉を使った料理は何度か伝えていますので、興味のある方はバックナンバーで検索してみてください。日本へ一時帰国される方や旅行を計画されている方々も、ご家族で楽しい時間をお過ごしください。

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