第63回「超簡単!ピリ辛ピントビーンスープで免疫力増強!!」

第63回「超簡単!ピリ辛ピントビーンスープで免疫力増強!!」

アメリカでの健康な食生活を応援するおすすめレシピをご紹介します。

更新日: 2023年04月10日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽に、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。

海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦33年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

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こちらはカリフォルニアとは思えない程の肌寒い日々が続いていますが、皆様如何お過ごしでしょうか。体調も崩しがちな季節でもありますので、少しでも免疫力アップの美味しい料理が食べたいものです。今回は、唐辛子関係のスパイス、免疫力を高めるクミン等を使ったスープをご紹介したいと思います。中南米の料理には欠かせない豆を使ったスープになりますが、隣人より頂いた豆で日本風にアレンジしてみました。とても評判がよいので、ぜひお試しください。

今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト

Pinto Beans(うずら豆)
Pinto Beansは、アメリカで最も人気がある豆で、メキシカン料理には欠かせません。うずらの卵のような柄なので、日本ではうずら豆と呼ばれています。 体に大事なビタミンB1、B2が含まれ、調理する時にたんぱく質が加わることで、カルシウムの吸収率が倍増、他にマグネシウム、食物繊維も豊富です。今回は、隣人より頂いたうずら豆を使います。調べた所、Safewayにて1パック約2ドル、オーガニックのものは約5ドルでした。いづれも1Lbs入り。

Cumin (クミン)
クミンとは、エジプト原産のセリ科の一年草で、エスニック料理によく使われています。カレーにも欠かせないスパイスの一つですね。クミンに含まれる豊富なビタミンAは、粘膜を健康に保つ働きがあり、ウイルスから体を守り、消化促進、肝臓からの胆汁の分泌を促してくれるので脂質の代謝促進、肌のハリのサポート迄してくれます。クミンはシードとパウダーがありますが、今回は、パウダーを使用します。トレーダージョーズで約2ドルで購入しました。

Chilli Powder(チリパウダー)
チリパウダーは、赤唐辛子をベースにクミンやオレガノ、ディル、パプリカ、ニンニク等の数種類のスパイスを合わせたミックススパイスで、香りがよく、独特の辛味を楽しむ事が出来ます。Safewayで約4ドルでした。

Cayenpepper(カイエンペッパー)
細長い形をした赤い完熟唐辛子の総称をカイエンペッパーと言い、粉末状だけでなく、そのままの形でも名称は同じようです。多国で臭み消し兼ねた辛いカイエンペッパーが好まれ、ケイジャン料理、メキシコ料理、インド料理、タイ料理のトムヤンクン、中国の四川料理、韓国のキムチ等にも使われている人気の香辛料です。脂肪燃焼にも効果があり、十数年前こちらに住む日本人の間でカイエンペッパーが大流行していたのを思い出します。今回はトレーダージョーズで約2ドルで購入しました。

Paprica(パプリカ)
パプリカは、唐辛子の中でも辛味のない品種であるパプリカをパウダー状にしたものです。元は唐辛子でしたが、スペインからハンガリーに渡った時に品種改良され、パプリカが誕生したようです。パプリカパウダーの原料は、日本で流通している野菜のパプリカとは異なります。辛味がないですが、青唐辛子のような風味があり、鮮やかな赤い色が際立つので、赤い色を出したい料理にはかかせません。グロッセリーストアーで、約2ドルで購入しました。

ピリ辛ピントビーンスープ

豆というと、日本人にとってはデザート感が強いですが、、欧米では、普通におかずとしてスープやサイドディッシュ等によく使われています。特に中南米料理には欠かせない食材ですね。このスープにさつまいもを入れることで、さつまいもの甘味がスープに溶け込んで美味しく仕上がっています。

【食材と目安の量(8人分)】印はおすすめ食材リストを参照

  • chili powder・・・小2
  • ground cumin・・・小1
  • papurika・・・小1
  • cayenne pepper・・・小1/4〜1/2
  • ベーコン厚切り・・・3〜5枚(2cmのスライス)
  •  
  • ニンニク ・・・3粒(みじん切り)
  • 玉ねぎ・・・1個(1cmの角切り) 
  • マッシュルーム・・・中5個(2ミリのスライス)
  • ベルペッパー(緑)・・・1個(1cmの角切り)
  • ベルペッパー(赤)・・・1個(1cmの角切り)
  • セロリ・・・2〜3本(1センチの角切り)
  • 人参・・・中1〜2本(1cmの角切り)
  • さつまいも・・・中1本(皮を剥いて1cmの角切り)
  • ブイヨン・・・2〜3個(ブロスでもよい)
  • ローリエ・・・2枚
  • A
  • ブラックペッパー・・・小1/2
  • 塩・・・適宜
  • 出し醤油・・・大1〜2

お料理の手順

  1. 一晩浸して2〜3倍以上に膨らんだ豆の水を切って鍋に入れ、A以外の材料をすべて入れて、水をヒタヒタに入れる。
  2. 1の鍋の材料をかき混ぜてから、蓋をして中火強にかける。沸騰したらアクを取り、火を中火弱〜弱火にし、蓋をしたまま約2、3時間そのまま火にかける。
  3. 2の豆が柔らかくなったら、Aで味を整え出来上がり。辛さがもっと欲しい場合は、カイエンペッパー、チリパウダーで補う。

【レシピのポイント】
鍋は、厚い蓋付きのもの、スロークッカーも最適です。炒める必要もなく鍋にすべてをほおり込み、沸騰したら弱火で煮るだけで出来上がります。材料Aで最後の味付けを行いますが、出し醤油を入れることによって、旨味が増します。うずら豆の量は、豆が好きな人用で少し多めです。苦手な方は減らされるとよいでしょう。

【料理を食べた方の感想】
・辛いものが大好きですが、このスープの味と辛味がマッチしていて美味しいです。
・手軽に作れるとのこと、ぜひトライしてみたいです。

今回のまとめ

クミン等のスパイス、野菜や豆の効能により免疫力がアップし、元気もりもりになれるスープはいかがでしたか。他の種類の豆で試したり、冷蔵庫で使われずに眠っている野菜等で作ってみるのも楽しそうです。更に栄養価をアップしたい場合は、食べる直前にイタリアンパセリのみじん切りやパルメザンチーズをかけていただくのもよいでしょう。お子様向けの場合、スパイスはパプリカだけを使用してください。パプリカですが、時々辛いものもありますので、入れる前に確認してからご使用ください。不順な天候が続くこの頃ですが、皆様が健康でありますように!! 

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