第5回 本帰国を見据えて、米国での個人投資の続け方・終わらせ方を考えておこう!
第5回 本帰国を見据えて、米国での個人投資の続け方・終わらせ方を考えておこう!
米国公認会計士のベテラン駐在員がアメリカのポイ活の基本を解説します
更新日: 2025年01月10日
新年最初の記事は、ポイ活番外の投資・資産関連についてお話させていただきます。ポイ活は、特に駐在前半の加入ボーナスハントに意識が向きますが、だんだんアメリカ生活にも慣れてくると、ドルと円の両にらみで先々の個人資産に思いが巡ってくることかと思います。 本記事は、日本からの駐在員の方を読者に想定していますので、いつかはやってくる本帰国を見据えて、今から意識しておくと有用と思われるポイントを解説します。
以前に番外編として、「米国で個人投資を始めるヒント~株式&CD~」という記事を書きましたが、今回はそのように始めた米国での個人投資の続け方・終わらせ方について考えてみます。走っている中で、ゴール地点のイメージがあるかないかで、だいぶ心持ちが違うかと思います。「ポイ活」は、そのためたポイントを何に使うかはある程度明確かと思います。フライトマイルに変えて旅行費用の足しにする、などです。
では、株式なり暗号通貨なりでアメリカで始めた投資はどこに行きつくのでしょうか。それは本当に個々人で様々かと思います。帰国後の不動産資金、ご子女の教育費、老後への備え、等々。用途は様々としても、いざ使うときにはいずれにしても証券等から現預金の状態に替える必要がありますね。ではそれがいつなのか、アメリカでドルで使うのか、日本で円で使うのか。帰国前に全銘柄を手じまい、現預金化して日本に送金、というのが一番シンプルでわかりやすいですが、帰国後も米国の口座で投資を続けたいという方もいらっしゃるかと思います。
日本帰国後も継続可能な証券口座は前回紹介しましたね。投資の続け方も大事ですが、いざお金に変えるときも重要です。幸いにも値上がりして利益を伴って現金化した場合、その利益には当然税金が発生するためです。駐在中は、勤め先から確定申告の手続きのサポートを受けられている方も、本帰国後はそうはいかないかもしれません。税の専門知識がない個人としては不安ですね。ネットで情報を拾おうにも、ポイ活の方法や米国株の投資方法などのサイトは多い一方で、税金に関する情報は少なく、かつ難しいです。
私自身いずれ来る帰任のときを思って気になっていたので、米国公認会計士の大森さんにリダックで特典紹介している無料30分相談のキャンペーンを活用して、実際に相談してみました。実際の相談内容は個別事情があるため記事にはしませんが、とてもわかりやすく丁寧にご対応いただけました。アメリカでの税金や確定申告などで相談したいことがある方は、キャンペーンを利用してみてはいかがでしょうか。
私は、帰国後も米国口座で投資は続けたいと思っているので、その際に忘れてはならない手続きとして、帰国時に「Form W-8BEN」という書式を米国証券口座に提出することの重要性を確認しました。帰国により米国非居住者となることを正式に通知するもので、居住・非居住ステータスは納税において非常に重要であるため欠かせない手続きです。
また、勤め先が確定申告のサポートをしている場合、その規程を確認しておくことも大事だと感じました。個人の投資利益も含めたあらゆる所得の申告となりますので、米国での投資は会社がサポートしてくれている駐在期間中で手じまいして、帰国後は日本で心機一転、というのも合理的な選択肢となると思います。
今年は大統領も変わり、経済状況から目が離せませんが、皆さまのポイ活や投資活動がアメリカ生活に彩りを加えることを願っております。
ケニー
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記事一覧
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