第24回「温かいミートローフでメリークリスマス!」

第24回「温かいミートローフでメリークリスマス!」

アメリカ在住暦30年のお料理研究家が簡単で美味しいレシピをご紹介します。

更新日: 2019年11月20日

アメリカで新生活が始まると日本のスーパーで気軽で、かつ、安価だった食材が急に手に入らなくなり、得意料理のレシピがガラっと変わってしまった、という方も多いかと思います。
海外という慣れない環境で、食材も変わり、家族や自分自身にとって美味しくて健康的で、簡単に作れる料理はなかなか見つけるのが難しいですよね。さらに、日本ではあまり馴染みのないみんなで持ち寄りながらのパーティー「ポットラック」に招待された時のメニューは”日本食が良いのか”、”冷めても美味しいか”、”食べやすいか”など頭を悩ませます。

『みんなのレシピ』では、アメリカ在住暦30年のお料理研究家が日本でもお馴染みの料理から日本ではあまり目にしない食材を使ったレシピまで、誰でも簡単に作れて、健康で、美味しいお料理レシピを紹介していきます。

第24回「温かいミートローフでメリークリスマス!」

今年は、自然災害が多く、とても不安を感じる年になってしまいました。こんな時だからこそ、家族、友達、そしてご近所の方達と笑顔で過ごせる日々にしたいものですね。今回はそんなニーズに答えて、簡単でたくさん出来るミートローフをご紹介したいと思います。つい先日、アメリカ最大行事のサンクスギービングが終えたばかりですが、皆さん楽しい時間を過ごされたのではないでしょうか。そして今はクリスマスを待つばかりですね。どうぞよい一年の締めくくりになりますよう、お祈り致します。

今回号のレシピに使うおすすめ食材リスト

フェンネル

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フェンネルは、古代ギリシャ、ローマ時代から食用、薬用として広く利用されてきたハーブです。葉、茎は食用になりますが、消化促進、消臭、肥満防止に効果があるのは嬉しいですね。今回は、サラダで使用します。スーパー等、何処でも購入可能ですが、こちらはファーマーズマーケットで葉もついた物を購入しました。皆さんご存知のスパイスとしてのフェンネルは、西洋では魚料理、インドではカレー、中国では五香粉の材料として用いられています。


Melodeious Blend (冷凍ミックスベジタブル)

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以前は日本でお馴染みのミックスベジタブル(グリンピース、人参、コーン)を使用していましたが、今回は、ひよこ豆、レンズ豆の入った物を利用します。手間いらずで、栄養価もグーンとアップするのは嬉しいですね。こちらは、トレーダージョーズで購入しました。


パンチェッタ

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ミートローフの味を深めるため、パンチェッタを挽き肉に混ぜます。パンチェッタは、イタリア語でバラ肉の事ですが、塩漬けしたバラ肉も同様にパンチェッタと呼ばれています。ベーコンはそれを燻製にしたものですが、ベーコンより、旨味があり、パスタやスープ等にも使われます。

温かいミートローフ

厚手の鍋と密閉度の高い蓋を利用して、蒸し焼きにします。最後にオーブンでブロイルしますので、鍋からキャセロール等に移す場合は、パーチメントペーパーを鍋の底に敷いてください。移動が楽になります。混ぜ込んだ挽き肉の真ん中はゆで卵が入ります。ミートローフの形にしたまわりには、付け合わせの野菜をポンポンと入れておくだけで出来上がり。デミグラスソースは、材料を入れて煮込むだけで簡単に出来上がります。。

【食材と目安の量(6〜8人分)】 ★印はおすすめ食材リストを参照
※この料理で使用するカップは、アメリカカップになります。(約250cc)

  • ゆで卵・・・3~4個(先に作っておく)

【A】

  • 牛挽き肉・・・1.4lbsくらい (赤ワイン100ccで良く混ぜ合わせる)
  • 卵・・・2個
  • 砂糖・・・小1
  • 塩・・・小1
  • ナツメグ・・・小1
  • オールスパイス・・・小1/3
  • ブラックペッパー・・・小1/2
  • ★パンチェッタ(粗みじん)・・・大3

