第14回「体も心も温まるイタリアンの王道料理”ラザニア”」
第14回「体も心も温まるイタリアンの王道料理”ラザニア”」
アメリカ在住暦30年のお料理研究家が簡単で美味しいレシピをご紹介します
更新日: 2019年01月29日
アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。
海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。
『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦30年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。
第14回「体も心も温まるイタリアンの王道料理”ラザニア”」
まだまだ寒さが厳しい季節です。今月は、体も心も温まるイタリアン、栄養満点のラザニアをご紹介します。免疫力がアップすることで風邪予防にもなり、寒い冬にはかかせませんね。 通常は、浅い容器に敷き詰めてオーブンで焼きますが、今回は、厚くて密閉出来る蓋付きのフライパンで、簡単に仕上げます。蓋をして火に掛けることで、全体がふっくら柔らかくトロッと仕上がります。
今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト
ラザニア生地
ラザニアのパスタですが、茹でる必要がないので、そのまま使用することが出来ます。面倒な作業が一つ省けますね。これは、トレーダージョーズで購入しました。値段も手頃です。
リコッタチーズ
リコッタチーズは、チーズを作った時に出る水分の乳清を煮詰めて出来たチーズのことです。リコッタとは、イタリア語で2度煮るという意味で、つまり再利用したチーズのようです。
他のチーズとは違い、乳清が原料ですから、脂肪分が少なく、さっぱりとした甘味が特徴で、くせがありません。
今回は、ボリュームたっぷりのラザニアに使用しますので、カロリー、脂肪分を抑えることが出来ますね。こちらはトレーダージョーズで購入しました。
モッツアレラチーズ
牛乳で作られたモッツアレラチーズは、鮮度が命のフレッシュチーズですが、現在は、日持ちのするタイプのものも出ています。今回は、シュレッドしてあるタイプの日持ちのするタイプの物を使います。
パルミジャーノレジャーノは、ハードタイプのチーズです。熟成によって旨味成分の塊であるアミノ酸が結晶になっているから、コクがあり、ラザニアの味の引き立ててくれます。
2つのチーズは、トレーダージョーズで購入しましたが、どこのスーパーでも購入可能です。
パスタ―ソース
パスタソースです。色々な種類があり、どこのスーパーでも購入出来ます。今回は、このタイプの物を使用しました。Costcoで、3本セットを購入。
米ナス
現地のスーパーの野菜売り場で必ず見かける米ナス。とても大きいし、なかなか手がでないですね。この米ナスですが、アクを上手にとって加熱するととてもおいしい1品になります。現地スーパーで購入出来ます。ただ、紫の表面がキレイで、ハリのあるものを選んでください。
「簡単な栄養満点ラザニア」
茹でなくてよいパスタを使用して作ります。牛挽き肉を柔らかく仕上げますので、食べる時にボソボソせずいただくことが出来ます。材料を揃え重ねるだけでできますので、ぜひ、お試しください。
【食材と目安の量(6~8人分)】 ★印はおすすめ食材リストを参照
・★ラザニア用パスタ・・・8枚位
・牛挽き肉・・・1lbs
・赤ワイン・・・100cc
【A】
・ブラックペッパー・・・小1
・ローリエ・・・1枚
・オレガノ、ディル、バジル・・・あれば適宜
・ケチャップ・・・100cc
・ウスターソース・・・大2
・醤油・・・大1
・★米ナス(縦半分に切り、さらに横半分に切り、5ミリのスライス)・・・1個
・塩・・・適宜
・オリーブオイル・・・適宜
・★リコッタチーズ・・・1パック
・ほうれん草(軽くゆで、固く絞る)・・・1パックまたは1束
・★モッツアレラチーズ(シュレッド)・・・1パック
・パルミジャーノレジャーノ・・・適宜
【お料理の手順】
1:(下準備)牛挽き肉をボールに入れ、赤ワインを入れて、よく練っておく。
3: 中火強で、鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくを炒め、玉ねぎを入れて、しんなりするまで炒める。(5分位)
4: 次に、1の肉を入れ、炒める。ほぐれて肉に火が通ったら、キッチンペーパー利用して、水分、脂分を吸い取る。次にマッシュルーム、赤ピーマンを炒める。
6: 茹でて固く絞ったほうれん草とリコタチーズを混ぜ合わせておく。
7: フライパンに、ソース、パスタ、ソース、ナス、リコッタチーズ、モッツアレラチーズ、パスタ、ソース、ナス、リコッタチーズ、モッツアレラチーズ、パスタ、ソース、モッツアレラチーズの順に入れて蓋をする。
8: 7を中火にかけ、沸騰したら、弱火にして(蓋が少し動く程度の弱さ)20分。蓋を開けてチーズが溶けていたら、パルミジャーノレジャーノを掛け、イタリアンパセリをふり、蓋をし、火を消して、15分余熱で置いておく。
【このレシピのポイント】
たくさんの食材が詰まった、栄養たっぷりのラザニアです。挽き肉を炒めた後、キッチンペーパーで水分を取る事で、肉の脂を除去することが出来、水分も調整出来ます。
下準備の挽き肉は、赤ワインを入れて混ぜることで、柔らかな肉になり、炒めた時に均一に細かくなります。
料理を食べた方の感想
「ラザニア」
・イタリアンの王道のラザニアがとてもヘルシーにたくさん食べられる一品!面倒なオーブンを使わずに作れるのでビックリ&おススメです。
・お鍋1つでこんなに美味しいラザニアができるなんて!子供のごはんにも大人のワインのおともにもピッタリ。パクパク食べれて飽きの来ない一品。見た目も良いし、ポットラックにもおススメです。
今回のまとめ
栄養満点、胃もたれのしないラザニアは、いかがでしたでしょうか。パスタを茹でる手間もいらないし、オーブンを使わずに出来るのも節約になり、嬉しい限りですね。
バレンタインデーのディナーとしても、嬉しい1品ではないでしょうか。ご家族での食事、ポットラックパーティー等でも、喜ばれることでしょう。
今回の完成写真はオーブンで作った写真も掲載しています。もしも、オーブンで焼きたい場合は、360°Fで、30分程度です。
みなさん是非トライしてみてください。