第83回「クリスマスに フィデウアはいかが?」

第83回「クリスマスに フィデウアはいかが?」

アメリカでの健康な食生活を応援するおすすめレシピをご紹介します。

更新日: 2024年12月11日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽に、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。

海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦33年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

第83回「クリスマスに フィデウアはいかが?」

本当に早かった一年。気がついたら2024年も残す所わずかとなってしまいました。そして子供達が楽しみにしているクリスマスがそこまでやってきています。そんなクリスマスに簡単でおいしいフィデウアを作ってみませんか。スペインと言えばパエリアと思い浮かべる方も多いと思いますが、フィデウアはそのパスタ版です。たまたま米がなくてパスタで代用した料理のようです。簡単に作れて魚介の美味しさを堪能出来るのが嬉しいですね。

今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト

フェデリーニ(細めのパスタ) 
フェデリーニはパスタの種類の一つでイタリア語では、糸、薄い、と言う意味で、カッペリーニの次に細いパスタです。湯で時間が短くて済み、ツルツルした食感があるので、冷静パスタとしてよく使われます。皆さん大好きなたらこスパゲティーもこの太さがピッタリ!今回は、グロッセリーストアにて1パック約3.5ドルで購入しました。

サフラン
サフランは、血管を広げたり、血液をサラサラにする血行改善効果があります。私が育った実家の庭には、毎年綺麗な紫色のサフランの花が咲いていました。祖母が大事に育て、薬草として雌しべを収穫していたので、幼い頃から黄色いサフラン入りの湯を飲んでいた記憶があります。約60年前の話ですので、パエリアのサフランと知らずでしたが、その当時収穫したサフランはあまり料理には使われていなかったように思います。今回はトレーダージョーズで約7ドルで購入しました。

有頭海老
近年では、地球規模の環境汚染が加速化しているので、安心して食べられますよ、、とは言えない時代に突入してしまいました。それでもなるべく良いものを下処理を念入りに美味しく頂きたいものです。今回は、Costcoにて、冷凍コーナーより、大パック約22ドルで購入しました。残りはお正月にも使えそうですね。

トマトペースト
今回は、PomiのDouble Tometo paste を購入しましたが、味が凝縮されていて、大変美味しいので、驚きました。ぜひ、お試しください。グロッセリーストアで約3.5ドルで購入しました。

ファディウア(ロングパスタ)

海老、イカの下処理が終えていれば、わずか15分もかからずに出来てしまうパスタ料理ですが、魚介の旨味を味わえるように海老は頭付き、小イカは丸ごと使います。我が家には、パエリア用鍋がないので、大きなステンレスのフライパンを使って作ります。

【食材と目安の量(2-3人分)】印はおすすめ食材リストを参照

有頭海老・・・8〜10尾(よく洗い背わたを取り、ヒゲを半分の長さにし、尾の先は1ミリ程度切り落とし、水気を拭き取る)
小イカ・・・300g(塩水でよく洗い、水気を拭き取る)
玉ねぎ大・・・1/2 個(みじん切り)
にんにく・・・1かけ(みじん切り)
サフラン・・・2つまみ(100ccの湯に入れる)
水・・・500cc〜600cc
コンソメの素・・・大2
トマトペースト・・・大3〜4
アンチョビー・・・2枚(みじん切り)
オリーブオイル・・・各々大1(海老、小イカ、玉ねぎ、パスタで使用)
フェデリーニ(パスタ)・・・300〜400g(ロングパスタを4つに折る。約5㎝)
ブラックペッパー・・・適宜
塩・・・適宜
イタリアンパセリ・・・2、3本(粗みじん切り)

お料理の手順

下準備 100ccの湯にサフランを入れておく。

海老の下処理の後、海老に片栗粉、塩をかけて汚れ、ぬめり、臭みを取り洗い流し、キッチンペーパーで拭き取る。海老におろしにんにく、塩、ブラックペッパー、オリーブオイルをかけ 海老によく馴染ませておく。

  1. 小イカの下処理を済ませたら、少イカにおろしショウガ、塩、ブラックペッパー、オリーブオイルをかけ、小イカによく馴染ませておく。 
  2. パエリア鍋、又は大フライパンを強火で熱し、オリーブオイルを回し入れたら、1の海老を入れて両面焦げ目をつける。中まで火が通らなくてよい。
  3. 3を器にだしたら、また強火でフライパンを熱し、同様にして小イカに火を軽く通して、器に移す。次にフライパンにオリーブオイルを入れ、にんにくを炒め次に玉ねぎを透き通る感じ迄炒める。
  4. 4のフライパンを洗わずにオリーブオイルを入れ、にんにく、次に玉ねぎを炒める。玉ねぎが透き通ったら、乾燥したままの短いパスタを入れ、よくオイルを馴染ませる。足りないようなら少しオリーブオイルを足す。次にサフラン湯、ひたひたになる位の水、コンソメスープの素、トマトペースト、アンチョビーを入れ、全体に混ぜ合わせてから、ブラックペッパー、塩で味を整え、蓋をし弱火強で約6分。
  5. 5の蓋を開けてパスタの味を見て足りなければ塩を足し、海老、イカをパスタの上に綺麗に並べて蓋をし、更に6分火にかける。
  6. 6の焦げを追加したい場合、火の通りが心配な場合は、オーブンをBroil に設定し、フライパンの蓋を外して約3分から5分程度焼く。オーブンから出したら、パセリを振って出来上がり。

【レシピのポイント】
難しそうなイメージですが、とても簡単なパスタパエリアです。魚介類は、冷凍でもかまいませんが、生を購入されるとよいでしょう。この料理では、生の海老、イカの処理をきちんとされると、失敗なく美味しく仕上がります。あまり火を通し過ぎないこともポイントでしょうか。パスタの太さは、一番細いパスタでなく、次に細いパスタが美味しく頂けるでしょう。今回は、フェデリーニの太さの#2を購入しました。

【料理を食べた方の感想】
・深みのある味のパスタが美味しかったです。海老はプリプリでした。
・美味しくて豪華な感じなのにビックリ。簡単とのことなので、トライしてみます。
・子供達も喜んで食べていたので、早速トライし、我が家のメニューにしたいです。  

今回のまとめ

なかなか覚えにくい料理名なので、いつもパスタパエリアと伝えています。Costcoで購入した有頭海老は、なんと4LBS入りです。海老が大好きな方、来客の多いご家庭では、海老を使った料理を何度か楽めそうです。海老の頭を使ったスープも絶品ですので、ぜひお試しください。またお正月にもこの海老が大活躍してくれそう。。。残り少ない2024年ですが、体調を崩すことなく、ご家族で楽しい時間をお過ごしください。

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