【B】

  • 玉ねぎ(みじん切り)・・・中1個
  • パン粉・・・1カップ(ミルク70ccで良く混ぜ合わせる)
  • ★ミックスベジタブル・・・1カップ

【付け合わせ】※切り方は写真参照

  • ジャガイモ・・・小6~8個程度
  • 人参・・・1本
  • セロリ・・・2本
  • 玉ねぎ・・・1個
  • ブロッコリー・・・1株

【C】

  • 塩、ブラックペッパー、オリーブオイル・・・少々

【デミグラスソース】少しトロっとするまで煮込む

  • 赤ワイン・・・200cc
  • ブイヨン・・・小1、または1キューブ
  • ウスターソース・・・200cc
  • とんかつソース・・・100cc
  • だし醤油・・・大1
  • ケチャップ・・・200cc
  • 砂糖・・・大3
  • ブラックペッパー・・・適宜

【お料理の手順】

  1. Aをボールに入れ、粘りが出るまで良く混ぜ合わせる。
  2. 1にBを入れ、更に良く混ぜ合わせる。
  3. 厚手のフライパンにクッキングペーパーを敷いて、2の半分を真ん中に棒状に広げ、ゆで卵を置く。
  4. 3の上に、2の残りをかぶせて写真のような形にし、オリーブオイルをまぶし、両脇に付け合わせの野菜をポンポンと置いて、Cをふり掛ける。
  5. 蓋をして中火強にかけ5分。その後中火弱〜弱火強にし、約30分置く。ジャガイモに串が通る固さになったら出来上がり。
  6. フライパンからバットに移し、ブロッコリーを載せて、Cをふり掛ける。
  7. オーブンをブロイルに設定し、オーブンの中段に入れ、約10分程度。表面に焼き色がついたら出来上がり。

【このレシピのポイント】
ダイナミックな料理が、意外に簡単に出来るのが嬉しいですね。ミートローフは柔らかめに仕上がりますので、お年寄り、小さなお子様ににも喜ばれることでしょう。ソースはちょっぴり和風仕上げになっています。。 残ったデミグラスソースは、ハンバーグ、オムレツ、オムライス等のソースにもよく合います。多めに出来るので、残ったソースも楽しみですね!

フェンネルのサラダ

買い物に行くとあちこちで見かける見慣れない野菜のフェンネル。友人のドイツ人の旦那様が大好物なので、時々ご馳走になっていたフェンネルのサラダをご紹介します。

【食材と目安の量(6〜8人分)】 ★印はおすすめ食材リストを参照

  • ★フェンネル(茎)・・・1〜2個
  • ★フェンネル(葉)・・・適量
  • オレンジ・・・1〜2個
  • オリーブオイル・・・適量
  • 塩・・・適量
  • ブラックペッパー・・・適量

【お料理の手順】

  1. 根元の茎の白くて丸い部分を半分に切り、芯を取り除き、薄くスライスし、塩、こしょうをふりかけておく。
  2. オレンジの皮を切り落とし、輪切りにする。
  3. 皿に1と2を載せて、フェンネルの葉をふりかけて、オリーブオイルを回しかけて出来上がり。

【このレシピのポイント】
とてもシンプルなサラダですが、好きになるとやみつきになります。オレンジの他、りんごや黒オリーブ、ルッコラ、スペアミントの葉等も良く合います。好きになったら、色々と試してみるのもよいですね。

料理を食べた方の感想

「ミートローフ」
・真ん中にあるゆで卵がとてもきれい。ポットラックにも使えそうなダイナミックな料理ですね。
・肉が柔らかく、ソースに絡みやすくとても美味しい。付け合わせの野菜がおいしい。肉とのバランスが抜群ですね。

「フェンネルのサラダ」
・初めて食べましたが歯ごたえがあり、甘みがあり、オレンジと一緒に食べたらさらに美味しかった。
・シンプルなのに、味のあるフェンネル。次回自分でも作ってみたい。

今回のまとめ

クリスマスに合わせて、大勢でいただける料理をご紹介しましたが、いかがでしたか。今後も、日本では見かけない食材を毎回取り入れたいと思います。2019年も残りわずかになりましたが、どうぞよい年の締めくくりになりますように!

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