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第21回 つまみ食いでもフルコースでも!アメリカの行事と日本のお正月、母の奮闘記

みなさま、こんにちは。アメリカ駐在ライフアドバイザーの松谷麻子です。

アメリカでは、長い長い夏休みを終え、新学期が始まり、ようやく日常運転になってきた頃でしょうか。

駐在関係の方は、駐在が始まったばかりの方、アメリカ生活にやっと慣れてきた方、もしかしたら駐在最後の1年を過ごしている方、それぞれにいろんな思いを持ってアメリカで暮らしていることと思います。

いよいよ、アメリカではイベント目白押しの時期到来ですね。国民性と言いますか、アメリカではイベントを老若男女が本気で楽しみますよね。日本に本帰国してから思うのですが、大人も童心に戻って盛り上がる、あの「お祭り騒ぎ」が、今となっては懐かしく感じます。

私は、ちょうど子どもたちがイベントを楽しめる年齢の時に駐在していましたので、「今度こんなイベントがあるよ!」と教えてもらいながら、毎年いろんなところへ頑張って通ったものです。特に地域の子供向け無料イベントが多いのも、アメリカの嬉しいところですよね。

ハロウィン:街中がお祭り騒ぎ!準備から当日までの楽しみ方

秋の最初のビッグイベントといえば、ハロウィン! 「これでもか!」とお化け屋敷並みに本格的な飾り付けをする家も多く、この時期は子どもたちの送迎ドライブすらワクワクする楽しさがあります。

当日に向けての準備も大忙し。毎年「今年の仮装は何にする?」と頭を悩ませたり、「パンプキンパッチ」と呼ばれるかぼちゃ畑へ出かけてお気に入りのかぼちゃを選び、家でくり抜いてジャック・オー・ランタンを作ったりと、イベント前からお楽しみが目白押しです。

そしてハロウィン当日は、子どもたちが地域の家を「ピンポン」してお菓子をもらって回るトリックオアトリートですよね!トリックオアトリートは、親子で安全に楽しむために、いくつかポイントを押さえておくと安心です。

  • 子どもたちが多く集まる定番エリアに行く
  • 飾り付けをしていない(消灯している)家は訪問しない
  • 英語が苦手なお子様や一人で回れない年齢のお子様は、必ず保護者が付き添う
  • 暗くなってからの安全対策として、小さな子には光るグッズを身につけておく

などなど、事前準備をしっかりして臨むのがおすすめです。

サンクスギビング:ビッグイベントの波と大セールの到来

そしてハロウィンが終わると、11月の第4木曜日には感謝祭(サンクスギビング)が待っています。 渡米してびっくりしたことの一つが、アメリカでは元旦よりも感謝祭に家族全員が大集合する大切な日だということ。ターキーやパンプキンパイを焼いたり、この時期ならではの特別なメニューがあり、スーパーにはすごい数のターキーが並び始めます。私も2度ほどターキーを友人たちと、そして家族だけでも焼いたりしましたが……あの大きなオーブンはターキーのためにあるのだと思いました(笑)。

そして感謝祭の時期は、一年で一番の大セール「ブラックフライデー」週間でもあります!この時期のために欲しいものは我慢する!一年分の服を買う!という人も多いんですよね。アメリカでしか買えない、アメリカの方が日本より安く買える!そんな甘い囁きが聞こえてくるともう大変です、笑。 

クリスマスからお正月へ:怒涛のラストスパート

感謝祭が終われば、一気にクリスマスモードへ突入! 生のもみの木を切りに行って家に飾るなんて体験は、アメリカでしか味わえないかもしれません。巷に溢れるクリスマスグッズも、いちいち可愛く見えて大変です。ドアマンや郵便屋さん、バスの運転手さん、学校の先生など、普段お世話になっている方々へクリスマスギフト(TipsやGift Cardなど)を渡す習慣がある地域もあります。さらに、駐在家族にとっては、帰省のない冬休みの計画や旅行の準備など、毎日のToDoリストが一気に増える時期ではないでしょうか。

そしてクリスマスが終わったら、私たち日本人は一気にお正月!さっさとクリスマスツリーを片付けて家の中もお正月仕様へ切り替えなくては。「え、旅行も行くし……おせちはどうしよう!?」とパニックになりますよね。実は、12月中旬には冬至もひっそり控えています。(2026年は12月22日ですよ)

頑張っている自分に花丸を:楽しむための心のゆとり

さあ、ここまで読んだだけでも疲れてきませんか?

もちろん、全てを完璧にやる必要はありません。私も数年かけて知っていき、できることをやったまでで、一年で全てができたわけではありません。出費だってかさみます。あれもこれも!と頑張りすぎてしまわず、子どもたちと一緒に楽しんでほしいなと思います。

というのも先日、同じくアメリカで生活をしていたママ友と話していたら、こんな話題になりました。 「あの頃の写真を見ると、なんだか切なくなるんだよね」と話す彼女に、私が「きっと、あの頃すごく頑張ってたんじゃない?」と言うと、「それだ!本当に、私、あの時頑張ってた」と。そう、私自身も実は写真や過去を思い返すと、いつも少し胸がキューッとなるんです。

今まさに駐在生活の真っただ中にいる皆さんも、子どもたちが楽しむ姿を見るのはもちろん、「アメリカの行事も楽しんでほしい」「でも日本の行事にも少しでも触れてほしい」そんな温かい思いを持って、日々頑張っているはずです。

そして今は気づかなくても、いつかその写真を見返したとき、そこに写っている自分に「私、よく頑張ってたな」と思える日がきっと来ます。

慣れない場所で子どもたちを育て、毎日の生活を回しながら、辛いこともきっとあるはずです。それでも、季節ごとのイベントも日本の行事も大切にしたいと奮闘するのは、どうしても母の役割になりがちですよね。

だからこそ、おせちは買ってきたっていいし、一品だけに絞ったっていい。クリスマスツリーを片付けないまま迎えるお正月だっていいんです。

心まで忙しくなってしまわないよう、イベントてんこ盛りのこの時期を、「つまみ食いタイプ」でも「フルコース」でも、それぞれのペースで楽しんでもらえたら嬉しいです。


松谷あさこ 駐妻SmartLife代表 3児の母
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