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第47回【医師監修】低用量ピルの正しい使い方と、メリット・デメリット

ヨクミルは、ご自宅などのお好きな場所から、PCやスマホで日本人医師にオンライン医療相談ができるサービスです。この連載では、ヨクミルより毎日の生活に役立つ医療や健康情報をお届けします。

生理痛がつらい、PMSで気分が不安定、肌荒れがひどい…
そんな月経に伴う不調の対策として「低用量ピル」を検討する方は海外では特に多く、医師からも一般的な選択肢として推奨されています。しかし一方で、「太る?」「副作用が怖い」「ずっと飲み続けないとダメ?」といった不安や誤解が多いのも事実です。正しく知ることで“自分に合うかどうか”が初めて判断できます。

ここでは、産婦人科の専門医が、低用量ピルのメリット・デメリット、正しい使い方を詳しく解説します。


低用量ピルとは?まず押さえておきたい基礎知識

低用量ピル(OC=経口避妊薬)は、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンを少量含む薬で、排卵を抑えることで避妊効果を発揮します。
また、避妊目的だけでなく、

  • 生理痛の軽減
  • 月経周期の安定化
  • PMS、PMDDの改善
  • ニキビ、肌荒れ改善
  • 子宮内膜症の治療補助

など、治療薬としても広く使われています。

ピルの代表的なメリット

医学的に示されているメリットは非常に多く、女性の生活の質を改善する薬として評価されています。

  1. 確実な避妊効果(99%以上)
    正しく内服した場合の避妊率は 99%以上。一般的なコンドーム使用よりも高い避妊効果が得られるため、世界的に最も信頼される避妊法のひとつです。
  2. 生理痛・PMSの大幅な改善
    排卵を抑えることでホルモンの変動が少なくなり、以下のような効果が期待できます。
    • 生理痛が軽くなる
    • だるさ、眠気、イライラが減る
    • 気分の落ち込みが改善する など
  3. 月経周期が正確になる
    常に28日周期(または24日など)でコントロールできるため、長期出張や旅行などのスケジュール調整がしやすくなります。
  4. ニキビ・肌荒れ改善
    皮脂分泌を抑えるホルモン作用により、大人ニキビ・吹き出物の減少が期待できます。
  5. 子宮・卵巣の病気のリスク減少
    長期的には、がんリスク低下が報告されています。
    • 子宮体がん
    • 卵巣がん
    • 大腸がん

デメリット・副作用(正しく知れば怖くない

メリットが多い一方、服用には注意も必要です。

  1. 飲み始め数週間のマイナートラブル
    飲み始めはホルモン変化に身体が慣れず、下記のような症状が数週間起こることがありますが、多くは1〜3ヶ月で軽減します。
    • 吐き気
    • 頭痛
    • むくみ
    • 不正出血
    • だるさ
  2. 血栓症リスク
    稀ではありますが、最も注意が必要な副作用です。
    特に下記に該当する人は、注意が必要です。
    該当する方は、医師に相談しながら服用を検討しましょう。
    • 喫煙者
    • 肥満
    • 高血圧
    • 過去に血栓症がある
  3. 飲み忘れによる避妊効果の低下
    決まった時間の内服が重要です。
    スマホアプリなどを活用して、リマインダー管理をしましょう。


飲み方(基本ルール)

  1. 飲み始めるタイミング
    • 生理開始1〜5日目
    • または医師の指示に従う
  2. 毎日同じ時間に飲む
  3. 飲み忘れたら?
    • 24時間以内 → すぐ飲む
    • 24時間以上 → 対応が異なるため、まずは医師へ相談する

海外でピルを使う上での注意点

海外で治療目的に処方されることが多い一方で、文化や制度の違いにより、次のような不安が多く聞かれます。

  • 種類が日本と違う(成分比が違う)
  • 薬局で気軽に買える国もあるが、副作用の説明が少ない
  • 自分に合う種類がわからない
  • 急に不調が出たとき、どこに相談すべきかわからない

こうした不安を解消するために、「副作用チェック」「種類の選び方」「飲み忘れへの対応」など、まずは医師に相談することをお勧めします。

いつでも相談できる医師を見つけましょう

ヨクミルでは、産婦人科の専門医が悩みや課題に親身に寄り添い、一緒に不安を解決します。
以下に当てはまる方は、産婦人科の専門医に相談しましょう。

  1. ピルの服用を検討中の方
    • 自分に合う種類を知りたい
    • 副作用が心配
    • 体質的に使えるのか専門医に相談したい
  2. 月経に関連した悩み、気になる症状がある場合
    • 月経痛が強く生活に支障が出ている
    • 出血量が多い、周期が不安定
    • PMS、PMDDがつらい
    • 更年期の症状かどうか知りたい
  3. ピル服用中で、軽度の不調が続いて判断に迷う場合
    • 吐き気・胸の張りなどが続く
    • 体調の変化がピルの影響か相談したい
    • 別のピルへの変更が必要か知りたい

※ ピル服用中の方で、強い頭痛や、ふくらはぎの痛み、息苦しさ、胸痛などの症状がある場合は、至急の医療機関受診が必要です。血栓症などの可能性があるため、救急病院での受診を強く推奨します。(ピル服用中の血栓症は稀ですが、見逃すと危険なため早期対応が必要です。)

まとめ

  • ピルは避妊だけでなく、生理痛、PMS改善、肌荒れ改善など多くのメリットを持つ
  • きちんと理解し正しく使えば、女性の生活の質を大きく改善できる
  • デメリットは「正しい知識」と「医師の伴走」でカバーできる
  • とくに海外生活では、日本語で相談できる医師がいると安心

小さな生活習慣の見直しでも、気分の落ち込みやだるさを和らげることができます。無理をせず、自分のペースで心と体を整えていきましょう。

監修医紹介
波羅友里恵先生
産科婦人科・総合診療科

日本で不妊治療や周産期医療に携わり、現在はドバイで総合診療医として勤務しています。卵子凍結や不妊治療の経験もあり、キャリアやライフスタイルに合わせた生殖医療の相談が可能です。月経痛やPMS、ホルモンの乱れなど、婦人科の不調も気軽にご相談ください。

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