第5回「スマホ首(ストレートネック)になっていませんか?」

第5回「スマホ首(ストレートネック)になっていませんか?」

毎日の生活に役立つ医療や健康情報をお届けします。

更新日: 2022年03月06日

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第5回スマホ首(ストレートネック)になっていませんか?

スマホの普及によって、ストレートネックいわゆる「スマホ首」の人が急増しています。スマホやノートパソコン画面を見るとき、どうしても下を向きます。この姿勢が続くと首に負担がかかり、本来ゆるやかなカーブがある首の骨が伸びてしまって、頭が体より前に突き出たストレートネックになります。筋力が弱い女性や子供の方が、ストレートネックになりやすいと言われています。

ストレートネックの怖い症状
前方に突き出た頭を支えるため筋肉に負担がかかり、首や肩のコリや痛みといった症状が現れます。重症化すると背骨の変形によるヘルニア、手指のしびれやめまい、眼精疲労、吐き気、自律神経への影響などが出ることもあります。

ストレートネック3つの原因

  1. 長時間のスマホ操作
    スマホ操作時のうつむいた姿勢が首に大きな負担になっています。大人の頭の重さは約5キロですが、うつむく角度によって首への負担が変わります。正面を向いた姿勢では5キロ、15度うつむくと約12キロ、30度では約18キロ、45度では約22キロ、60度の場合はなんと約27キロもの負担が首にかかります。
  2. 長時間のパソコン作業
    パソコン作業もモニターを覗き込むような前かがみの姿勢になりがちです。首に負担をかけるだけでなく、猫背や骨盤のゆがみの原因にもなってきます。PC以外のデスクワークや読書などでも長時間うつむく姿勢を続けると、同様に首へ負担がかかります。
  3. 高過ぎる枕
    睡眠時、高過ぎる枕を使うと頚椎が圧迫され、首や肩に大きな負担がかかるだけでなく、周りの筋肉が緊張することにより、首や肩の痛みやストレートネックを発症しやすくなります。

ストレートネックのチェック法

あなたも気づかないうちにストレートネックになっていませんか? 簡単にチェックしてみましょう。

壁にかかと、お尻、背中の順につけて立ちます。

  • 後頭部も自然に壁につく
    OK!ストレートネックではありません。
  • 後頭部にすき間があるけど意識すればつく
    ストレートネック予備軍です。
  • 頑張らないと後頭部がつかない、頑張ってもつかない
    ストレートネックの可能性が高いです。

ストレートネックの予防法

  1. なるべくうつむかない
    目の高さで持ってスマホを見る、PCはモニターや椅子の高さを調節して、うつむく姿勢が長時間続かないようにする。
  2. 枕の高さを変える
    立っている時と同じような首の角度になるように、枕を変えるかタオルなどで高さを調節する。
  3. 首のストレッチ
    長時間同じ姿勢を続けないように、定期的に前後左右にゆっくりと首を伸ばしてストレッチする。

もしすでに気になる症状があるなら、ヨクミルで日本人医師にオンライン相談してみませんか? (監修:医師 野田一郎)


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