第4回「ポットラックに最適なパクチーを使った健康レシピ」
第4回「ポットラックに最適なパクチーを使った健康レシピ」
アメリカ在住暦30年のお料理研究家が簡単で美味しいレシピをご紹介します。
更新日: 2018年03月22日
アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。
海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。
『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦30年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。
第4回ポットラックに最適なパクチーを使った健康レシピ
そろそろ桜が開花する季節となりました。今回は、ポットラックに最適、かつ大変人気のハーブ、パクチーを使った料理をご紹介したいと思います。パクチーは、体内に溜まった有害金属(水銀、砒素、鉛、カドミウム等)を除去するデトックス効果があり、栄養価も高いハーブです。独特の香りで苦手な方もおりますが、慣れるとやみつきになる人が多い様です。
最近ではパクチーブームに関する日本メディアでの発信をテレビやネットでよく目にします。インターネットで少し調べてみると、「全日本パクチー協会」なんてものも存在している様です。健康ブームにかかせないハーブですので、ぜひ、試してみてください。
今回号のレシピに使うリダックおすすめ食材リスト
パクチー
骨付きもも肉
Fusilliのパスタ
オイスターソース
ホットセサミオイル(ラー油)
パクチーをたっぷりのせた「ホウレンソウのパスタサラダ」
醤油ベースのドレッシングで和えていただくパクチーを使ったパスタサラダです。日本人に限らず、現地の方にも喜ばれ、必ずリピートをお願いされる、嬉しいサラダでもあります。たっぷりのすりごまも入りますので、栄養価もさらにアップ!ですね。
【食材と目安の量(約10人分)】 ★印はおすすめ食材リストを参照
・★Fusilli (パスタの種類)・・・1パック ※今回使ったものは454g
・★Hot sesame oil(辛くしたい場合)or ごま油・・・大1
・すりごま(カップで計量)・・・150cc
・グリーンオニオン(小口切り)・・・4本
・ホウレンソウ(サラダ用)・・・1パック
・もやし(生のまま)・・・1/2パック
・★パクチー(あらみじん切り)・・・1/2束
■ふわふわチキンの材料
・鶏胸肉(骨付き、手羽先などもOK)・・・2枚
・水・・・お鍋にたっぷり
・ショウガ(スライスして叩く)・・・1かけ
・にんにく(潰す)・・・2かけ
・グリーンオニオン・・・(叩く)・・・1本
■ドレッシング
・キャノーラオイル・・・100cc
・ホワイトビネガー(米酢でも)・・・100cc
・醤油・・・100cc
・砂糖・・・大5
・塩・・・小1
・ブラックペッパー・・・少々
【お料理の手順】
1.ふわふわチキンを先に作っておく。(前日でもOK) たっぷりの水を鍋に入れ、水で洗った鶏胸肉を鍋に入れる。ショウが一切れ、にんにく2かけをたたいて潰したものを入れ、同様にグリーンオニオンも入れ、蓋をして中火強にし火にかける。
沸騰したら、弱火にして3分、火を消して、そのまま冷えるまで置いておく。低温で火を通す事により、ふわふわの柔らかいチキンが出来上がります。
(最後まで蓋をしたままで調理しましょう)
※煮汁は濾して油を除けば、スープとして利用できます。
2.少し固めに茹でた(アルデンテ)パスタをザルにあげ、ホットセサミオイル(辛くしたい場合)または、セサミオイル(辛くしない場合)をまぶしてから、大きなボールに入れます。
繊維の方向に手でほぐした1の鶏肉、すりごま、グリーンオニオン、ドレッシングを入れ、よく混ぜ合わせる。
