第10回「ハロウィンにピッタリ!カボチャを使った料理」

第10回「ハロウィンにピッタリ!カボチャを使った料理」

アメリカ在住暦30年のお料理研究家が簡単で美味しいレシピをご紹介します

更新日: 2018年09月27日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。
海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦30年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

第10回「ハロウィンにピッタリ!カボチャを使った料理」

木々の紅葉が、秋の深まりを感じさせる季節となりました。そして、子供たちが待ちに待ったハロウィンが直ぐそこまでやってきています。ハロウィンと言えば、やはりカボチャのオレンジ色がとても印象的ですね。今回は、カボチャを使った料理を2品ご紹介したいと思います。おいしいだけでなく、栄養満点!!さらに、ヘルシーに仕上げていますので、お楽しみに!!

今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト

フィロ

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フィロはご存知でしょうか。中東やバルカンの料理において、ペストリーを作るのに用いられています。紙のように薄い生地が何枚も重なっていて、色々な料理に使うことが出来ます。ストアーの冷凍コーナーにて見つけることができると思います。生地には、脂肪、砂糖は、殆ど入っていませんが、塩分はかなり強めですので、フィリングの味付けを薄く仕上げています。

カボチャ

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日本で一般的なカボチャは西洋カボチャ(写真のカボチャ)と言われますが、その他には、大別すると、日本カボチャ、ぺポカボチャの3種類になります。
西洋カボチャは、アメリカが原産で、日本では、明治時代に栽培が始まりました。西洋カボチャは、日本カボチャより栄養価が高く、他の野菜と比べてもトップクラスです。なかでもカロテンは、肌や粘膜、目を丈夫にし、免疫力を高めます。血行もよくしますので、女性の冷え性の緩和にもよいですね。

カボチャ入りキッシュ

キッシュと言うと、高カロリーというイメージがありますが、このキッシュは、野菜がたっぷり!!さらに、しっとりしていて、お子様からお年寄りの方にも大好評です。アパタイザーにも、おかずにもなる、栄養のバランスがパーフェクトな1品ですので、ぜひ、お試しください。

【食材と目安の量(6~8人分)】  ★印はおすすめ食材リストを参照
・玉ねぎ・・・1/2個(薄くスライス)
・マッシュルーム・・・5個(スライス)
・キャベツ・・・1枚(千切り)
・ニンジン・・・5センチ(千切り)
・★カボチャ・・・1/4個(5ミリのいちょう切り)
・ほうれん草・・・大きく一掴み(軽く茹でて、固く絞る)
・ベーコン・・・3枚(1センチの長さに切る)

・白ワイン・・・50ccbr> ・塩、コショウ・・・適宜
・にんにく・・・1かけ(潰してみじん切り)

・卵・・・2個
・生クリーム・・・150cc

・★フィロの生地・・・適宜
・白ごま・・・適宜

【お料理の手順】

1: 直径22センチ程度の型に、フィロの生地を数枚ずつまとめて貼り付け、飛び出した生地は、切り取っておく。生地にオリーブオイルを刷毛で塗り、白ごまを振りかける。

2: フライパンにオリーブオイル大1を入れ、潰したにんにくを炒め、ベーコンも炒める。少し焦げて油が抜けたら、キッチンペパーで拭き取り、オリーブオイルを足し、ほうれん草以外の野菜を入れて炒める。全体に炒めたら、白ワインを入れ、蓋をして蒸し焼きにする。
3: 2のカボチャに竹串が通るくらいになったら、塩、コショウをして、出来上がり。
4: ボールに卵、生クリームを入れ、よくかき混ぜ、3、ほうれん草を入れ、よくかき混ぜて、1の型に流す。
5: 350度Fのオーブンに入れ、20分焼き、まだ柔らかいようなら、あと10分焼く。竹串を刺して何もついてこないようなら、出来上がり。オーブンから出して、パルミジャーノをたっぷり振りかけて、出来上がり。

【このレシピのポイント】
冷蔵庫のお掃除を兼ねて、残り物の野菜やハム、ウインナー等を使って、簡単に作る事が出来ます。キッシュの美味しそうな決め手は、彩りでしょうか。カボチャの黄色、ほうれん草の鮮やかな緑は、見た目にも嬉しく、食欲をそそりますね。生地は、フィロを使いますので、パイ生地を作る手間もなく、カロリー、脂肪の過剰摂取の心配もなくいただけて、嬉しい限りです。ぜひ、お試しください。

カボチャのチーズパイ

キッシュと同様、こちらもフィロのうすーい生地を使って作ります。カボチャとクリームチーズを合わせることで、コクが出てます。一味違ったカボチャのパイをお楽しみください。

【食材と目安の量(6~8人分)】  ★印はおすすめ食材リストを参照
・★フィロの生地・・・適宜
・オリーブオイル・・・適宜
・★カボチャ・・・大カボチャの1/4(400gぐらい)

・クリームチーズ(ライト)・・・1箱(8oz)
・ミルク・・・50cc
・卵・・・3個
・砂糖・・・60cc
・シナモン・・・小1/2
・レモンのしぼり汁・・・1/2個

・生クリーム・・・250cc
・砂糖・・・大2/3
・グランマニエ・・・大1/2

【飾り用】
・シナモン・・・適宜
・ペパーミント・・・適宜

【お料理の手順】

1: 鍋にカボチャを入れ、ひたひた程度に水も入れ、柔らかくなるまで茹でたら,なめらかにしておく。
2:型にフィロの生地をキッシュと同様に敷き、オリーブオイルを塗っておく。
3:室温に戻したクリームチーズをなめらかにし、砂糖を入れて泡だて器で混ぜ、卵を一つずつ入れて、クリーミーな状態にし、ミルクも入れて同様にする。最後にシナモン、レモンの絞り汁を入れてよくかき混ぜ、なめらかにする。

4: 1のカボチャに3のクリームチーズの生地を少しずつ延べて混ぜ、固さが均一になったら、一気に入れて混ぜ合わせ、型に流す。
5: 355度Fのオーブンに入れ、30分焼き、まだ生地が固まらないようなら、あと10分焼き、竹串をさして、何もついてこなければ出来上がり。
6: 粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷たく冷やし、冷えたら、泡立てた生クリームをドーム型にデコレーションし、シナモンをふりペパーミントの葉を飾って出来上がり。

【このレシピのポイント】
カロリーの高いパイ生地でなく、フィロを使うことによって、サックリとデザートを楽しめるのが、何よりですね。きれいにデコレーションしたカボチャのチーズパイは、皆さんに喜ばれる事間違いなしです。

料理を食べた方の感想

「カボチャと野菜のキッシュ」
野菜たっぷりでベーコンの美味しさとカボチャの甘さがマッチして美味しかったです。又、ヘビー過ぎず軽くて食べやすかったです。
栄養満天なので子供に食べさせたいと思いました。柔らかいのできっと子供が喜ぶ食感だと思いました。

「カボチャのチーズパイ」
ふわふわな食感がたまらなく美味しいデザート。この季節にピッタリです。
口の中でとろけました。柔らかいカボチャと生クリームのハーモニーが最高です。

今回のまとめ

カボチャを使った料理は、いかがでしたか。今回は、紙のように薄いフィロの生地も紹介させていただきました。アメリカと言うと、日本人の私たちには考えらないほどの甘いデザートが主流ですが、やはり、程よい甘さのデザートが嬉しいですね。年老いても、豊かな食生活を楽しむ事が出来るよう、毎日の生活で、バランスのよい食生活を心がけたいものです。

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