第28回「お惣菜を詰めて野菜まん」

第28回「お惣菜を詰めて野菜まん」

更新日: 2020年03月25日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。
海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦30年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

第28回「お惣菜を詰めて野菜まん」

新コロナウイルスの影響で不自由な生活を余儀なくされ、大変な時期をお過ごしの事と思います。少しでも皆様が健やかに過ごせるよう、楽しく作れるレシピをご紹介させていただきたいと思います。
世界的に流通が速やかになっている現代では、惣菜も簡単に作ることが出来るキットもあれば、缶詰、真空パック、冷凍物等、何でもありあり時代。作りたい時に本がなくても簡単に検索も出来て作れてしまう、本当に便利な世の中になりました。
今回は、添加物の多いふっくらに仕上がる粉ではなく、シンプルな材料を使って、安全で簡単な生地作りをご紹介したいと思います。皆さんが大好きな惣菜を入れて丸めて、家族みんなで野菜まんを作りましょう!

今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト

小麦粉(オールパーパス)

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いつだったか友人からCostcoで購入したオーガニックのオールパーパスの小麦粉を大量にいただきました。オールパーパースは、日本の小麦粉で言うと中力粉程度のものですが、アメリカでは大変ポピュラーで、クッキー、ケーキ作りにこの粉が普通に使われます。


ドライイースト(Saf-instant)

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予備発酵させて使うタイプのドライイーストですが、予備発酵は簡単に出来ますし、粒も残らないので、お薦めです。このイースト菌は、Smart and Finalマーケットで購入しました。パン作りをされる方おすすめのドライイーストです。1年程度冷凍保存も可能です。あまりイーストを使われない方は、スーパーに置いてある3パックに分かれている少量のドライイーストでもよさそうです。

今回号のレシピに使うおすすめアイテム

蒸し器

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いろいろな種類の蒸し器がありますが、一つあるととても便利です。蒸し器を使う時の注意点は、蒸している間に湯がなくなる事。鍋がかなりのダメージを受けますので、時々湯を足して、蒸気がたっぷり出るようにして使いましょう。


パーチメントペーパー

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惣菜蒸しまんを成形し、蒸し器に入れる時にまんじゅうの底に張り付けてから蒸し器に入れます。蒸し器の穴が大きい場合は、蒸し器の底にも敷いてください。こちらはWhole Foodsで購入したものです。別なメーカーになりますが、どこでも購入可能と思います。

野菜まん

いろいろな惣菜を生地にくるんで蒸し上げます。今回は、きんぴらごぼう、ひじきの煮物、麻婆茄子、ちらし寿司の具、春雨の炒め物、牛挽き味噌、つぶしあんを入れてみました。生地は、時間がかからず簡単に出来て、具は火を通したものですので、蒸し時間もたった5分。ぜひ、お試しください。

【食材と目安の量(24個分)】 ★印はおすすめ食材リストを参照

【A】
  • ドライイースト・・・大1
  • ぬるま湯・・・80cc(指を入れて熱い位)
  • 砂糖・・・ひとつまみ
【B】
  • 小麦粉(オールパーパス)・・・500g
  • 砂糖・・・大2
  • 塩・・・小1/2
  • ベーキングパウダー・・・小2
【C】
  • ぬるま湯(40度弱程度、発酵時間短縮のため)・・・280cc位
  • カノーラ油・・・大1

【お料理の手順】

(事前準備)蒸し器になる鍋に水を入れて火にかけておく。

1.普通の茶碗の大きさの陶器に【A】のぬるま湯を入れ、ドライイーストをふりかけ、砂糖を一つまみ入れて軽くかき混ぜ、鍋をかけている火のついたコンロの横に置いておく。(約5〜8分位で3倍程度に膨らむ)

2. 1の予備発酵の間にボールに【B】を入れ、よくかき混ぜておく。【C】も混ぜ合わせる。

3. 2に予備発酵させた【A】を入れ、【C】を少しずつ入れながら、箸を使って混ぜていく。

4. 3の全体が混ざったら箸を除いて、手で丸くまとめ、10回程度上から落として叩く。もし、手にべたつくようなら、オールパーパス粉で調整する。

5. 4を一つに丸めてボールへ戻し、カノーラ油を軽く生地に塗り、ラップを上からかける。

6.準備してある沸騰した鍋の火を消し、その上に6のボールを置き、蓋をし、15分そのままにする。

ボールが湯に浸ってしまう場合は、陶器など鍋底に置いて、湯がボールに触れないようにする。

7. 2倍程度に膨らんだ生地を出し、なまこ型にして4等分にし

更に6等分にして、(1個が約40g) 丸めて厚手の布の間に置いて上から布をかけておく。この時、台や手に生地がつかないよう、打ち粉としてオールパーパス粉を使用しながら作業する。

