第58回「リコッタチーズと冷凍食材を使ってクイックメニュー!!」
第58回「リコッタチーズと冷凍食材を使ってクイックメニュー!!」
アメリカ在住暦30年のお料理研究家が簡単で美味しいレシピをご紹介します
更新日: 2022年11月11日
アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽に、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。
海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。
『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦33年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。
第58回「リコッタチーズと冷凍食材を使ってクイックメニュー!!」
ここシリコンバレーでも、秋が深まり木々の紅葉が心を和ませてくれる季節となりました。つい先日のイベントですが、ご家族やお友達とハローウィンを楽しまれた事でしょう。ハローウィンが過ぎ去ると、いつの間にか冬支度の季節へと突入です。皆様が風邪等引かれることなく、健やかに過ごせますよう、免疫力を高める料理を紹介出来たらと思っております。取り敢えず今回は、冷凍食材を利用したヘルシーなメニュー2点をご紹介します。
今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト
リコッタチーズ
原料は乳清で、チーズを作った後の上澄みの液体の事ですが、これを沸かして熱凝固したたんぱく質をすくい取って出来上がるのがリコッタチーズです。乳脂肪が低く、軽くてさっぱりしているので、デザートやラビオリの詰め物、ラザニアにも使われます。ダイエットにも効果がありそうですね。
冷凍ほうれん草
便利なので必ず常備したいのがこの冷凍食材。解凍せずそのままスープ、みそ汁等に入れたり、解凍後、しっかり絞ってキッシュやラザニアに使用したり、お浸し、胡麻和えにも活躍してくれます。今回は、トレーダージョーズで、約1.5ドルで購入しました。
冷凍ミックスベリー
近年冷凍技術が進歩し、かなり質のよい冷凍食材がスーパーの冷凍コーナーで確認出来ます。冷凍ものは、いつでも手軽に必要な量だけ使えるのが魅力ですね。ベリー系のフルーツは、旬が過ぎ去ると手に入りにくかったり、品質が落ちていたり、値段が高く感じる事もあるのではないでしょうか。デザートにほんのちょっと使いたい時には、冷凍のベリーをおすすめします。解凍してそのまま食べても美味しくいただけます。トレーダージョーズにて約4ドルで購入しました。
セージ
原産地は、地中海沿岸地方等です。サルビアの仲間で多くの種類があるようです。肉の臭みをとってくれるので、ソーセージ等の肉料理にはかかせないハーブとして知られています。古代から薬草として使われており、殺菌、強壮、消化促進、精神安定等に効果があると言われています。生のセージは、傷みが早いので、少量ずつ購入するか、鉢植えを購入されるのもよいかと思います。
簡単!!リコッタチーズデザート
リコッタチーズは、デザートに使われる事が多いですが、このレシピは、ただ材料をよく混ぜ合わせるだけで出来上ります。生クリームが入るので、少しモッタリとした感じになり、コクも出て美味しさアップ!!ぜひ、お試しください。
【食材と目安の量(4人分)】印はおすすめ食材リストを参照
- A
- リコッタチーズ・・・450g(1パック)
- whipping creme・・・100g
- グラニュー糖・・・100g
ー--- - B
- ココアパウダー・・・大3
- グランマニエ・・・大1
ー--- - 冷凍ミックスベリー等・・・適宜
- ミントの葉・・・適宜(飾り付け)
お料理の手順
*下準備 冷凍のベリーをマイクロウェーブで溶かし、砂糖、グランマニエを各々小1/2かけて混ぜておく。
- ボールにAを入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせてもったりさせる。
- 半分を別の容器に入れて、冷蔵庫で冷やす。
- 残りのクリームに、Bを加えて、泡立て器で更によく混ぜ合わせてから、容器に入れて冷蔵庫で冷やしておく。
- 器に2色のチーズクリームを盛り、フルーツ、ミントの葉を添えて出来上がり。(IMG_3208.JPG, IMG_3215.JPG)
【レシピのポイント】
マスカルポーネのようなコクとなめらかさはありませんが、素朴な味わいです。低カロリー、高タンパクなのも魅力ですね。冷凍のベリー類は、アイスクリームや凍らせたヨーグルトに加えてフードプロセッサーで混ぜ合わせれば、また別なデザートの完成です。冷凍ベリーを利用して色々と試してみてください。
ほうれん草のニョッキ
ニョッキと言えば、ジャガイモに小麦粉が入ったものが主流ですが、これは、主にリコッタチーズと小麦粉で作ります。喉ごしがよく、お子様にもお年寄りにも喜ばれそうです。パーティー等では、ニョッキに楊枝を刺して、アパタイザーとして気軽に食べていただくのも喜ばれそうですね。
【食材と目安の量(4人分)】印はおすすめ食材リストを参照
- リコッタチーズ・・・200g位
- 冷凍ほうれん草・・・150g
- パルミジャーノチーズ・・・30g
- 卵黄・・・1個
- ナツメグ・・・少々
- 塩、胡椒・・・少々
- オールパーパス粉・・・100g位
ー--- - バター・・・大2
- オリーブオイル・・・大1
- セージ・・・葉を4〜5枚
- アンチョビー・・・小1
お料理の手順
*下準備 リコッタチーズをキッチンペーパーを敷いたザルに入れて、水気を切る。 * 中鍋に湯を沸かしておく。
- 冷凍ほうれん草は、解凍してから少し塩をふり、よく混ぜてから絞ってみじん切りにする。 (IMG_3224.JPG, IMG_3227.JPG)
- ボールに、水気を切ったリコッタチーズ、1のほうれん草、パルミジャーノ、卵黄、ナツメグ、塩、胡椒を入れて木ベラでよく混ぜ合わせる。
- 2にオールパーパス粉を3度位に分けて入れ、更によく混ぜる。生地の固さは、粉の量で加減する。べとつかず丸く出来ればよい。
- 3の生地を、小さめのスプーンを2本使って丸くしたら、沸騰した湯に入れて茹でる。浮き上がった来たら、ザルの上に上げ、水気を切る。
- フライパンに、バターとオリーブオイル、セージ、アンチョビーを入れる。バターが少し色づく迄炒める。
- 4のニョッキを皿に盛って、上から5のソースをかけて出来上がり。
【レシピのポイント】
リコッタチーズは、水分が多いので、必ず水気を切ってから使用してください。(下準備を参照)
【料理を食べた方の感想】
リコッタチーズデザート
・爽やかな甘味と味でした。見た目が豪華だし、簡単そうなので作ってみたいです。
ほうれん草のニョッキ
・チーズの味が楽しめて嬉しいニョッキ。美味しいです!!
今回のまとめ
リコッタチーズと冷凍食材を使ったメニューは、いかがでしたか。第14回「体も心も温まるイタリアの王道料理”ラザニア”」でもリコッタチーズを使用していますので、ぜひチェックして見てください。11月後半には、サンクスギビングホリデーが控えています。バックナンバーで第11回「サンクスギビングでローストチキン」を確認することが出来ます。ターキーがお好きでない方、人数が少ない時には役立つ事でしょう。どうぞ楽しいホリデーが過ごせますように!!