第32回「超お手軽!ヘルシーなフルーツデザート」

第32回「超お手軽!ヘルシーなフルーツデザート」

アメリカ在住暦33年のお料理研究家が簡単で美味しいレシピをご紹介します。

更新日: 2020年07月31日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。

海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦33年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

「超お手軽!ヘルシーなフルーツデザート」

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家で過ごす時間が長くなり、引き続き料理をされる事が多い毎日をお過ごしの事と思います。季節は夏ですが、ここカリフォルニアでは、平均して過ごしやすい気候が続いています。
この季節ですが、グロッセリーストアへ行くと、いろいろな果物が旬を迎えてたくさん並んでいます。今回は、そんなフルーツを使ったデザートをご紹介したいと思います。

おすすめ食材リスト

アーモンドフラワー

生のアーモンドをパウダーにしたものですが、低糖質で臭みもなく、小麦粉に比べて低アレルギーなので、お菓子作りには小麦粉の代用や小麦粉に加えたりします。しかも、しっとり仕上がり、サクサク感を出すことも出来、嬉しい食材ですね。こちらはCostcoにて、$12.99で購入しました。


ローズマリー

庭からローズマリーを収穫しました。地中海沿岸地方原産で強い香りがあり、肉、魚料理、野菜のローストなどによく使われます。今回は、りんごのクランブルで、ほんのちょっと使います。気分をリフレッシュさせ、頭を活性化させるとも言われている若返りのハーブで、私にはかかせません。


マスカルポーネ

マスカルポーネというと、ティラミス(第21回レシピ)に使われる代表的なフレッシュチーズで、くせがなくまったりとした味わいがあります。コーヒーやワインにも合うので、アパタイザーやデザートによく使われていますね。日本に比べ安く購入でき、こちらは$7弱ですが、2回分の量が入っています。1回分の量の容器は、トレイダージョーズで購入可能です。

りんごのクランブル

りんごがたっぷりのデザートです。ブラウンシュガー、バターは少量の使用なので、とてもヘルシー!アーモンドの香りも楽しみながら、ぜひ、トライしてみてください。付け合わせのホイップクリームは砂糖なしで、泡立ててください。とてもよく合います。

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【食材と目安の量】★印はおすすめ食材リストを参照

  • りんご(酸味のあるもの)・・・大5〜6個(8〜10割にする)
  • バター・・・大2
  • ローズマリー・・・ひとつまみ(刻んで)
  • ブラウンシュガー・・・30g
  • シナモン・・・大1
  • ラム酒・・・大2

アーモンド生地

  • アーモンドパウダー・・・100g
  • ブラウンシュガー・・・30g
  • バター・・・大2(冷たいバター)

付け合わせ

  • ホイップクリーム(砂糖なし)・・・適宜
  • レシピ

    下準備 オーブンを360°Fにして余熱を始める。

    1. りんごを皮をむいて芯を取り、8〜10割りにする。

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    2. 大きめのフライパンにバターを溶かし、中火でりんごを入れてソテーする。艶が出たら、ローズマリーを入れ、香りを出す。そこへ混ぜ合わせたブラウンシュガーとシナモンを入れて更に炒め、ラム酒を入れて、混ぜ合わせて表面がしっとりするくらい約5〜10分程度炒める。

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    3. ボールにアーモンドフラワーとブラウンシュガーを入れて混ぜ、小さな角切りにしたバターを入れて、バターが粉に混じってポロポロになるまで指で混ぜ合わせる。

    4. 耐熱皿に2のりんごを敷き詰め、上から押して平らにし、3のアーモンドの生地を上からかける。

    5. 360°Fに温まったオーブンの中段に入れ、約20〜30分程度焼き、表面に焦げ目がうっすらとついたら焼き上がり。

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    6. 皿に持ったら、泡立てた砂糖なしのホイップを添える。

    【レシピのポイント】
    りんごは、フルーツの中でもヘルシーな果物です。生で食べても、熱を加えても、美味しく食べられるのが何よりですね。
    使用するりんごは、酸味の強いりんごがよいかと思います。今回は、Guranny Smith を使用しました。他にも初秋に出回る Jonagold、Gara等が向いているかと思います。ぜひ、お試しください。

    【料理を食べた方の感想】
    ・さくさくんしたりんごの歯ごたえと砂糖やシナモンのカリカリ食感のバランスが最高に良いです。
    ・とてもヘルシーなデザート!砂糖抜きのホイップクリームと合います。
    ・りんごの食感が良くクリームとの相性がばっちりです。子供にもおすすめのデザートです。
    ・食後やおやつとして、少し甘いでも、甘すぎないヘルシーなデザートが食べたい時にぴったりです。りんごの食感が残っていてホイップクリームとの相性も良く、どの年代にも好まれるあっさりおやつです。

    ベリーのマスカルポーネクリーム添え

    以前、ティラミスをご紹介した時(第21回レシピ)に使用したマスカルポーネチーズを使って、簡単なフルーツデザートをご紹介します。
    フライパンを使って、フルーツに香りと照りを加えますので、出来栄えがとてもキレイで、プロ顔負けのデザートに変身です。ぜひ、お試しください。

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    【食材と目安の量(4〜6人分)】★印はおすすめ食材リストを参照

    クリーム

    • マスカルポーネ・・・250g位
    • ハチミツ・・・大1
    • アマレット・・・大1(リキュール)

    フルーツ

    • いちご・・・小1パック(縦4つ割り)
    • ブルーベリー・・・1/2〜1パック
    • キウイ・・・1個(縦4つに割って8ミリの厚さに切る)
    • バナナ・・・2本(8ミリの小口切り)
    • グラニュー糖・・・大2
    • バター・・・大1

    レシピ

    1. マスカルポーネをボールに入れ、ハチミツ、アマレットを加えて、泡立て器でもったりさせ、容器に移して冷蔵庫で冷やしておく。

    2. 果物を切りそろえておく。

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    3. フライパンを中火にかけ、グラニュー糖を入れる。解けてきて、少しカラメル色になりかけたら、バターを入れ、2のフルーツを入れてさっと混ぜ合わせて、直ぐに別の容器に移しておく。

    4. 皿にフルーツを盛り、真ん中に1のマスカルポーネクリームをスプーン2つを使って形を作り真ん中に載せて出来上がり。出来立ての暖かいフルーツでも、冷たく冷やしても美味しいです。

    【レシピのポイント】
    アメリカのフルーツは、日本のフルーツより甘味が薄く感じられますが、安心してサラダ感覚で頂くことが出来るのは嬉しいですね(果糖の取り過ぎは怖いので)。
    今回は、ひと手間加えて、甘味の薄いフルーツにカラメル手前の砂糖、バターを使って、美味しいデザートに仕上げました。マスカルポーネとの相性も抜群です。
    バナナは、固めの新しいものを使用、いちごは甘くなくても大丈夫です。クリームは保存可能ですが、フルーツは色が変わりますので、作りおきはしないほうがよいでしょう。

    【料理を食べた方の感想】
    ・マスカルポーネクリームがベリー等の果物ととても合います。いちごやブルーベリーの照りが美味しそうに見えるのも嬉しいです。
    ・マスカルポーネクリームは、とてもやさしい味でパンに塗っても、クラッカーにつけても美味しそう!!スモークサーモンにも合いそうです。早速作ってみようと思います。

    今回のまとめ

    今回のフルーツを使ったデザートはいかがでしたか。今までのようにアウトドアを楽しむことも、気軽にどこでも出来るポットラックパーティー等も、制限される事態が続いています。
    少しでもヘルシーなデザートで皆さんの健康を応援出来たら嬉しいと思っています。

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