West Villageのフレンチビストロ「Buvette」
West Villageのフレンチビストロ「Buvette」
カジュアルな雰囲気で楽しめる穴場のフレンチレストランをご紹介します。
更新日: 2015年09月30日
星の数ほどのレストランがひしめき合うニューヨーク。その中でも、この街を熟知したリダックだからこそお届けできる「人には教えたくない、ちょっと特別なお店」をこっそりお教えします。
今回は、West Villageにあるフレンチビストロ「Buvette」をご紹介。ぱっと見ただけでは読み方がわからないこちらのお店、「ブヴェット」と発音します。
パリとニューヨークに店舗があり、カジュアルな雰囲気の中で美味しい料理とワインを楽しむことが出来ます。
ワッフルやプロシュートを添えたオムレツなどを頂けるランチも人気ですが、今回はディナータイムに行ってみました。
お店に入ってすぐに目につくのは、左手の壁一面のチョークボードで紹介されるワインリスト。 ボトルでも$30ドル代~とお手ごろな価格のワインが多いのが嬉しいポイントです。
小さめのテーブルが並ぶこじんまりとした店内は、ディナータイムにも関わらず、カウンターで1人ワインを飲みながら読書を楽しむ人もいる位、気取らない雰囲気が心地良いです。
Buvetteのメニューはタパスサイズの小皿料理がメインで、アペタイザーはどれも$9とリーズナブル。
複数メニューを選べるセットがお得です。
今回はアペタイザー3種類を選べるセット($21)で、チキンレバーのムース、ダックコンフィ、ソーセージをオーダーしました。
レバームースはとってもクリーミー。新鮮なレバーの甘さがたまりません!外はパリっと、中はふんわり焼かれたバゲットが添えられていています。ダックコンフィはほぐした鴨肉をクリームなどで味付けしたものが小さなポットいっぱいに。こちらもバゲットと一緒に頂きます。ソーセージは厚切りのサラミのようなしっかりとした歯ごたえ。ハーブが効いていて、その他2品のクリーミーさとのコントラストが良いです。
メインはお肉、シーフードからそれぞれ2品、プラス野菜のサイドでビーツのタルタルソース添えを頼みました。
メインとはいえ、こちらも小皿サイズ。色々なメニューを頼んでシェアするのがオススメです。
まずはシーフードメニューから、プロバンス地方の伝統料理、塩鱈(Cod)のブランダードとタコのサラダを。ブランダードは、ほぐした塩鱈の身をオリーブオイルとにんにく、ミルクで練ったディップ状の料理で、バゲットにつけていただきます。このにんにく風味の味付けがなんとも絶妙で、たっぷりバゲットに乗せて頬張るとそこはもうプロバンス?という感じの気持ちになります。クリーミーな余韻をさっぱりとさせるタコのサラダとの組み合わせがまた良かったです。
素朴でフレッシュな甘さが美味しいビーツもサイドの箸休めというにはもったいないくらい印象に残る一品ですが、後に控えるお肉のメインに進みましょう。
どちらもBuvetteの人気メニュー、ステーキタルタルとダックのシチューをオーダー。照明が暗いので分かりづらいですが、タルタルは新鮮なのが見た目にも分かるお肉の色合い。ケッパーの風味が効いていてさっぱりといくらでも食べられます。ダックのシチューはポットからはみ出る骨付きのもも肉が豪快。フランスの田舎を思い出させる(行った事はありませんが)、ホッと胃が落ち着く味です。シチューの底にはアペタイザーでも頼んだソーセージが隠れていて、小ぶりなものの食べ応えがある一品でした。
しめくくりはやはり・・別腹のデザートで!食欲の秋を言い訳に、2品オーダーしてしまいました。
タルトタタンとチョコレートケーキ。実はBuvetteで一番楽しみにしていたのはこのデザートだったりします。
タルトタタンにかかっているのは生クリームではなく、サワークリーム。キャラメル状になったリンゴの香ばしさと、このサワークリームのまろやかさのハーモニーがたまりません。チョコレートケーキの方は、ほぼ生チョコ?と思うくらいの濃厚さにも関わらず、後味の軽さに驚きます。ここまであれだけ食べておきながら、デザートの二皿があっという間に無くなったのは食欲のせいだけではないでしょう。アメリカ暮らしの中でも、甘過ぎないスイーツに出会える貴重なお店のひとつですね。
色々なお料理が少しづつ楽しめる小皿料理が魅力のBuvette、お腹いっぱい満足できました。女子会や、おつまみとワインを・・といった用途には特におススメです!
ちなみに、お店が狭く予約も受け付けていないのでなるべく早い時間に行かれる事をお勧めします。
今回は頼みませんでしたが、チーズのメニューもたくさんあったので、次回はチーズとワインをメインに楽しみたいと思いました。