第4回「アメリカの害虫対策|イヤな虫から家を守る方法」

第4回「アメリカの害虫対策|イヤな虫から家を守る方法」

アメリカ駐在妻ブロガーが実体験をもとに暮らしのコツをご紹介。

更新日: 2022年03月22日

こんにちは、アメリカ駐在妻ブロガーのミイです。

私の住むニューヨークも、やっと冬が終わってだいぶ過ごしやすくなりました。しかし暖かくなると虫も活発になってきて、家の中でちらほらと見かけるようになるのが困りものですよね。

アメリカの家は日本と比べるとドアや窓などに隙間が多く、日本にいる時と同じ感覚で生活していると、思わぬところから虫が入ってきて悲鳴をあげることになります。

そこで今回の記事では、アメリカでイヤな虫から家を守る方法を5つご紹介していきたいと思います。

ペストコントロールスプレーを撒く

 

アメリカで一番即効性がある害虫対策といえば、何と言ってもペストコントロールスプレーです。

ORTHO社のHome Defenseという製品が人気で、薬品の入ったタンクにホース付きのノズルスプレーが付いた形になっています。HOME DEPOTのようなホームセンターや、Amazonで買うことができます。

製品によってはIndoor(屋内用)とOutdoor(屋外用)が分かれている場合もあるので、注意書きを良く読んでから購入してくださいね。

このスプレーを、夏が本格的に始まる前に、家の周りにバリアを張るような感覚で撒きます。オススメの噴射スポットとしては、

  • ドアの隙間
  • 窓の網戸の隙間
  • 洗濯機のホース周り
  • 空調機器(AC)周り

などが効果的です。

すでに家の中に虫がいる場合は、キッチンやバスルームにも撒くといいでしょう。壁と床の境目をめがけて、ぐるっと部屋を一周するように噴射します。

スプレーの効果は時間とともに薄れてしまうので、数ヶ月おきに定期的に撒きなおしましょう。

毒エサを撒く

日本で言うところのブラックキャップのような、毒エサ(Bait)を家の各所に配置するのもおすすめです。

私はCOMBAT MAXという製品を使っており、半年に1回新しいものに交換しています。

COMBATの主なターゲットはゴキブリ(Roach)ですが、我が家ではシミ(Silver Fish)や カツオブシムシ(Carpet Beatle:絨毯などの繊維を食べるコロンとした丸い虫)にも効いています。

毒エサを撒くと、今まで存在に気づいていなかった虫が部屋の隅で死んでいるのを見かけるようになるので、

「なんだか毒エサを置いてから虫が増えたような・・・。もしかして逆に家に引き寄せている!?」

と不安になりがちですが、そこをぐっと堪えて1ヶ月ほど配置したままにしておくと、だんだん虫を見る頻度が減ってきます。 毒エサの効果的な配置ポイントは、

  • 冷蔵庫下
  • シンク下
  • 玄関
  • 本棚の裏

です。私は以前アトランタに住んでいたとき、引っ越しで本棚から全ての本をどかしたら3つほどゴキブリの死体が出てきて気絶しそうになったことがあります。 アメリカの中でも高温多湿な地域にお住いの方は、住み始めたらすぐ、厳重に虫対策をされることをおすすめします。

生ゴミは捨てるまで冷凍庫に

これは賛否が分かれる方法ですが、生ゴミはゴミ捨てに行けるまで、冷凍庫で凍らせておくと虫を寄せ付けなくなります。

「えっ、ゴミを冷凍庫に!? そんなの無理!!」

と嫌悪感を抱かれる方も多いと思いますが、みなさんが生ゴミとしてよく捨てる野菜の皮は元はスーパーで売っていた食材ですし、食べ残しも発生した直後はただの料理の一部です。

それらを常温のまま保管するから、だんだん腐敗してあのイヤなニオイのする生ゴミになるわけで、生ゴミが出た時点で袋に密封して冷凍庫で凍らせればそもそも腐敗しません。

・・・という理屈で自分を納得させられるタイプの方は、もし虫でお困りでしたら、一度野菜の皮だけでも冷凍庫に入れてみることをおすすめします。

私は生ゴミ専用のタッパーを用意して、そこにゴミ袋を敷いて蓋を閉めて冷凍庫に入れていました。

ただし、さすがに何ヶ月も冷凍庫で放置していると少しずつニオイが出てきてしまうので、生ゴミを冷凍庫に入れたら、次のゴミの日に忘れずに捨てるようにしてくださいね。

小麦粉などの食品を密封

どんなに頑張っても、なかなか虫が家からいなくなってくれない・・・という方には、少し面倒ですが、常温保存している食材を全て密封容器に入れなおすことをお勧めします。

最近は、パン粉やお蕎麦などはジップロック付きの袋に入って売られていたりして、買った時の袋にそのまま食材を入れて保管している方も多いと思うのですが、それ、顎が丈夫な虫には食い破られます。

私は以前シバンムシ(drugstore beetle)という細長い米粒大の茶色い虫をキッチンで発生させてしまったことがあるのですが、やつらはなんと、IKEAで買ったタッパーに入れていたお米に巣食っていました・・・。

「えっ!? タッパーでもダメなら一体どうすればいいの!?」

とショックを受けた私は、OXO社のフタが密封できるタイプのタッパーを買って片っ端から食材を移し、その後はシバンムシは発生していません。

ただ、密封タイプのタッパーは割高ですし、現在進行形で虫に困っている方でなければそこまで徹底する必要はないと思います。

プロに頼む

自力ではどうにもならない場合や、徹底した対策をする時間がない場合は、プロに駆除依頼するというのも一つの方法です。

ネットで「Pest Control near me」と検索すると、業者を探すことができます。

アメリカでは、駆除業者と年間契約を交わして、定期的に忌避剤や駆除剤を家の内外に撒いてもらうサービスが一般的です。

また、アパートにお住いの方は、管理会社が住人に無料で駆除サービスを提供している場合もあるので、フロントに問い合わせてみるといいでしょう。

私は過去、ベランダの天井に蜂の巣ができてしまったことがあり、見つけたその日にフロントに電話して駆除してもらったことがあります。

ただし、アパートが提供する駆除サービスはそこまで徹底したものではないので、対症療法的には役に立っても、虫を家に寄せ付けなくする予防効果はそこまで強くありません。

また、暖かくなってくる春のシーズンは住人から依頼が殺到するため、呼んでも順番待ちでなかなか来てもらえないこともあります。 まずは一度どんなものか試してみて、不便だったり効果が薄ければ自分で別の業者を探すことも検討しましょう。

まとめ

さて、今回の記事では、アメリカでイヤな虫から家を守る方法について、

  • 防虫スプレーを撒く
  • 毒エサを撒く
  • 生ゴミは捨てるまで冷凍庫に
  • 食品は密封容器に
  • プロに頼む

という5つの方法をご紹介しました。
まだ暖かくなり切らない今のうちにしっかり対策をして、春夏の楽しい季節を快適にお過ごしくださいね。


著者プロフィール:

ミイ
駐妻目線のアメリカ生活情報サイトCHEWIFEを運営し、フツウの日本人がアメリカで快適に暮らすためのお役立ち情報を配信。

2020年からはペアレントインストラクターの資格を取得し、アメリカでの出産・育児・幼児教育についても多数の記事を執筆している。

ニューヨークで実際に0歳児と4歳児を育てる母でもあり、いかにアメリカ在住のメリットを生かしてラクに育児できるかを日々模索中。

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