心に紅葉、ロサンゼルスの「芸術の秋」

心に紅葉、ロサンゼルスの「芸術の秋」

世界で話題の展覧会「イマ―シブ・ファン・ゴッホ」をご紹介。

更新日: 2021年10月27日

一年を通して晴天に恵まれるロサンゼルス。紅葉の木々に囲まれてとはいきませんが、心に紅葉「芸術の秋」のおすすめスポットをお届けいたします。

ゴッホの新しいスタイルの展覧会「イマ―シブ・ファン・ゴッホ」

世界で話題の新しいスタイルの展覧会「イマ―シブ・ファン・ゴッホ」(Immersive Van Gogh)が、ロサンゼルスのハリウッド、ライトハウス(住所: 6400 Sunset Blvd)で来年の1月31日まで開催されています。

360度のプロジェクターでゴッホの代表作を投影、光や音楽に加え動き、イマージネーションを通じてゴッホの「作品の中に入り込み、感情や意識を呼び起こす」人の内面に語り掛ける全く新しい形の絵画の展覧会、というよりは、絵画ショーと呼ぶに相応しい内容です。

アメリカの製作チームにはブロードウェイでエミー賞を取得したデビット・コリンズさんやLAでは有名なクリエイターが参加、会場を鏡のスカルプチャーのある空間、360度プラス床にも映像が映し出されゴッホの世界観に没入できる空間、絶景を見下ろせる展望台のような空間の3か所を設定し、思い思いに何度も作品に没頭できる工夫が施されています。

ゴッホの代表作ひまわりが冒頭で音楽とともに映し出されると会場からは、その美しさと壮大さにため息があちこちで聞かれます。

同じヒマワリの作品でも美しく咲いているところから枯れたところまで、さまざまな黄色を用いて表現したゴッホの手法がほんの数秒の間に映像として流れていきます、これはゴッホのひまわりを一点だけ見つめるのとは全く違った表現ですが、7点あったとされるひまわりの作品をゴッホは勿論クリエイターの目も通して、世界中の美術館に行かずとも多種の黄色の変化や咲き誇り喜びに満ちた心境から枯れて哀しみに打ちひしがれた心境までを一気に紹介しています。

その他にも数々の代表作「星月夜」「夜のカフェテラス」「糸杉」「アイリス」日本の浮世絵にも影響を受けたとされるアルルの「寝室」その美しさにだれもが心奪われる「花咲くアーモンドの木の枝」に花びらが映像で舞ったり、太陽が動いたりとゴッホの目とクリエイターの目を通し、見る人の心に働きかけるよう作られています。

最後を締めくくるのはゴッホの晩年の大作そして遺作といわれている「カラスのいる麦畑で」です。最新のテクノロジーを駆使した展覧会ならではの展開、哀しみと絶望の中に健全で美しい色彩で表現された広大な田園風景は、観る人を人生の心の旅に導いてくれるでしょう。

Immersive Van Gogh Exhibit Los Angeles
Lighthouse Los Angeles
6400 Sunset Blvd, LA, CA 90028
Web: https://www.vangoghla.com/
チケット: オフピーク時 $39.99から ピーク時 $49.99から
※特典付きチケット有(クッション付き、ポスター付き等)
※コロナ対策で事前予約、チケット購入要
営業時間:
月、火、水 10AM–9PM
木 10AM–10PM
金、土 9AM–11PM
日 9AM–10PM

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