第2回「何とかしたい!かゆみを伴う肌トラブル」

第2回「何とかしたい!かゆみを伴う肌トラブル」

毎日の生活に役立つ医療や健康情報をお届けします。

更新日: 2021年12月07日

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第2回「何とかしたい!かゆみを伴う肌トラブル」

カサカサ、ピリピリ、ムズムズ・・・。季節の変わり目は、かゆみのある肌トラブルに悩んでいる方も多いのでは?顔や手など人から見られる所だと、それだけで憂鬱になってしまいますね。肌トラブルの種類と原因、解消法を探ってみました。

かゆみを伴う皮膚の炎症をまとめて「湿疹」と呼びますが、症状や重症度なども様々です。主な要因は以下のようなものがあります。

  • 外的要因:薬剤・虫・金属・ハウスダスト・カビ・細菌・ゴムによる締め付けなど
  • 内的要因:アレルギー体質・内臓疾患・肌バリア機能の低下・皮脂や汗の量など

主な湿疹の種類とその原因

  • 乾燥(皮脂欠乏症) 
    紫外線や冷暖房、洗いすぎ、加齢などが原因で肌が乾燥し、角質がめくれ上がって肌のバリア機能が低下しているため、花粉やハウスダスト、服の擦れなど、わずかな刺激でもかゆみを感じる湿疹ができます。
  • かぶれ
    合成洗剤、石鹸、うるしやマンゴー、金属のアクセサリーや化粧品、ヘアケア製品などのアレルギー源となる物質に触れることで、肌が赤くなりブツブツができたり、かゆみやほてりを感じたりします。ひどい時は腫れ上がり、水ぶくれになることも。
  • じんましん
    食べ物や薬、寒冷や温暖などの物理的刺激や、疲労やストレスなどが原因で、数ミリから広範囲に広がる赤い紅斑(こうはん)や、柔らかく盛り上がった膨疹(ぼうしん)ができ、強いかゆみを感じます。ほとんどの場合は数分から数時間で消えます。
  • 手湿疹
    皮脂が失われることで生じる赤みや小さなブツブツ、水ぶくれなど。水や洗剤をよく使う主婦や美容師などに多い症状ですが、ウイルス感染症予防のために手洗いやアルコール消毒をすることが多くなり、発症する人が増えています。

予防法
かゆみは、繰り返し刺激を受ける場所に起きやすいもの。衣服やネックレスでこすれたりする「首」、水や洗剤に触れる「手」、服の圧迫やムレがある「お腹」、マスクでこすれやムレがある「顔」などです。
洗いすぎやこすり洗いは肌バリアを壊してしまうので、優しく洗ってクリームなどで保湿してください。質の良い睡眠とバランスのとれた食事も心がけましょう。洋服の締め付けなどの刺激を避け、肌を清潔に保ちましょう。

解消法
かゆくても、かいてしまうと肌のバリア機能が壊れ、悪化してしまいます。かゆみ強いときは冷やすと楽になるので、冷たいおしぼりやタオルに包んだ保冷剤などを当てましょう。原因が分からないもの、我慢ができないかゆみや長引く症状は、Yokumiruで相談してください。
(監修:Yokumiru相談医師 野田一郎)

 

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