3.食べる直前にホウレンソウ、もやしを2に入れ、よく混ぜ合わせる。野菜をたくさん食べたい場合は、ホウレンソウを増やしてください。最後にパクチーをたっぷりとふりかけて、軽く混ぜ合わせれば出来上がりです。
【このレシピのポイント】
醤油系ドレッシングで和えている和風なパスタです。一度にたくさんの量を作ることが出来るので、ポットラックにも最適です。ふわふわのチキンも入っている事で、美味しさも、栄養のバランスも抜群のサラダになります。
冷めても美味しいので、2までの工程を前の日に済ましておく事も可能です。時間が無い時などは、是非前もって準備し、さっと作ってみましょう。
シンガポール料理の定番「クレイポットチキン」
クレイポットチキンとは、シンガポールの米料理です。みじん切りしたショウガをたくさん使うことで、体が温まり、免疫力も高まります。風邪の予防にもなりそうですね。料理の仕上げには、やはりパクチー!!こちらもパスタサラダに負けない、栄養たっぷりの一品です。
【食材と目安の量】(4~6人分)
・米(洗ってザルにあげておく)・・・3合
・水・・・2 3/4合(405cc)
・ショウガ(つぶして、みじん切り)・・・80グラム
・鶏骨付きもも肉(洗って水気をとってく)・・・4切れ
・キャノーラオイル・・・大1〜2
■A:調味料
・紹興酒(なければ日本酒)・・・大2
・中華だしの素・・・小1
・醤油・・・50cc
・オイスターソース・・・大2.5
■最後の仕上げトッピング用
・針しょうが(千切り)・・・ひとかけ分
・パクチー(あらみじん切り)・・・1/2束
【お料理の手順】
1:少し深めで、厚めで、蓋がぴったり出来るフライパンを中火強であつく熱し、キャノーラオイルを全体に馴染ませる。少し煙が出てきたら、鶏皮を下にして入れ、蓋を閉める。
キレイな焦げ目がつくまで、しばらくそのままにする。焦げ目がついたら、ひっくり返して同じ時間位反対面も焼く。(この段階では中まで火が通らなくてもよい)
2:鶏は、キッチンペパーの上に取り出し、焼いて出た鶏の油を染み込ませる。フライパンに出た鶏の油は取り出して捨て、キャノーラオイルを大1程度足す。
3:2にたっぷりのショウガを炒めたら、分量通り混ぜ合わせたソースを入れ、かき混ぜてから、鶏を戻す。鶏にソースを馴染ませたら、ザルに上げた米を入れる
その後、米も軽く混ぜ合わせ、平らに慣らし、鶏をその上に載せ、鶏の上に米が載ったままにならないよう、上手にかけ回し、米、ソース、水のムラが少なくなるよう、混ぜ合わせる。
【このレシピのポイント】
たくさんのショウガと濃厚な調味料が、米、鶏肉に染み込み、味を引き立ててくれます。焼いて出た鶏肉の油を捨てて作るため、ヘルシーになっている点も見逃せませんね。また、ここでご紹介した骨付きの鶏肉の部位は、とてもリーズナブルなので、家計にもやさしい1品になります。
料理を食べた方の感想
ホウレンソウのパクチーのせパスタサラダ
・これ一品でお腹もいっぱいで栄養も満天!!大満足の一品です。味付けもさっぱりしていて、パクチーのくせもすくなく子供でも喜んで食べてもらえそうですね。
・ポットラックに最高の一品です。子供から大人まで喜ばれそう。お野菜もたっぷりで、ごま油とパクチーの相性が抜群です。
クレイポットチキン
・ショウガが効いていて食べた後に体がポカポカしました。チキンも柔らかく、味もしっかりしみていてパクチーにもピッタリ。ビールにも合いそうです。
・ほんのりショウガが味のアクセントになっていて美味しかったです。ごはんにも味がしみ込んでいて、チキンもパサパサ感が全くなく、しっとりと柔らかでした。
今回のまとめ
今回は、鶏肉の部位の紹介を兼ねて、パクチーを使った料理を紹介させていただきました。2品とも、現地の方にも大変人気のある料理ですので、ぜひ、お試しください。