前回はアメリカのおすすめ旅行先としてグランドサークルをご紹介しましたが、今回は私のイチオシの旅行先であるイエローストーンについて詳しくお伝えしたいと思います。イエローストーンはエリア毎に見られる景色が大きく異なり、多くの見どころがある国立公園のテーマパークのような場所です。全て見て回るのに丸2日、できれば3日は欲しいところで、南にあるグランティトン国立公園も含めるのであれば4日ぐらいかけてゆっくり回りたい場所です。イエローストーンを思い出しながら書いていると書きたい事が多すぎてとても長くなってしまったので、前後半に分けさせていただき今回はその前半になります。
イエローストーンに行く際に利用できる空港は、レンタカーを借りる前提でいくつかあります。最も近い空港はウエストイエローストーン空港ですが、便数がほとんど無いので南にあるジャクソンホール空港を利用する人が多いようです。フライト代を抑えたい人は北にあるボーズマン空港から入る方法もあるみたいですが、私は最も安いルートであったソルトレークシティからレンタカーを借り6時間以上かけてイエローストーンに向かいました。以下が私の旅行記です。
1日目
夜にソルトレークシティ着。アメリカのレンタカー屋は人手不足や非効率なオペレーション等でかなりの時間待たされる事も多いですが、ここは空港内に大きなレンタカースペースが整備されていて、スムーズに車を借りる事ができました。空港近くのホテルに移動し宿泊。
2日目:オールドフェイスフル
朝早くホテルを出発し、イエローストーンに到着したのは午後2時半過ぎでした。イエローストーンは公園内を道路が8の字の形に走っているのですが、8の字の左下には多くの間欠泉が集まっています。間欠泉とは一定の周期で水蒸気を噴出する温泉のことを言います。ウエストイエローストーンから公園に入り南下し、ロウアー・カイザーベイスンとミッドウェイ・カイザー・ベイスンへ。前者は泥が湧き上がっている池や多くの間欠泉が煙を上げているところが見られ、後者は園内最大の虹色の泉グランド・プリズマティック・スプリングがあります。この泉の近くに展望台があり、そこからだと全体を写真に収める事ができます。あいにくその日は天気が悪かったのですが、もし晴れて空が青ければ素敵な写真がたくさん撮れると思います。


ここで雨が降ってきたので、この日の散策は早めに切り上げ宿へ。初日は高さ30メートル以上噴き上げる有名な間欠泉で、観光の拠点ともなるオードルフェイスフルのすぐ近くにあるOld Faithful Snow Lodgeに宿泊しました。オードルフェイスフルは60〜90分おきに噴出するのですが、ビジターセンターで噴出予想時間を確認すればその時間まで宿で休憩して時間調整できるので、この周辺の宿に宿泊する事をおすすめします。その中の1つOld Faithful Innは1904年に建てられた歴史ある巨大なホテルで、木と石で作られた内装はとても美しいのでここに宿泊しない人も必見です。

3日目:マンモスホットスプリング
せっかくこのあたりに泊まるのであればぜひ早起きしてみてください。オールドフェイスフルの裏には見どころ満点の遊歩道が広がっていて、2時間強で一周する事ができます。私は朝6時から早朝散歩に出かけたのですが、数十箇所の間欠泉それぞれに個性があって見ていて全く飽きません。しかもどこも大混雑するイエローストーンにおいて早朝だけは全く人がおらず、綺麗な景色を独占できるのでおすすめです。特に一番奥にあるモーニング・グローリー・プールは虹色の泉でとても神秘的なので、ぜひ頑張って歩いて行ってみてください。




本当は昨日行きたかったコバルトブルーの透き通った泉であるビスケットベイスンに寄ってから、北上。8の字の左真ん中にあるノリスガイザーベイスンでは、エメラルドグリーンに彩られた泉が見られます。道中には大きなバイソンが歩いているのを見ることができました。イエローストーンあるあるですが、バイソンや熊が道路の真ん中を歩いていると、車が通れず大渋滞が発生するので、移動に想定より時間がかかる可能性がある事を覚えておいてください。


午後は8の字の左上にある、アッパーテラストレイルヘッドという車に乗ったまま回れるトレイルに入り、途中で車を止めて歩いてマンモスホットスプリングへ。このあたりは地下から沸き出てくる温泉の中に含まれる石灰分が蓄積されてできた、ミネルバテラスと呼ばれる白い石灰岩の温泉段丘が広がっています。湧出量が不安定で、湧出が止まっている部分は黄色に変色しており色のコントラストも楽しめます。尚、事前のネットリサーチではここからさらに北に行ったところに入浴できる露天風呂があったようなのですが、私が行ったタイミングでは閉鎖されていて入る事はできませんでした。


続いて、8の字の右上にあるタワー滝では、40メートル級の滝を見る事ができます。そこから南下してグランドキャニオン・オブ・イエローストーンに向かおうとしたのですが、ここでアクシデント発生。土砂崩れにより道が閉鎖されていて、来た道を戻り大きく迂回して向かわないといけなくなってしまいました。。これで大きく時間ロスしたのですが、イエローストーンではそういった事態も起こりうる事も念頭に入れておいてください。

いかがでしたでしょうか?イエローストーンにはまだまだグランドキャニオン、ヘイデンバレー、イエローストーンレイク等の有名観光スポットもありますし、スイスのような山脈と澄み切った空気が感じられるグランティトン国立公園もありますので、これらは後半編でお話しできればと思います。