第34回「食欲の秋!牛かたまり肉を使った料理」

第34回「食欲の秋!牛かたまり肉を使った料理」

更新日: 2020年09月22日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。

海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦33年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

第34回「食欲の秋!牛かたまり肉を使った料理」

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異常気象により広範囲で被害が増大しているなか、コロナの自粛生活も少しずつ解除になってはいますが、皆警戒しながらの日々をお過ごしの事と思います。
こんな状況でも、食欲の秋!!ヘルシーな料理に心がけながら、美味しいものを食べたいものですね。今回は、まるごとビーフを使った簡単料理をご紹介致します。

おすすめ食材リスト

牛かたまり肉(Chuck Roast)

アメリカのスーパーの精肉コーナーでは、いろいろな部位のかたまり肉が所狭しと並んでいます。今回はチャックロースト(日本では肩ロース)を使用します。肉自体は固い部位ですが、煮込み料理に適しています。今回は、Sprouts で2Lbs 程度のものを$11位で購入しました。なるべく脂肪が少ないものを購入されることをおすすめします。


ハーブ系スパイス(Garlic powder, Oregano, clashed red pepper)

ガーリックは、抗菌、殺菌作用が強くウイルスや細菌から体を守ってくれる働きがあり、オレガノは、トマトとの相性もよく、ドライにしても風味が損なわれず、肉や魚のにおい消しに最適です。 クラッシュドレッドパッパーは、日本で言うみじん切りの赤唐辛子です。エネルギー代謝がよくなり体脂肪を分解するので、肥満防止にも効果があるようです。血流がよくなって体が温まったり、胃液の分泌を促して消化吸収を助けてくれるのも嬉しいですね。辛味を抑えたい時には、レッドペッパーを少なめにしてください。


ビーフブイヨン

ビーフのだしとして、日本でもお馴染みです。こちらのブイヨンは、Safeway で購入しました。液体そのものがブロスとして缶詰や、紙パックに入って売られていますが、こちらで代用出来ます。ブロスを使用する場合は、ブイヨンより塩気が強いので、塩は控えるとよいかと思います。


トマトのホール缶詰

ヨーロッパでは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養たっぷり。赤い色はリコピンという成分で強い抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化を予防する効果が高いと言われています。保存性があり、栄養価も保つということです。今回は、グロッセリーストアでイタリア産のオーガニックのものを約$2で購入しました。

イタリアンビーフスープ

手頃な大きさ、安価なかたまり肉がスーパーで簡単に購入出来ます。ハーブ系スパイス3種を肉にまぶして、フライパンでしっかりと焼いてから煮込みます。肉はホロホロと柔らかくなり、適当な辛さが食欲をそそります。ご飯に合うし、バケットを用意して、赤ワインと一緒にいただくのも嬉しい一品です。

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【食材と目安の量(4~6人分)】★印はおすすめ食材リストを参照

  • 牛かたまり肉(Chuck Roast) ・・・1パック(1.5-2Lbs位)
  • 小麦粉・・・適宜(肉を焼くときにまぶす)
  • オリーブ油・・・大2
  • 赤ワイン・・・250cc
  • 水・・・500cc
  • ビーフブイヨン・・・2個
  • 塩・・・小1/2-小1
  • ホールトマト缶・・・1缶

【A】

  • ガーリックパウダー・・・大1
  • オレガノ・・・大1
  • クラッシュドレッドペッパー・・・大1(辛味を調節したい時には、レッドペッパーを加減する)

【B】

  • 玉ねぎ・・・大1個(6つ切り)
  • じゃがいも・・・小さめのもの6個
  • 人参・・・中2本(3センチの長さ)
  • セロリ・・・2本(3センチの長さ)
  • マッシュルーム・・・6個
  • インゲン・・・10本位

レシピ

1. Aを混ぜ合わせ、肉全体にまぶした後、小麦粉をまぶす。

2. フライパンを中火強で熱し、オリーブ油を入れて1の肉をしっかり焦げ目がつくまで焼く。

3. 厚手で深めのシチューパンに水、ビーフブイヨン、塩、ホールトマト缶を入れ中火強にかける。沸騰したら2の肉を入れ、bのインゲン以外の野菜を入れる。

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4. 2のフライパンの余分な油を取り除き、赤ワインを入れて沸騰させる。回りに焦げ付いた肉の旨味をこそげとってから、3のシチューパンに入れる。

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5. 4が沸騰したら、蓋がカタカタしない程度の弱火強で約2時間程度煮込む。途中で肉の上下を入れ替える。肉に楊枝がさっと刺せるようになったら、インゲンを入れて3分煮て出来上がり。

【レシピのポイント】
まるごと肉の煮込み料理ですので、なるべく厚手の蓋付き鍋を使用してください。圧力鍋でしたら時間短縮出来ますし、スロークッカーなら手間いらずで同様に美味しく出来ます。大事なのは、いづれも肉に焦げ目をつけてよく焼くことです。焼いて出来た焦げ目が旨味成分になります。

【料理を食べた方の感想】
・沢山の野菜が1つのボウルの中に入っていて、お肉もジューシー、お口の中で溶ける位の柔らかさ、ボリュームもあり、我が家の夕食の定番になりそうです。

今回のまとめ

アメリカならではのかたまり肉。今回はチャックローストを使用しました。第2回は、フランクステーキの肉を使った料理、また第11回には、チキンまるごとの料理も紹介させていただきました。国が大きいだけあって、どーんとした料理がよく似合いますね。肉だけでなく、同時に野菜も楽しめるバランスのよい一品になっていますので、ぜひお試しください。