Back to School! – アメリカの学校事情 –
Back to School! – アメリカの学校事情 –
新学期に向けての準備や、アメリカの学校の雰囲気をお届けします
更新日: 2015年08月18日
この9月から初めてアメリカで学校に通い始める子供たちやそのご家族は、新しい学校の始まりにちょっとドキドキしますよね。ちなみに、2015年のニューヨーク市の公立校の始業は9月9日(水)。日本でよく見られる「始業式」と言ったような行事はありませんので、初日から普通の授業が始まります。
キンダーガーデンを除いては、午後まで普通に授業があると思いますので、当然ランチも持参することになります。もし、初めての事でわからない事があれば、早ければ8月の最終週、もしくは9月の1週目から学校の事務局が開いて誰かがいると思いますので、E-mailをしてみるか、実際に学校へ行って色々と聞いてみれば教えてくれると思います。
わからない事があれば、「聞く」のが基本のアメリカ、待っていても情報が来ないことが多いので、わからない事はどんどん聞くようにしましょう。
持ち物の準備
さて、学校に行くためにどのようなものを準備するのでしょうか。筆者の経験からの話をしますので、対象は小学校です。全部のケースにはまらないことを了承くださいね。私の子供が通っている学校では、新学期が始まる前にSupply listが配られます。これは、新しい担当の先生がクラスに必要だと思われる文具類をリストにしたもので、各家庭へを配ります。受け取った側は、これらの文具を買い揃えて、学校の初日に持って行き、集まった文具はクラスの中で共有で使います。ある種、学校(クラス)への寄付と言うことになります。
このサプライリスト、早めに買い揃えておかないと学校が始まる頃にはそこらじゅうで欠品を起こしていて、買い揃えられないと言う事態に陥ります。たぶん、全米で同じようなことが起こっているのでしょう。あのAmazonでさえ、在庫切れになりますので、早め早めに準備されることをお勧めします。
でも、もし初日に全部が揃っていなくてもご心配なく。先生に一言「今日は持ってこられなかったが、手に入ったらすぐに持ってきます」と言っておけば大丈夫です。こういった締め切りが日本と違ってかなりゆるいので、どうして出来なかったのかだけを伝えておけば相手は納得してくれます。
知っておきたい事として、アメリカの学校ではよく、クラスへ「寄付」することを依頼されることがあります。学校を選ぶ際に、どうして「良い学校地区」を選ぶか。それは家計に余裕のある家族が集まっている地域に住めば、こういった学校への寄付が滞りなく寄せられて、学校の運営がスムーズになると言うこともあるのです。
学校初日の持ち物ですが、特に担当の先生から指定がない限り、筆記用具などを持っていく必要はありません。筆箱や下敷きといったものを文具売り場で見かけないと思いますが、それもそのはず、もっていく必要がないのです。先に述べたサプライリストには、鉛筆や消しゴム、色鉛筆などが含まれており、それらを使ってクラスを進めるので、個人で持ち込む必要はないということです。小さなことですが、文化の違いを感じさせられます。
バックパックの選び方
次に、子供たちに欠かせないのはバックパック。Book bags(Book Baggy)とも言います。通常7月下旬ごろから、大手メーカーより新作のブックバッグがどんどん市場に出回ります。人気のあるデザインは9月になるまでに売り切れることがあるので、気に入ったのがあれば早めにオーダーするほうが良いかも知れません。
こちらでよく見かけるのは、Pottery Barn kids、LL Bean、Lands Endなど。その他、メージャーなお店であれば、この時期はどこでもバックパックを作っていますし、人気キャラクターのバッグもあります。
選ぶポイントは、子供達が毎日使うものですから、見た目のデザインよりも、丈夫なつくりや実用的なデザインなものを選ぶのが賢い選択と言えるでしょう。洗える素材かどうかも大事なポイントかも知れません。実際に子供を連れて行って試させるのが一番ですが、オンラインで頼んでしまうのが主流なここアメリカ、オンラインで探すほうがはるかに多くの選択肢があります。オンラインでオーダーする場合は、返品のポリシー、その場合のShipping feeがどうなるかをチェックしておくのも重要です。
また、パーソナライズと呼んで、その子供用に名前を入れたり、アップリケを付けたり、既成のデザインにちょっとした味付けをする事ができるところもあります。同じでデザインのカバンを持っている子がクラスに居ても、名前が入っていたりすると間違いを起こさないですし、個性が出せます。お子さんが喜ぶデザインの実用的なブックバッグが見つかると新学期を楽しく迎えられますよ。
アメリカのお弁当事情
そうそう、お母様方が意外に気にしてるのはランチではありませんか?「何を持たせたらいいの?」って思いますよね。こちらの学校で、子供たちがよくお弁当として持ってくるのは、「サンドウィッチ」「フルーツ」「スナック」。こちらのランチは、ランチルームでがやがやとしゃべりながら食べる事が多いので、フィンガーフード(手で持って食べられるもの)が多いように見受けます。学校にもよりますが、ランチ時間が20分程度のところも多いので、ランチを持たせる場合は、食べやすいものを持たせてあげるのが一番でしょう。
新学期を迎えて、一番緊張してがんばっているの子供たちです。ランチくらいは食べなれたお母さんの味でほっと一息つけると、新環境に慣れるのも早いはずですので、あまり気負いせずに、お子さんの好きなものを持たせてあげてくださいね。
また、学校によっては、ホットランチと呼ばれる作り立てランチを提供したりしています。大抵有料になりますがかなり安いですし、そこのキッチンで作られたランチが提供されます。但し、内容はピザだったり、グリルドチーズサンドイッチだったりと、ありきたりのものになります。これが私学になると、素敵なカフェテラスがあり、ランチはバフェで、フルーツや野菜たっぷりと言った内容になっているそうですよ。公立校と私学校との違いはまたの機会に。
さぁ、学校が始まります!皆さん、準備は良いですか?