第50回「形が崩れない!キレイなロールキャベツ」

第50回「形が崩れない!キレイなロールキャベツ」

アメリカ在住暦33年のお料理研究家が簡単で美味しいレシピをご紹介します。

更新日: 2022年03月02日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。

海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦33年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

第50回「形が崩れない!キレイなロールキャベツ」

まだまだ寒い日が続くこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
アメリカは、広大な大陸ですので、極寒な地方もあれば春を迎えた地方もあるかと思います。ここシリコンバレーは、暖かくなったかと思うと、翌日かなり冷え込んだりと不安定な気候が続いています。
どうぞ、体調を崩すことなく、お元気で過ごされますようお祈りしています。そんな願いを込めて、今回は、ヘルシーでボリュームたっぷりのロールキャベツをご紹介したいと思います。

今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト

キヌア
「第16回春いっぱいのサラダ」でご紹介済みですが、今回もキヌアご紹介致します。栄養価が高く、グルテンフリーでもあり、ダイエットの食材としても大人気のキヌアにはいくつか種類があります。今回は、ミックスされたものを使用します。白キヌアは、くせが少なく柔らかい食感で、黒、赤キヌアは、噛みごたえがあります。前回同様、トレーダージョーズのパック入りを約4ドルで購入しました。


パンチェッタ
パンチェッタとはイタリア語で、豚バラ肉を塩漬けし、乾燥や熟成を繰り返して作られたもので、料理の味を引き立ててくれるので、様々な料理に活用されています。今回は、手軽に使えるトレーダージョーズの細切れになっているパックのものを約4ドル弱で購入しました。

ロールキャベツ

ロールキャベツは、みんなのレシピの掲載当初にリクエストを頂いておりましたが、なんと数年が流れてしまいました。キャベツは1年中いつでもどこでも安く購入出来て、煮ても焼いても生でも美味しくいただける食材なので、みんなのレシピにも何度も登場しています。そんな万能選手のキャベツを使って、ヘルシーなロールキャベツに挑戦です。キーポイントは、キャベツの葉が崩れず煮込む事が出来ることでしょうか。ぜひお試しください。

【食材と目安の量(4人分、8個分)】印はおすすめ食材リストを参照

A
  • 玉ねぎ・・・中1/2個 (みじん切り、軽く炒めておく)
  • 鶏挽き肉・・・240g(白ワイン大1、塩、コショウを少々入れて混ぜておく)
  • パン粉・・・1/2 カップ (ミルク大2で混ぜておく)
  • ナツメグ・・・少々
  • にんにく・・・1かけ(すりおろす)
  • 根しょうが・・・大!/2 すりおろす)
  • 卵・・・1個
  • キヌア・・・大2(茹でて、よく絞っておく)
  • トマト缶(ダイスタイプ)・・・1/2〜1缶(好みで)
  • パンチェッタ・・・大3
  • 中華風チキンスープの素・・・大2〜3(キューブは2〜3個)
  • 塩、ブラックペッパー・・・適宜
  • イタリアンパセリ・・・適宜(みじん切り)
  • キャベツのゆで汁・・・適宜

お料理の手順

<下準備> ・キヌアを茹でて洗い、水分を切っておく。
  1. キャベツの芯を除いて、まるごと入る鍋で茹でる。火が通ったら、外側からはがれて来るので、ザルにあげる。キャベツの葉の白い部分をそぎ落とし、みじん切りにしておく。ゆで汁はスープに使用するので、取っておく。
  2. Aの材料をすべてボールに入れ、少し粘りが出るまで混ぜ合わせる。1でそぎ落としたキャベツの白い部分をみじん切りにしたキャベツを絞ってボールに入れて、更に混ぜ合わせる。
  3. 2を8等分に分けて、最初に小さい葉に包んだ後、更に大きめの葉で巻いて、最後に片側の葉が出たままになっている箇所を押し込む。
  4. 3を、隙間があまり出来ないよう、鍋に並べて、トマト缶、しめじ、パンチェッタ、チキンスープの素を入れてから、1の湯で汁をヒタヒタに入れて火に掛ける。
  5. 4が沸騰したら、落し蓋をして弱火〜弱火強にして、約1時間程度煮る。スープに浸っていないキャベツロールに、時々上からスープをかける。スープの量が2/3程度になったら、塩、コショウを適宜入れて味を整える。器に盛ってから刻みパセリをふりかける。

【レシピのポイント】
キャベツを茹でる時には、上記の方法で行うと失敗がなく、まるごと短時間で茹でる事が出来ます。余ったキャベツは、サラダ、みそ汁の具、胡麻和えと色々利用出来ますので、嬉しいですね。
キャベツを茹でた汁は、とてもよい野菜だしが出ています。シチューやカレーライス、みそ汁、煮物等にぜひご利用ください。

【料理を食べた方の感想】
・見た目がとてもキレイ。美味しくいただきました。
・優しい味で柔らかなので、お子様、お年寄りの方にも喜ばれそう。

今回のまとめ

今回は、シンプルなキャベツロールでしたが、シュレッドチーズをかけてオーブントースターで少し焼いたりするとお子様に喜ばれるチーズキャベツロールに変身!!皆さんのアイデアで色々と試していただけたら嬉しいです。キヌアを具に混ぜ合わせましたが、味も食感もグレードアップした感じです。ご家族様の健康のためにも、毎日の食卓にキヌア等の健康食品を使われるのもよいかと思います。どうぞ免疫力アップの食生活でお元気でお過ごし下さい。

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