第3回「その習慣が腰痛に!腰痛の種類と解消法」

第3回「その習慣が腰痛に!腰痛の種類と解消法」

毎日の生活に役立つ医療や健康情報をお届けします。

更新日: 2022年01月10日

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第3回「その習慣が腰痛に!腰痛の種類と解消法」

日本の成人の9割が経験したことがあるという腰痛。ヒトが二足歩行をするようになり、重い上半身を支えるため腰痛が多いと言われていますが、生活環境や習慣、ストレスなども大きく関与しています。腰痛の原因と予防法を探ってみました。

主な腰痛の種類と原因

  • ぎっくり腰(急性腰痛症)
    重いものを持ち上げた時やひねったときなどに、突然生じる腰の痛み。主な原因は、腰の関節やその周りの筋肉の炎症などと考えられていますが、原因がはっきりしないことも多いのです。
  • 椎間板ヘルニア
    背骨のクッションである椎間板が変形して突出し、神経を圧迫することで痛む。中腰での作業など、腰に負担がかかる職業や習慣で発症する危険が高く、遺伝や喫煙なども影響すると言われています。20〜40代の男性に多い。
  • 骨粗しょう症
    加齢により骨密度が低下して骨折しやすくなる、中年以降の女性に多い症状です。骨粗しょう症が原因で腰椎が圧迫骨折し、腰や背中が痛くなります。気づかないうちに骨折していることもあります。

内臓疾患が原因の腰痛

外科的な要因だけでなく、下記のような内臓疾患でも腰痛を発症する場合があります。急を要することもあるので、早めに検査をしましょう。

  • 泌尿器系の病気
    腎臓や膀胱炎、尿道結石、膀胱炎、腎盂炎などが原因。腰痛の他に、排尿障害や血尿、吐き気、悪寒や発熱などを伴います。
  • 消化器系の病気
    胃炎、十二指腸潰瘍、胆石、胆嚢炎、膵臓炎などが原因。みぞおちなどの痛みや、吐き気、嘔吐などの症状を伴います。
  • 婦人科系の病気
    子宮内膜症、子宮外妊娠などで下腹部の痛みや腰痛がある場合があります。おりものの量の増加や不正出血が生じます。

腰痛予防のために

日頃の姿勢や生活習慣が招く、筋疲労やからだのゆがみが腰痛に大きく関与しています。長時間同じ姿勢を続けていると、腰の筋肉が緊張した状態が続いて筋疲労を起こし痛みを生じる場合があります。

3つのクセに注意!ゆがみが痛みを生じさせる原因に。

  1. 気がつけばいつも猫背になっている
  2. 座るときにいつも足を組む
  3. いつも片足に重心をかけて立っている

すぐに実践できる3つの腰痛予防法

すでに痛みがある人は無理のない範囲で行ってください。

  1. こまめに体を動かす
    同じ姿勢を続けると筋肉が緊張したままになるため、疲れや血行不良による腰痛が出やすくなります。こまめに休息を取りストレッチなどして、体をほぐしましょう。
  2. 自分にあったイスを探す
    仕事などで長時間座る人は、座面の高さやクッションの固さなどが腰に影響するので、腰に負担が掛からないイスを探してみましょう。
  3. 湯船に浸かって体をほぐす
    シャワー派より毎日湯船に浸る習慣のある人の方が、腰痛率が低いという調査結果もあるので、1日の終わりには湯船でゆっくり体を労ってください。ただし、筋肉に炎症がある人は、温めると逆効果になる場合もあるので注意!

腰痛の85%は原因が分からないものなので、辛い痛みが続くようならヨクミルで相談してください。
(医師:野田一郎氏 監修)

 

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