前回はイエローストーン旅行の前編として、イエローストーンを走る8の字道路の左下から時計回りに右上までをオールドフェイスフル周辺を中心にお届けしましたが、イエローストーンはまだまだ魅力がたくさんあります。今回はその後編として8の字の右上から下の場所と、その南にあるグランティトン国立公園も含めてお話ししたいと思います。
3日目夕方:グランドキャニオン・オブ・イエローストーン
前回書いた通り一部道路が通行止めで大回りを強いられた影響で、予定より2時間以上遅れて18時過ぎに本日の目玉グランドキャニオン・オブ・イエローストーンに到着。ここの魅力は、壮大な大渓谷の中に巨大な滝が見られるところです。渓谷の長さは32kmと規模でいうとあの有名なグランドキャニオンの方が大きいのですが、こちらの方は岩壁が黄色で鮮やかですし、滝の音や迫力も間近で感じられるので違った良さがあります。
まずは渓谷の南側サウスリムの終点にあるアーティストポイントへ。ここは落差94mのロウアー滝と渓谷の黄色の岩肌とのコラボレーションが素敵な絶好の撮影スポットでした。
続いてノースリムに移動し一方通行の道路に入ります。入ってすぐにBrink ofLower Fallというトレイルを下っていくと滝のすぐ近くまで行けるスポットがあるのですが、私は夕暮れまで全く時間がなかったので泣く泣くスルー。車でルックアウトポイント、グランド・ビュー・ポイント、インスピレーションポイントの順に巡りました。日が徐々に沈んでいき渓谷に日が当たる箇所も変わっていく中で、ポイントによって少しずつ見える景色が変わるのがよかったです。
夜は渓谷のすぐ近くにあるCanyon Lodgeに宿泊しました。近くにはCanyon Eateryというフードコートがあり、ブッフェ形式で食事をできるスペースもありましたが、私は家から持ってきたカップ麺や味噌汁を食べて早めに就寝しました。




4日目朝:イエローストーンレイク
この日は大移動を行うハードな日なので朝早起きをして宿を出発し南下。途中通ったヘイデンバレーはイエローストーンリバーを囲うように湿地帯が広がり、とてものどかな雰囲気になっています。その南側には泥沼がボコボコと大きな音を立てながら蒸気を噴出しているマッドボルケーノがあります。
その南には巨大なイエローストーンレイクが広がります。面積約341平米と琵琶湖の半分程度のサイズで、海抜2357mと高地にあります。5月に訪れたので遠くの山々にはまだ雪が残っており、美しい湖と雪山のコンビネーションがとても美しかったです。湖のほとりにLake Hotelもあり、こちらに宿泊するのも良さそうだなと思いました。湖の西側にあるウエストサムでは、1周1.6kmのトレイルがあり、湖の中から温泉が湧き出す珍しい様子を見ることができるのでぜひ立ち寄ってみてください。




4日目昼:グランティトン国立公園
10時過ぎにはイエローストーンの南側の出口を通過してグランティトン公園に向かいます。道中の景色もとても美しく、湖から遠目に見ていた雪山の中を走っていきます。目の前が急に開けたところがグランティトン国立公園のスタートで、公園の中心を南北に広がるジャクソンレイクが出迎えてくれます。美しい湖とその西側にあるティトン山脈の雪山のコントラストは、まるでスイスを連想させるような圧巻の風景です。オクスボーベンドと呼ばれる有名なビュースポットのすぐ近くに小さなダムがあるのですが、そこからの景色が湖面に雪山が綺麗に逆さに反射して見えて最高でした。もしグランティトンで1日時間が取れるようであれば、湖でカヌー体験等アクティビティに挑戦しても面白そうだなと思いました。
そこからティトンパークロードに入りジェニーレイクの周りを散策。とても静かで癒されスポットがたくさんありました。その南には丸太造りのトランスフィギュレーション礼拝堂があり、礼拝堂の中から外の写真を撮ると、窓から見えるティトン山脈がまるで絵画のように美しく見えます。
そんなこんなで半日イエローストーン・グランティトンを堪能したのですが、ここからが大変。車を5時間走らせてソルトレークシティまで戻りましたが、なんとこの日の走行距離は400マイルを超えました。流石に最終日にこの長距離ドライブはハード過ぎました。。グランティトン国立公園内にはジャクソンホール空港があるので、多少値段が高くてもグランティトン国立公園に行かれた際は帰りの便はこちらの空港を使う事をおすすめします。
以上、前編・後編に分けてイエローストーン旅行を書かせていただきました。今振り返っても本当に見どころの多い公園だなあと思いますし、どのエリアも個性があってドライブしていても全く飽きませんでした。ぜひ駐在中に一度行ってみてください!









