第13回「ニューイヤーにぴったりのデザート特集」

第13回「ニューイヤーにぴったりのデザート特集」

アメリカ在住暦30年のお料理研究家が簡単で美味しいレシピをご紹介します

更新日: 2018年12月12日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。
海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦30年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

第13回「ニューイヤーにぴったりのデザート特集」

みんなのレシピが掲載されるようになって、1年が足早に過ぎ去りました。今年も昨年同様、美味しい!簡単!ヘルシー!な料理を提供出来るよう、心がけたいと思います。
今回は、新年にふさわしいデザート3種プラスおまけをご紹介します。

今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト

寒天とゼラチン

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寒天は、りんご寒天を作る時に使用します。海草から出来ていて弾力はなく、常温で固まる性質を持っています。あんみつ、水羊羹等和菓子に使われる事が多いですね。
ゼラチン( Knox)は、スパークリングゼリーを作る時に使用します。豚などのコラーゲンを精製したもので、大変弾力があり、プルンプルンしています。また、常温では固まらないので、冷蔵庫で冷やす必要があります。ゼラチンは、ゼリー、ムース、ババロア等洋菓子に使われる事が多いです。


アップルソース

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りんご寒天を作る時に使用するアップルソースですが、薄いクリーム色がベストです。こちらは、トレーダージョーズで購入しました。
残ったアップルソースは、そのまま食べてもよいし、カレーを作る時、煮込み洋風料理にも利用出来て、大変便利ですね。


フードカラー(食紅)

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りんご寒天の色を桜色にするのに使用するフードカラーです。ほんのちょっとでキレイな淡い色を出すことも出来ます。その他にも、ホイップクリームの色づけ等にも使用出来ます。
現地スーパーマーケットのケーキ材料コーナーで購入可能です。


みかんの缶詰

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スパークリングゼリーに使用します。トレーダージョーズで購入出来ます。日本の缶みかんと同様のものです。


スパークリングウォーター

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色々な種類のスパークリングウォーターがありますが、今回は、トレーダージョーズで購入したグレープフルーツ味を試してみました。好きなフレーバーもの、フレーバーのないものでも、甘味がなければよいです。

今回号のレシピに使うおすすめアイテム

羊羹を作る型、ゼリーを作る型

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色々なタイプの型があります。芋羊羹は、11cmX14cm, りんご寒天は、15cmX18cm, スパークリングゼリーは、22cmX30cm程度の容器を利用してみてください。なければ、タッパー、ガラスの容器を利用するものよいですね。

「りんごの寒天」

アップルソースを使います。梅の型で抜きますので、可愛らしいし、新年を感じ感じさせてくれます。

【食材と目安の量(6~8人分)】  ★印はおすすめ食材リストを参照
・★粉寒天・・・1袋
・水・・・2と1/2カップ(500cc)

・★アップルソース・・・1カップ
・砂糖・・・100グラム
・レモン汁・・・大1
・★赤い食紅・・・ほんの少し

【お料理の手順】
1: 鍋に水を入れ、粉寒天をふり入れて中火にかける。必ずかき混ぜながら作業を続ける。沸騰したら、2分間沸騰させ、次に砂糖を加え、再び沸騰したら、火を消す。
2: 1にアップルソースを入れてかき混ぜ、レモン汁も入れ、最後に赤いフードカラーをほんの少しだけ入れて、淡い桜色にする。

3: 2を冷水を入れたボールに鍋ごと浸し、ヘラが少し重くなるまで、かき混ぜる。冷水が温くなったら捨てて、入れ替える。
4: 水で濡らした流しかんに3を流し入れる。固まったら、梅型で抜く。

【このレシピのポイント】
寒天は、常温でも固まりますが、冷たくすると更に美味しいので、冷蔵庫で冷やしてみてください。りんご寒天は、デザートとしても、アパタイザーとしても利用出来そうですね。また、型を抜いた後のりんご寒天は、少し細かくして、シャンパングラス等に入れてみるのも楽しいですね。

「スパークリングゼリー」

スパークリングウォーターを使ったゼリーは、口の中でソーダのプチプチ感が味わえる楽しいデザートです。出来たゼリーを型に流した後、缶みかんが沈まずに載せられるのも嬉しいですね。みかんだけでなく色々なフルーツを試したり、デザインを考えたりしてみてください。作る楽しさ倍増になります!

