第40回「カニカマを使った簡単レシピ2種」
第40回「カニカマを使った簡単レシピ2種」
アメリカ在住暦33年のお料理研究家が簡単で美味しいレシピをご紹介します。
更新日: 2021年03月31日
アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。
海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。
『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦33年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。
第40回「カニカマを使った簡単レシピ2種」
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。ここベイエリアもまだまだ寒い日が続いていますが、道路の脇に広がる畑の杏子の木々には可愛いらしい蕾が顔を出し、菜の花がまるで黄色い絨毯のように彩っています。本当に春が恋しいこの頃です。
今回はカニカマを使った料理をご紹介します。本物のカニの身を使うことも出来ますので、色々とお試しください。
おすすめ食材リスト
カニカマカニカマは、日本に限らず世界各国で食べられるようになりました。カニ独特の赤い色が食欲をそそり、彩りを添えてくれます。現在では、アメリカのスーパーでも購入することが可能になりました。今回は、アジア系スーパーで大きいパックを約5ドルで購入しました。
たけのこ
たけのこは日本に限らず、中国、韓国等、アジアでよく食べられている春を彩る食材ですが、さすがに取れたてを購入することは難しく、既に茹でてあく抜きをし真空パックになっているものを韓国マーケットで$3.60で購入しました。たけのこは茹でてありますが、ベーキングソーダを少し入れて、再度茹でこぼすとよいでしょう。
かにかま酸辣湯
さっぱり塩味ベースの酸辣湯。具材は器に入れて熱々のスープを注ぎ入れます。簡単で見た目もキレイに仕上がりますので、おもてなしとしても利用出来そうです。
【食材と目安の量(4人分)】 ★印はおすすめ食材リストを参照
- ブラックペッパー・・・適宜
- 酢・・・1椀について大1〜2
- 片栗粉・・・大2(水大2で溶く)
- 卵・・・1個(よく混ぜておく)
- セロリ・・・1本(なるべく根元が白いもの、千切り)
- レタス・・・3枚(千切り)
- カニカマ・・・4本(縦にほぐす)
- 水・・・1000ml
- 鶏ガラスープの素・・・小2
- 塩・・・小2/3〜1(ガラスープの素の塩加減で調整)
- 酒・・・大1
- ショウガ・・・小1(すりおろし)
料理の手順
- 具材Aを切って準備しておく
- 水が沸騰したら、Bの調味料を入れて味を整え、更に沸騰させる。
- 2に水溶き片栗粉をフツフツと煮立っている状態の時に回すように流し入れ、とろみをつける。
- 3の火を止めてから、お玉の裏を利用して、混ぜ合わせた卵を糸のように滴らしていく。
- 4をお玉で混ぜ合わせ、再度火にかけて熱々にする。
- 器を温めてからレタス、セロリ、カニカマを入れ、酢、ブラックペッパーも振り入れて、熱々のスープをかけて出来上がり。
【レシピのポイント】
具材は火を通さず器に入れるだけなので、手軽で嬉しいですね。また、ショウガと酸味がマッチして食欲をそそいでくれます。水溶き片栗粉は必ず沸騰している時に回しながら入れてください。沸騰していないとうまくとろみがつかない事があります。卵は、お玉の裏側を利用することによって、キレイなスープに変身します。どうぞお試しください。
【料理を食べた方の感想】
・見た目がキレイでのレタスとセロリの食感もよく、さっぱりと頂くことができました。
かにかま丼
お子様からお年寄りまで皆さん大好き甘酢あん。ご飯とふんわりした卵と甘酢あんの相性は最強です。
【食材と目安の量(4人分)】 ★印はおすすめ食材リストを参照 A- 卵・・・5個
- 塩・・・小2/3
- 酒・・・小2
- 砂糖・・・小1
- たけのこ・・・100グラム(千切り)
- 生しいたけ・・・中4枚(千切り)
- グリーンオニオン・・・4本(千切り)
- カニカマ・・・4〜6本(割いておく)
- 水・・・400cc
- ガラスープの素・・・小1
- 酢・・・60cc
- 砂糖・・・大3
- 醤油・・・大3
- 酒・・・大2
- ケチャップ・・・大2
- 片栗粉・・・大2〜3(水大2〜3で溶く)
- オイル・・・大2程度
- ご飯・・・4杯分
料理の手順
- Aの卵をボールに入れて混ぜ合わせてから、残りのAを上から順に入れて更に混ぜ合わせておく。
- フライパンを熱し、オイル大2を入れて、しっかりと熱くなってから、1を流し入れる。素早く大きくかき混ぜながら、卵を半熟状態にしてから火を止め、蓋をし余熱で約5分そのままにしてから、蓋を開けてひっくり返す。
- 水400ccを鍋に入れ、沸騰したら、甘酢あんの調味料をすべて入れて味を整える。再度沸騰したら、水溶き片栗粉を流すように回し入れ、かき混ぜる。最後にごま油を滴らしてかき混ぜて火を消す。
- 深めの皿にご飯を盛り、2の1/4の量をご飯の上にのせ、3のあんをかけて出来上がり。
【レシピのポイント】
卵の中に入れる具材は、火の通りやすいものなら、色々アレンジ出来ますので、グリンピースや枝豆を入れても美味しそうですね。卵は、熱くしたフライパンに多めのオイルを入れ、大きくかき混ぜることによって、ふんわりした卵になります。甘酢あんが食欲をそそります。辛さが欲しい場合は、甘酢あんをかけた上に辣油をかけても美味しくいただけます。