サンクスギビングは何の日?

サンクスギビングは何の日?

食の恵みに感謝する祝日、サンクスギビングの由来など、楽しい小話をお届け。

更新日: 2015年10月28日

秋から冬にかけてはホリデーのイベントが目白押しのアメリカ。
ハロウィンが終わったと思ったら、すぐにサンクスギビングがやってきます。

今年初めてアメリカへいらした方は、「サンクスギビングって何?」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。 サンクスギビングを日本語に直すと「感謝祭」。この由来は、以下のような史実に基づいています。

サンクスギビングの由来


1620年の11月メイフラワー号に乗った清教徒(Pilgrim)が、祖国イギリスから2ヶ月余りの航海を経てアメリカ大陸(今のマサチューセッツ州プリムス)に渡ってきました。新天地を求めてやってきた一団を待ち受けていたのは、厳しい初めての冬。食べるものにも困った彼らに、食糧を分け与え、農作物の種を譲って作り方を伝授したり、大自然の暮らしを教えたのは先住民であるネイティブ・アメリカンでした。

春がくるまでに多くの仲間を失いながらも、彼らは先住民にならって勤勉に働き、翌年の11月に、お世話になったネイティブ・アメリカンたちを招いて、初めて収穫した作物や山で獲った野生の七面鳥(ターキー)等でお祝いの席を開き、友人と神の恵みに感謝(サンクスギビング)しました。

この感謝の習慣が全米に広まり、今では11月の第4週木曜日は「サンクスギビングデー」として祭日になりました。もともとの休みは木曜日なのですが、学校や会社等は次の金曜日もお休みとなり、サンクスギビングの週末は4連休となる事が一般的です。

こちらでのすごし方は、ターキーを始めとしたご馳走を準備して、家族や友人と集まって、食べて飲んで楽しい時間を過ごします。家族直伝のターキーやグレービーソース、フィリング等のレシピがあったり、家族へ会うために地元へ戻る人たちの帰省ラッシュが起こったりと、さながら日本のお正月を思い出せる祭日です。

ターキー、焼く派?焼かない派?


さてさて、日ごろスーパーマーケットに行かれている方なら、お肉コーナーのフローズンエリア(冷凍食品エリア)のあたりでそろそろ大きなターキーを見かけられているのではないでしょうか?

あれ、何キロくらいあるのでしょう。一般的なターキーのサイズは、11~24パウンド、キロに直すと5~10キロです。大きいですね。チキンの丸ごとが1.5~2キロ弱のはずなので、その大きさたるもの、想像がつきますね?

どうやって料理するかは、インターネットでサーチをしてみると山のようにレシピが検索できます。ただ焼くだけだと、もともと淡白な身なので、バサバサした感じになりやすいですから、しっとりと焼けるレシピを選びたいものです。

せっかくアメリカにいるならターキーの丸焼きを作りたい!という方は是非トライして頂きたいですが、筆者はもともとターキーの味に全くと言って良いほど愛情を感じていないので、自宅でターキーと格闘する勇気は未だなく、いつもお手ごろなチキンで手を抜きます。「家族3人で食べるのでればチキンで十分よね~」とは自分への言い訳。ターキーを焼いて、その後に残ったターキーをどうやって食べ続けるかを考えるのが愛情がないだけに憂鬱で面倒なのだと思います。

こちらの人数の多い家族でもターキーを一晩で食べきることは少なく、残ったターキーは次の日にサラダになったり、サンドイッチになったり、パスタの具になったりしています。素材の再利用ですね。

これを読みながら、「ええ!ターキー、おいしいのに!」と思っている方がいらっしゃれば、ぜひリダックくらぶまでレシピを投稿してください。お待ちしています!

アメリカの国鳥がターキーに!?


最後に、ターキーに纏わる小話を。

皆さん、ウエストチェスターにはまだ野生のターキーが走り回っているのをご存知ですか?皆さんの家のあたりにはさすがに出ないと思われますが、北ウエストチェスターにあるゴルフ場や自然公園ではお目にかかることがあります。

このターキー、実は!なんと!国鳥として採用する候補に挙がったことがあります。当時の大統領であったベンジャミン・フランクリンがターキーをこよなく愛していたかどうかは知りませんが、アメリカの国鳥としてターキーを推奨していたそうです。どうしてターキーだったんでしょうね。想像してみてください、現在の白頭イーグルではなく、ターキーがアメリカ大統領のシンボル(SEAL of the PRESIDENT of the UNITED STATES)に載っているって。
密かに、「よかったね、イーグルにしておいて」って思いますよね。(笑)

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