【食材と目安の量(6~8人分)】  ★印はおすすめ食材リストを参照 アメリカカップ使用(240cc)

・クリームチーズ(less fatタイプ)・・・1箱(80oz)
・砂糖・・・80グラム
・レモン汁・・・大2~3
・缶みかんシロップ・・・1カップ
・★スパークリングウォーター・・・1缶(355Ml)

・Knox・・・3パック
・水・・・100cc

・水・・・1カップ(240cc)
・缶みかん・・・2缶分

【お料理の手順】
1: 室温で柔らかしたクリームチーズ、砂糖をよく混ぜ合わせ、レモン汁を入れて更に混ぜる。
2:100ccの水にknox(ゼラチン)をふり入れ、軽く混ぜてふやかしておく。1カップの水を鍋に入れ、沸騰させてから、ふやかしたKnoxを入れて溶かし、すぐ火を消す。
3:1にみかんのシロップを少しずつ入れ、なめらかに混ぜ合わせ、2も入れて、最後にスパークリングウォーター1缶を入れて、よく混ぜ合わせる。

4:製氷皿の氷を10個位3に入れ、トロッとするまでかき混ぜ、トロッとしてきたら、氷を取り除き、型に流し、ゼリーの上に缶みかんをキレイに並べて、出来上がり。

【このレシピのポイント】
ゼラチンは、室温では固まりませんので、氷をじかにゼリーの中に入れて、トロッとさせてしまいます。スパークリングウォーターは、甘味のないものを使用しています。パーティーでは、好きなだけ大きなスプーンですくいわけて、いただきます。

「いもようかんと芋の皮のカリカリ揚げ」

最近、さつまいもは現地のスーパーでも見かけるようになりましたが、スィートポテトや、ヤムと間違えやすいので、日系、韓国マーケットで購入されるのがよいかと思います。今回は、日系スーパーで購入しました。何より簡単に作れること、さつまいもの皮も捨てずに利用出来ることが魅力的ですね。

【食材と目安の量(6~8人分)】  ★印はおすすめ食材リストを参照

<いもようかん>
・さつまいも・・・大2本(600〜800g)
・砂糖・・・100グラム
・塩・・・小1/4

<さつまいもの皮のカリカリ揚げ>
・さつまいもの皮・・・適量

(a)
・砂糖・・・大2
・醤油・・・大1.5

・揚げ油・・・適宜
・黒ごま・・・少々

【お料理の手順】
1: さつまいもは、2、3センチの輪切りにして、厚く皮をむき、水にさらす。

2:鍋にいもと水1カップ程度入れ、蓋をして蒸し煮にする。
3:2にすっと楊枝がさせるようになったら、鍋の底に残っている湯を捨てて、水分をとばす。
4:3を弱火のままにし、芋をつぶしてから、砂糖、塩を入れて、なめらかになるまで、中火弱で、練る。
5:型にラップをし、4を隙間を作らないよう、しっかり型に入れて、表面を平らにする。粗熱がとれたら、冷蔵庫で1時間以上冷やして出来上がり。

<いもの皮のカリカリ揚げ>
1:皮の水気を取り、3センチの長さ程度にしておく。

2:熱した油に芋の皮を入れ、何度かに分けて素揚げをする。
3:鍋にaを入れ、中火弱にし、鍋全体に細かい泡が出てきたら
素揚げした芋の皮を入れ、かき混ぜる。最後に黒ごまをふりかけて、出来上がり。

【このレシピのポイント】
材料も少なく、手間もかからず、費用もわずかで美味しいデザートを簡単に作ることが出来ます。添加物もなく、安心して食べれる和菓子ですので、ぜひ、お試し下さい。

料理を食べた方の感想

「りんごの寒天」
・見た目がとても可愛らしい。食べてみるとリンゴの味がしっかりしていて見た目だけでなくとても美味しかったです。

「スパークリングゼリー」
・さっぱりしているのにクリーミーでみかんとの相性も絶妙でした。

「いもようかん」
・甘さもやわらかさもちょうど良くヘルシーな芋羊羹。いくつでも食べられそうです。

「いものカリカリ揚げ」
・お芋の皮がこんなに風に変身できるなんて感動です。デザートとして、また、スナックとしても良さそうです。

今回のまとめ

今回は新年ということもあり、少し欲張りレシピにしてみました。デザートは、新年にふさわしいものを選びましたが、喜んでいただけたでしょうか。お子様のおやつ、ポットラック等、色々な場所で活躍出来そうですので、ぜひ、お試しください。

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