8.生地を軽く手で伸ばすか、麺棒で直径8センチに伸ばし、

中央が薄くならないよう、注意しながらまわりを少し伸ばして円を大きくし、手のひらに載せる。

9. 8に具をのせ、4ヶ所を真ん中でくっつけてから写真のようにつなぎ合わせる。

10.つぶあんは、つなぎ目が下になるが、写真のように生地を少しずつ伸ばして合わせていく。

11.沸騰させた蒸し器にパーチメントペーパーを敷き(蒸し器が左上のタイプのため)、野菜まんの底にも小さく切ったパーチメントペーパーを敷いて蒸し器に入れる。強火で5分で出来上がり。

【このレシピのポイント】
火を通した材料を具にするので、生の心配なしに蒸し上げる事が出来ます。 イーストが入る事によって生地の伸びがよくなりますが、ベーキングパウダーも入っているので、軽く叩くだけで終了。生地の伸びがよいので、包むのが苦手な人でも、簡単に出来ます。ぜーひ、お試しください。注意事項として、イースト菌は43度以上になると死んでしまいますので、6の作業をする時には、生地の入ったボールを熱湯に浸さないよう、注意してください。

中に入れる惣菜のヒント

ひじきの煮物

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戻したひじき、ごぼう、にんじん、さつま揚げ、白滝を使用。味付けは、砂糖を加えて、出し醤油で。
ひじきの煮物は、おかずとしてだけでなく、ご飯に混ぜてひじきご飯にしたり、ご飯をすし飯にしてから混ぜてもおいしいですね。少し多めに作って小分けにして冷凍しておく事も出来ます。


麻婆茄子

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野菜まんですが、豚肉使用、レトルトのソースでも出来ますね。
こちらは、私流ですが、豚肉は酒、醤油でよく混ぜておき、タレは、赤味噌、砂糖、酒、醤油、豆板醤、出し醤油、中華だしの素を使ってよく混ぜ合わせ、作ります。ショウガ、にんにく、ネギのみじん切りを最初によく炒めると更においしくなります。


きんぴらごぼう

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ごぼう、にんじん、さつま揚げ、白滝を使用。味付けは、すき焼きのタレだと失敗なく美味しく出来ます。野菜がひらひらしていますが、これは、包丁でなく皮むき器で斜めにそぎ切りしているからです。材料がまとまりやすくなります。


ちらしずしの具

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かんぴょう、干ししいたけ、にんじん、たけのこ、干し貝柱を使用。味つけは、出し醤油、酒、砂糖、みりん、酢、塩で。
世の中がパニックになりかけている時に、非常時にも食べられるよう、ちらしすしの材料を大量に作りました。3合のご飯に混ぜ合わせられるよう、小分けにして冷凍したものを使用しました。実家で作られたかんぴょうですので、懐かしくいただけて嬉しい一品です。


つぶあん

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小豆餡の缶詰は、アジアのマーケットで簡単に購入出来ると思います。
また、ご自身で作りたい時には、「第25回の小豆を煮て簡単和菓子に挑戦!」を参考にして頂ければおいしい小豆を作ることが出来ます。


春雨の炒め物

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春雨、もやし、チンゲン菜、にんじん、ごぼうを使用。味漬けは、韓国のチャプチェ用のソースで。春雨の煮物は、大好物ですので、時々作ります。少し辛くしたい場合は、ガーリックチリソースか、ラー油がおすすめです。春雨は、水、または湯に戻しておいて、柔らかくなったらハサミで適当な長さに切っておき、野菜を炒めた後、さっと加えて、水を少量入れて蓋をして中火強で火を通します。最後に水溶き片栗粉で全体が少し絡まるようにするとよいですね。


牛挽き肉の味噌炒め

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玉ねぎ、にんにく、ショウガをみじん切り、牛挽き肉を使用。味付けは焼肉のタレ、赤味噌で。
野菜まんなのに、肉を使用します。こんな状況で材料を集めるのも大変でしたので、冷凍庫にあった牛挽き肉を使いました。コツは、にんにく、ショウガを油でよく炒めて香りを出し、玉ねぎも同様に炒めてから肉を炒める事。肉から出た油は、キッチンペーパーで取り除く事、その後味をつけて艶が出るまで炒めるのがコツ。

料理を食べた方の感想

「野菜まん」
・バリーションが豊富で色んな惣菜が次々と出てくるので、食べるのが楽しかったです。一番好きなのは麻婆茄子でした。
・おかずとしてのひじきの煮物だと少しつまむ程度ですが、まんじゅうに入っているとなぜかパクリと美味しく頂けました。
・全部食べ切れなかったのですが、翌日もちょっとチンするだけでふっくらして美味しくいただきました。ご馳走様でした。

今回のまとめ

惣菜を詰めた野菜まん、いかがでしたでしょうか。
このアイデアは、長野の友人宅へ遊びに行った時に出会った焼き餅がヒントになりました。
野沢菜を炒めたものや、かぼちゃ餡、さつまいも餡もあったような気がします。カスタードクリームを入れてもおいしそうですね。お子様も旦那様もご一緒に家族で楽しいクッキングになりますように!!