第68回「ルバーブでジャムを作ろう!!」

第68回「ルバーブでジャムを作ろう!!」

アメリカでの健康な食生活を応援するおすすめレシピをご紹介します。

更新日: 2023年09月12日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽に、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。

海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦33年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

第68回「ルバーブでジャムを作ろう!!」

厳しい暑さもいつの間にか過ぎ去り、実りの秋の季節がそこまでやってきました。我が家のオレンジやレモンはまだ青々していますが、秋が深まるにつれ色づいてくれることでしょう。今回は、アメリカならではの野菜、といっても原産は違いますが、とても興味深い、「ルバーブ」をご紹介したいと思います。

今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト

ルバーブ(Rhubarb)
ルバーブは、シベリア南部原産の野菜で、ヨーロッパではとてもポピュラーです。葉は食せないですが、茎を加熱して食することが出来ます。赤、緑、赤と緑が混じり合った色があります。日本では「大黄」と呼ばれ、漢方薬としても使われています。ルバーブには、豊富なビタミン群や、ミネラル、三大栄養素、食物繊維もたっぷり含まれています。ペクチンも多く含まれているため、とろみがつきやすく、茎は火を通すと溶けますので、ジャムやパイのフィリング等に最適です。今回は、友人宅のバックヤードで育ったルバーブを使って作りました。

Wasa Crisp Bread (Swedish style)
出来上がったジャムを頂くときに使うクラッカーのようなものですが、食パンや菓子パンと違い、健康的な食材です。1パックに12枚入っています。クリスピーなのが特徴で、1枚で35カロリーとヘルシー。このタイプは、全粒粉が1枚で12g含まれています。食物繊維も豊富で、砂糖も使用しておらず、ダイエットされている方におすすめの一品です。スーパーでも購入可能ですが、今回は、近所のグロッセリーストアーで約5ドル弱で購入しました。

マスカルポーネチーズ
マスカルポーネは、イタリア原産のクリームチーズで、語源は「何と素晴らしい!」という意味がそのまま名前になったようです。リコッタチーズと同様非常に脂肪分が高いチーズで、ティラミス等のデザートに使われる事が多いです。フレッシュチーズであまり日持ちがしないので、頂く時には、なるべく空気に触れないよう、表面から削るように使用し、残ったら表面にピッタリとラップをして保存しておくとよいでしょう。今回は、トレーダージョーズにて約4ドルで購入しました。

ルバーブジャム

ルバーブのジャムは、かなりの酸味があるのが特徴ですが、栄養価も高く、作り方が簡単でどなたにも美味しく作ることが出来ます。赤いルバーブで作ると綺麗な赤色のジャムが出来ます。今回は、緑に赤が少しだけ入ったルバーブを使いましたので、モスグリーン色に仕上がりました。どちらも味に変わりはないようです。

【食材と目安の量(2〜3瓶分)】印はおすすめ食材リストを参照

ルバーブ・・・400g
砂糖・・・100g(ブラウンシュガーを使用する場合は、120g)
レモン汁・・・1個分(大1〜4、好みで)

Crisp bread・・・適宜
マスカルポーネチーズ・・・適宜
Greek Yogurt・・・適宜
生ハム等・・・適宜

ルバーブドレッシング・・・にんにく少々、エシャロット少々、オリーブオイル100cc, 白ビネガー100cc, 塩小1, マスタード小1, 麺つゆ大1, 胡椒少々、ルバーブジャム大1〜2をよくふり混ぜる。

お料理の手順

  1. ルバーブの茎をよく洗い3センチ位の長さに切って、ステンレスかホーローの鍋に入れ、砂糖を入れて、1時間程度置いておく。
  2. 1を中火にかけて蓋をし、沸騰したら中火弱にして約15分程度煮て蓋を外し、アクがでていれば除去する。茎が溶けていなければ、スムーズになるようゴムベラ等でよく混ぜ合わせて、なめらかになったら、レモン汁を入れて更に混ぜ合わせ、火を消す。
  3. 2がスムーズになったら、熱湯を掛けて消毒した瓶に詰めて蓋をし、冷めるまで逆さにしておく。
  4. WasaのCrisp Breadにマスカルポーネチーズを、その上にルバーブジャムをのせて、朝食やブランチに。マスカルポーネ、生ハム、ルバーブジャムの組み合わせでも美味しい。プレーンのグリークヨーグルトと一緒に。酸味が強いので、手作りドレッシングに大1加えるだけで美味しいドレッシングに変身!!

【レシピのポイント】
果物のジャムの代わりに使うことが出来ます。栄養価が高いのが嬉しいですね。砂糖は少なめで作りましたが、もっと甘くしたい場合は、1.5倍の砂糖で作るとよいでしょう。空き瓶への詰め方、果物のジャム作り方は、「第54回 苺でタルタルジャムを作ろう!!」を確認してみてください。

【料理を食べた方の感想】
・ルバーブジャムは、酸味がとてもさわやかで気に入りましたので、ぜひ作ってみたいです。
・朝食には色々な種類のパンを食べていますが、クリスピーブレッドにトッピングすることで美味しく頂けました。早速試してみます。  

今回のまとめ

簡単に出来るルバーブジャムのレシピはいかがでしたか。知る人ぞ知るルバーブですが、帰国された時にちょっと自慢できるレシピではないでしょうか。もし、ルバーブが手に入りましたら、ぜひ挑戦してみてください。今回紹介したドレッシングですが、蓋付きの容器に全材料を入れて良く振って、お気に入りの瓶に詰めるだけ。市販のドレッシングと違って添加物の心配もなく作れます。また、よい材料を選べるのも嬉しいですね。食欲の秋がもうすぐやってきます。メニューに迷ったら、取り敢えず、みんなのレシピを開いて頂けたら嬉しいです。

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