自分の卵子貯蓄量を知ろう!~卵子の量と質~

自分の卵子貯蓄量を知ろう!~卵子の量と質~

アメリカでストレスフリーな不妊治療をするためのTipsをお伝えします!

更新日: 2024年12月10日

女性の卵巣の発育は、その女性が胎児である時から始まっています。
女性の卵巣は、男性が精巣のように精子を新たに作るような機能を持っておらず、生まれた時点で持っている卵子の細胞が思春期まで待機の状態を経て、生理周期を迎える度に数が減り続けていきます。

卵巣の貯蓄量は人によって異なり、20代後半から減少を始める方が多いです。
AMH (卵巣貯蓄量を示す為によく使われるホルモン) は、数値が大きいと貯蓄量が多く、逆に数値が小さいと貯蓄量が少ないことを意味し、目安として正常値は1-4されています。(年齢によって多少変わります)

AMHが低い場合、卵巣の中の基礎卵胞が少ない事が超音波で確認してする事ができます。
AMHの数値が1以下の場合、左右の卵巣からそれぞれ5つ以下の卵子が見える様なイメージです。
逆にAMHが高い場合には、超音波で確認できる基礎卵胞が多くなりますが、高ければ高いほど良いというわけでもありません。AMHが4以上になると、多嚢胞卵巣症候群の可能性が高く、不規則な排卵や無排卵の様な状況が疑われます。実際に多嚢胞卵巣症候群である場合、インスリン抵抗と関係し、他の内分泌疾患との関わりも存在します。

一方、AMHの数値と卵子の質の関係性は全くありません。
女性が年齢を重ねるにつれて、貯蓄量が減ると同時に卵子の染色体異常が増加します。良く知られている、35歳を境目に流産の確率が上がってしまうというお話は、この染色体異常が増加する事が原因です。 しかし、卵子の正常率は、35歳の誕生日を境に急落するという訳ではありません。卵子の衰えは、皆さんが想像するよりも早くに始まっていて、35歳の女性が持つ卵子は平均にして約50−60%だと言われています。
実際、クリニックで体外受精の治療後胚の染色体異常をチェック (PGT)が行なわれる場合、35歳の患者さんの場合、高確率で異常な胚の検出が予想されています。

そこで、卵巣貯蓄量の低い方の場合、30代後半-40歳前後に体外受精を始めようとするのは自然の逆境に挑む事となりますので、一回の治療サイクルで結果が思う様に成功出来ない事があるのも不思議ではありません。
また、逆に卵巣貯蓄量がとても良い方でも40歳前後になると不正常胚の確率は90%以上となりますので、体外受精をしたとしても良い結果がすぐに出ない事は考えられます。

現代社会で生きる女性は、20代で出産を考えられる事が難しくなっています。
まずは自分の卵巣貯蓄量を知ることから始めて、子を持つ為の準備を予めしっかりと考えておく事をお勧めします。

もし、今回のお話でもっとこんな事が聞いてみたい・詳しく知りたい、またアメリカでの卵子凍結や不妊治療に関してもっと知りたいという方はお気軽に
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また、ホームページ(www.betterfreeze.com)にもお気軽にお立ち寄りください。

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